メッシvs.C・ロナウド、国の誇りを懸けたライバル対決
直接対決はメッシが優勢
クラブでの直接対決はメッシ(右)が優勢。C・ロナウドはゴールすら奪えていない 【Getty Images】
ここ最近、さらにライバル関係を強めてきたメッシとC・ロナウドは、欧州を代表するクラブ、バルセロナとレアル・マドリーでそれぞれプレーしており、世界最高レベルのスペインリーグでも、ほかのアタッカーと比べてゴール数で突出した成績を残している(第22節終了時点で、共に24ゴールでランキングトップ)。
とはいえ、両者がリーグで対戦した過去3試合ではメッシが常にアドバンテージを握っており(バルセロナの本拠地カンプノウで2試合、レアル・マドリーの本拠地サンチャゴ・ベルナベウで1試合をしているが、バルセロナが3戦全勝。特に直近の試合では5−0と圧勝している)、ロナウドはゴールすら奪えていない。
またロナウドは2月6日のレアル・ソシエダ戦で2得点を決めたものの、1月20日のスペイン国王杯アトレティコ・マドリー戦でゴールを奪ってから、4試合連続ノーゴール。レアル・マドリーのユニホームに袖を通して以来、最悪の時期を過ごしていた。その間もメッシはゴールを量産し、その前には2年連続でFIFAバロンドール(年間世界最優秀選手賞)を受賞している。
指揮官交代のアルゼンチンとポルトガル
アルゼンチンはW杯・南アフリカ大会後にAFA(アルゼンチンサッカー協会)がディエゴ・マラドーナ前監督と契約を更新せず、セルヒオ・バティスタを後任に据えた。バティスタは代表監督の経験こそないが、年代別の代表チームを指導していたことで、選手と良好な関係を築いている。2008年の北京五輪では、メッシ、ファン・ロマン・リケルメ、セルヒオ・アグエロという異なる世代の選手たちを融合させて、金メダルを勝ち取った。こうした実績も評価され、暫定監督から昇格を果たした。
W杯・南アフリカ大会でのポルトガルは決勝トーナメント1回戦でスペインとまみえ、激闘の末に0−1で敗れた。昨年9月に始まったユーロ予選では、ホームでグループ最弱と思われたキプロスに4−4と引き分け、ノルウェーにアウエーで0−1と敗北。FPF(ポルトガルサッカー連盟)はカルロス・ケイロスからパウロ・ベントへの監督交代を決断した。その後、デンマークとアイスランドに連勝したが、ポルトガルは勝ち点7で、首位ノルウェー(勝ち点9)の後塵を拝している。3位デンマークとも勝ち点1差だ。しかも、ノルウェー、デンマークはポルトガルよりも消化試合が1つ少ない。