アイドルレスラー・栗原あゆみ、シングル戦勝利に笑顔=SHIMMER

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米国女子プロレス団体「SHIMMER」の大会に出場したアイドルレスラー・栗原あゆみ。シングルマッチで人気と実力を見せた 【(C)RINGSTARS】

 現地時間27日、米国・イリノイ州シカゴで行われた米国女子プロレス団体「SHIMMER」の大会が開催され、日本の人気アイドルレスラー・栗原あゆみや中川ともからが参戦した。
 栗原らは「SHIMMER40」大会終了後、アトランタ州へ移動し、ROHの試合に出場予定。またスリーエスとしてタッグベルトを巻いた大畠美咲は日本へ帰国し、30日に行われるWAVE新木場大会に出場する。

 以下、「SHIMMER39」、「SHIMMER40」の日本人選手試合リポート。

米国ファンを見方につけた『スリーエス』が2度目の防衛

2度目の王座防衛を成功した「スリーエス」松本浩代(左)と大畠美咲(右) 【(C)RINGSTARS】

【SHIMMER39】
<SHIMMERタッグチャンピオンシップ 60分1本勝負>
○松本浩代、大畠美咲
(13分25秒 バックドロップ→片エビ固め)
●二ッキー・ロックス、アリエル
※王者組が二度目の防衛に成功


  昨日のベルト戴冠劇で松本&大畠は完全に米国ファンを味方につけた。入場と同時にファンは「スリーエス」(※松本&大畠のタッグチーム名)の大コール。昨日同様、松本&大畠はオリジナルのマスク姿に日の丸を背中に背負って登場。セカンドロープに上って日の丸を振りかざした。

 2度目の防衛戦、その挑戦者は二ッキー・ロックス&アリエルだ。先発は大畠と二ッキー。まずはバックの取り合いから腕の取り合いへ静かな立ち上がり。今度は手四つを要求する長身の二ッキーに大畠の腕は届かず。前半はグラウンドの展開が続く。
  その後、二ッキー・ロックスが観客に自らの決め台詞を要求すると、間違えて松本が拍手してしまい、相変わらず英語力のなさを見せつける。二ッキーは味方になったのかと思い、松本に握手を求めると、大畠がこれを拒んだ。
  大畠はドロップキックからコーナー串刺しのボディアタックでペースをつかむと、松本にタッチ。松本は両手を広げて観客の「マツモト」コールに応える。
 挑戦者組はアリエルが登場。松本とタックル合戦を何度も繰り広げるが互角のぶつかり合いに。松本がチョップをたたきこむとアリエルもチョップで応戦。ここでアリエルが体を入れ替えてクロスチョップ。さらに二ッキーがアリエルを持ち上げてのヒップドロップを決める。さらにアリエルが松本をロープへ振ろうとするが、ここで反転してタックルをたたきこむ。

 ようやくピンチを逃れた松本が大畠へタッチ。ここでスリーエスが得意の合体攻撃3連打。大畠はドロップキックから腕ひしぎでアリエルを捕えるが体を持ち上げられて、たたき落とされる。さらに二ッキーが大畠へエルボーを連打。それでも大畠がバックに回り、ジャーマンで反撃。ここで松本へタッチするが、二ッキーもよみがえりバックフリップを敢行。
 二ッキーが松本を持ち上げると大畠がドロップキックでカット。松本はそのまま二ッキーをフォールに行く。かろうじてカウント2で返した二ッキーだったが、ダメージで足元がふらつく。この機を逃さず、松本が豪快な“へそ投げ式”バックドロップを見せると、完ぺきなカウント3。これでSHIMMERタッグチャンピオンとして、堂々2度目の防衛を果たした。

 松本は「今日は楽しかった! あと1試合を終えたら、これを持って日本に帰れるので、あと1試合! なんとしても防衛を果たします」と言い、大畠も「お客さんの声援が心強かったです。何としてもベルトを日本に持って帰ります」と約束した。

中川がヘイズと曲者タッグ 「スリーエス」のベルトを狙う

中川ともか(左)は日本にも来日したことがあるデイジー・ヘイズと組んで勝利。王座挑戦を表明した 【(C)RINGSTARS】

<30分1本勝負>
デイジー・ヘイズ、○中川ともか
(9分20秒 網打ち式原爆固め)
ジャミラ、●ミア・イム


 26日に行なわれたSHIMMER38でタッグチーム結成を宣言した中川と、ビッグバンベイダー興行「ビッグバンクラッシュ」で来日経験があるデイジー・ヘイズ。くせ者2人のタッグ結成に場内はブーイングで迎え入れる。

 まずはデイジーとジャミラでスタートするが、デイジーは観客を罵倒、なかなか試合へ移ろうとしない。その後、ジャミラを倒して馬乗りになりビンタを連発。今度は中川がリングインするが、代わったミア・イムがアームホイップ。さらに背後からのキックを見舞う。
 防戦一方の中川だったが、ジャミラが出てくると鼻をつまんで流れを変える。それでも、ジャミラとミア・イムはデイジーを捕えて2人がかりの攻撃へ。ここでミア・イムがロープの反動を狙った際、中川が足を引っ張る。場外へと落ちるミア・イム。リング上で孤立したジャミラにデイジーがナックルを連打。さらにはモンゴリアンチョップ。そして中川とともにストンピング攻撃。そしてデイジーはロープにジャミラの首を押し込んでチョーク攻撃。中川がレフェリーをけん制して注意をひきつけデイジーの独壇場に。
 ジャミラはなんとか難を逃れると、ボディアタックをデイジー&中川に決めて反撃。続くミア・イムもボディアタックで迎撃。ミア・イムは続けざまにデイジーへ攻撃を狙うが、背後から中川が忍び寄り、スクールボーイに切って取る。カウント2で跳ね返したミア・イムだが、中川はさらにフィッシャーマンへとたたみかけこれで3カウント。難なく勝ちをおさめた。

 デイジーは「われわれはナンバーワンタッグチーム。次はSHIMMERのタッグを狙う」と宣言。松本&大畠との対決が濃厚となった。

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