試合後、滝川第二・栫裕保監督会見
<決勝 久御山(京都) 3−5 滝川第二(兵庫)>

FWの2人が良いタイミングで点を取ってくれた

第89回全国高校選手権決勝で久御山を破り初優勝を果たし、笑顔で応援席へ駆けだす滝川二イレブン
第89回全国高校選手権決勝で久御山を破り初優勝を果たし、笑顔で応援席へ駆けだす滝川二イレブン【共同】

 久御山とはプリンスリーグなどで当たったりしていて、プレースタイルはよく分かっていましたので、ボールの支配率は多分、向こうの方が高いだろうなということは、予想をしておりました。やっぱり奪った後にいかに早く攻められるかというところで、守備重視じゃないんですけれど、攻めるためにまず守れということで、(ボールを)取った瞬間のカウンターのパスとか、動き出し、飛び出しをしっかりできるようにということで戦いに臨みました。FWの2人が良いタイミングで点を取ってくれたので、こういう結果になったとは思います。(終盤に)1点差になった時は、インターハイ(の決勝)でリードしながら、守勢に入ったために追いつかれて延長で逆転という苦い経験をしています。ハーフタイムには「点は取られるから、その後ちゃんともう1回取り返せ」と言ったので、点が取れたんじゃないかなと思います。


――前半30分まで前線からの積極的なプレスが目立ったが、指示は?


 ディフェンスラインは、特に上げたつもりはないんですが、前からディフェンスをしようということで高くなった可能性はあります。わたしはもう少し下げた方がいいんじゃないかなと思ったんですけど、選手たちが前向きに行ったので、それはそれで良かったかなと思っています。


――準決勝の後に「久御山は、関西弁で言うと『やいこしい』チーム」と言っていたが、実際にやってみた印象は?


 久御山のサッカーは、GKからすぐ近くに短いパスを出して、そこから組み立ててくる。少しうちらとはスタイルが違い、関西弁で言う「やいこしいサッカー」をしてくる。(過去に)何回か対戦しているので、その辺はちょっとケアしました。

中学生に勝てなかった経験が生きている

――難しい時期もある中で、最終的にチームが1つにまとまった要因は?


 非常にわがままなプレーをするチームだったのですが、何回も挫折感を味わって、本当に大敗する時期があったり、中学生にも勝てなかったりした時期がありました。何回も「これではアカンで」って口では言うんですけど、本人らも「分かりました」って言うんやけど、やっぱり心底分かっていなかったから、「もう勝手にせいや」っていうふうな荒治療をやったんです。そういうのがあって、本当にまとまらんと勝たれへんぞというのは、選手たちは心底分かったと思います。だから、そういう中学生に勝てなかった経験とかが生きてきているんだとは思います。


――初優勝が決まった時の心境は?


 まだ実感がありません。もちろん、うれしいんですけれども、実感はありません。


――初優勝で目標の1つは達成したわけですが、今後の進化のためにどんなことを考えているか?


 あまり特別なことはできないので、今までしてきたことを主にわたしも勉強して、サッカーのレベルアップを図っていくつもりですが、サッカーの前に大事なところがいっぱいあると思います。そこをおろそかにすると何のためにサッカーをやっているのか、指導をやっているのか分からなくなってしまうので、やっぱり高校生として大切なところを主に指導していきたいとは思っています。勝つ、負けるはもちろんあるんですが、それより大切なこともあります。勝ったから、じゃあOKとは一切思っていませんので、もう1回大切なところを1年生、2年生に指導していきたいと思っています。

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