晴山翔栄がK−1甲子園優勝で兄弟制覇! 昨年覇者の野杁は2回戦敗退

スポーツナビ

兄・雄大に続き晴山翔栄(右から3人目)がK-1甲子園優勝、兄弟制覇を達成した 【スポーツナビ】

 高校生K−1ファイターの日本一を決める「K−1甲子園2010 KING OF UNDER 18〜FINAL〜」が20日、東京・ディファ有明で開催された。
 今大会には全国の予選を勝ち抜いた27選手と、主催者推薦枠5選手が出場。1回戦から3回戦までは2分1ラウンド(延長1分30秒1ラウンド)、準決勝と決勝は2分3ラウンド(延長2分1ラウンド)で行われ、最強の高校生の称号を懸けて全31試合の熱戦が繰り広げられた。

秋元、晴山がKO勝利で決勝進出

秋元(左)が石田との打撃戦を制して決勝進出を決めた 【スポーツナビ】

 昨年のK−1甲子園ベスト8の藤鬥嘩裟、宮元啓介が1回戦で姿を消し、昨年覇者で優勝候補筆頭の野杁正明も2回戦で敗れるなど波乱の展開となった今大会。初戦から積極的な試合運びで勝利を収めてベスト4に駒を進めたのは、東日本Bブロック優勝の佐々木涼助、西日本Bブロック優勝の石田圭吾、K−1甲子園初代王者・雄大を兄に持つ晴山翔栄、K−1甲子園2009ベスト8の秋元晧貴の4人。

 準決勝第1試合では、石田と秋元が対戦。開始直後から激しい打撃戦となった試合は、互いに疲労を抱えながらも意地のぶつかり合いを見せ、両者譲らず判定1−1ドローで延長へもつれ込む。延長では秋元が攻勢を強め、最後は左ミドルキックでKO勝利を収めた。晴山vs.佐々木の準決勝第2試合では、晴山が右フックでダウンを奪うと最後まで攻撃の手を緩めず、左右のパンチ連打で佐々木の反撃を抑え込み、KOを奪って決勝進出を決めた。

晴山「K−1甲子園のベルトは重い」

この日、5試合目の決勝で見事なKO勝利を収めた晴山(左) 【スポーツナビ】

 秋元、晴山ともに5試合目となる決勝。第1ラウンドでは両者ともに疲れがあるのか慎重な立ち上がりを見せ、蹴りで牽制しながら相手の動きを探る。第2ラウンドに入ると、晴山がローキックで秋元の足を攻める。秋元は苦痛の表情を見せながら気合で打ち合いに応じるが、晴山の手数に圧倒されてなかなか反撃のチャンスを見出せない。第3ラウンドが始まると、勝負に出た晴山はローキックから左右のパンチ連打。秋元は防戦一方となり、試合終了。晴山がK−1甲子園優勝を決めた。

 兄・雄大に続き、兄弟でK−1甲子園制覇を達成した晴山は試合後「パンチが強い選手ばかりで、よく倒れなかったなと。(試合前には)兄から『K−1甲子園で優勝するのは当たり前で、そこを通過点にしないとプロではやっていけないぞ』と言われていました。アマチュア大会でベルトを巻いたことはあるんですけど、やっぱりK−1甲子園のベルトは重いですね」と試合を振り返りながら優勝の喜びを語った。

谷川EP「年々レベルが上がっている」

谷川EPは「レベルが上がっていることを実感した」と大会を総括した 【スポーツナビ】

 また、谷川貞治イベントプロデューサーは「今日は皆さん、ありがとうございます。晴山選手は本当に素晴らしい選手です。年々レベルが上がっていることを実感しています。晴山くんは普段はカツアゲされそうなタイプに見えるんですが、リングでは素晴らしい戦いを見せてくれました。これからも頑張って欲しいと思います」と晴山の優勝を讃え、今大会を総括した。

■「K−1甲子園2010 KING OF UNDER 18〜FINAL〜」
11月20日(土)東京・ディファ有明

<第31試合 決勝 K−1甲子園ルール 2分3R(延長2分1R)>
●秋元晧貴
(3R0分23秒 KO)
○晴山翔栄

<第30試合 準決勝 K−1甲子園ルール 2分3R(延長2分1R)>
○晴山翔栄
(3R0分23秒 KO)
●佐々木涼助

<第29試合 準決勝 K−1甲子園ルール 2分3R(延長2分1R)>
●石田圭吾
(延長R1分46秒 KO)
○秋元晧貴

<第28試合 準々決勝 K−1甲子園ルール 2分1R(延長1R:1分30秒)>
●竹野蓮
(延長R判定3−0)
○佐々木涼助

<第27試合 準々決勝 K−1甲子園ルール 2分1R(延長1R:1分30秒)>
●石田勝希
(延長R判定2−1)
○晴山翔栄

<第26試合 準々決勝 K−1甲子園ルール 2分1R(延長1R:1分30秒)>
○秋元晧貴
(延長R判定3−0)
●小川翔

<第25試合 準々決勝 K−1甲子園ルール 2分1R(延長1R:1分30秒)>
○石田圭吾
(1R判定2−0)
●松岡力

<第24試合 2回戦 K−1甲子園ルール 2分1R(延長1R:1分30秒)>
○佐々木涼助
(1R 一本勝ち)
●平塚大士

<第23試合 2回戦 K−1甲子園ルール 2分1R(延長1R:1分30秒)>
○竹野蓮
(1R判定2−0)
●柴田憂也

<第22試合 2回戦 K−1甲子園ルール 2分1R(延長1R:1分30秒)>
○晴山翔栄
(1R判定3−0)
●山口裕人

<第21試合 2回戦 K−1甲子園ルール 2分1R(延長1R:1分30秒)>
○石田勝希
(1R判定3−0)
●奥野峻佑

<第20試合 2回戦 K−1甲子園ルール 2分1R(延長1R:1分30秒)>
●岩崎悠斗
(1R判定3−0)
○小川翔

<第19試合 2回戦 K−1甲子園ルール 2分1R(延長1R:1分30秒)>
○秋元晧貴
(1R 一本勝ち)
●樫村公治

<第18試合 2回戦 K−1甲子園ルール 2分1R(延長1R:1分30秒)>
●近藤大成
(延長R判定2−1)
○松岡力

<第17試合 2回戦 K−1甲子園ルール 2分1R(延長1R:1分30秒)>
●野杁正明
(1R判定3−0)
○石田圭吾

<第16試合 1回戦 K−1甲子園ルール 2分1R(延長1R:1分30秒)>
○平塚大士(愛知県立安城農林高等学校3年/稽道会/西日本Aブロックベスト4)
(1R判定3−0)
●久慈元樹(東京都立上野高等学校2年/士魂村上塾/東日本Aブロックベスト16)

<第15試合 1回戦 K−1甲子園ルール 2分1R(延長1R:1分30秒)>
○佐々木涼助(NHK学園高等学校3年/龍道場/東日本Bブロック優勝)
(1R判定3−0)
●湯田坂健(長野県岡谷東高等学校2年/峯心会/西日本Bブロックベスト8)

<第14試合 1回戦 K−1甲子園ルール 2分1R(延長1R:1分30秒)>
●木村ミノル(山梨県立ひばりが丘高等学校2年/タナベ/東日本Bブロック準優勝)
(1R判定3−0)
○柴田憂也(大阪府立門真西高等学校2年/魁塾/西日本Bブロックベスト4)

<第13試合 1回戦 K−1甲子園ルール 2分1R(延長1R:1分30秒)>
○竹野蓮(大阪技能専門学校1年/山口道場/西日本Bブロック優勝)
(1R 合わせ一本)
●伊澤波人(神奈川県立厚木清南高等学校3年/龍道場/東日本Aブロックベスト4)

<第12試合 1回戦 K−1甲子園ルール 2分1R(延長1R:1分30秒)>
○山口裕人(大阪府立平野高等学校3年/山口道場/西日本Aブロックベスト4)
(1R判定3−0)
●東本央貴(兵庫県立青雲高等学校2年/白仙会/西日本Bブロックベスト8)

<第11試合 1回戦 K−1甲子園ルール 2分1R(延長1R:1分30秒)>
○晴山翔栄(松栄学園高等学校1年/晴山塾/東日本Aブロック優勝)
(1R判定3−0)
●飛野将大(清風学園清風高等学校3年/M&Jキックボクシング/西日本Aブロックベスト8)

<第10試合 1回戦 K−1甲子園ルール 2分1R(延長1R:1分30秒)>
○奥野峻佑(三重県立明野高等学校3年/BFA−SEED/西日本Aブロックベスト16)
(1R判定3−0)
●黒川拓哉(NHK学園高等学校1年/weed/東日本Bブロックベスト8)

<第9試合 1回戦 K−1甲子園ルール 2分1R(延長1R:1分30秒)>
○石田勝希(初芝立命館高等学校3年/顕修塾/K−1甲子園2009ベスト4)
(1R 合わせ一本)
●石原將伍(埼玉県立鶴ヶ島清風高等学校2年/ビクトリー/東日本Bブロックベスト4)
<第8試合 1回戦 K−1甲子園ルール 2分1R(延長1R:1分30秒)>
○小川翔(享栄高等学校2年/OISHI/西日本Bブロック準優勝)
(1R判定2−0)
●池田進人(埼玉県立所沢北高等学校3年/正道会館埼玉支部/東日本Aブロックベスト8)

<第7試合 1回戦 K−1甲子園ルール 2分1R(延長1R:1分30秒)>
●宮元啓介(東野高等学校3年/橋本道場/K−1甲子園2009ベスト8)
(1R判定2−1)
○岩崎悠斗(聖隷クリストファー高等学校2年/バンゲリングベイ・スピリット/西日本Bブロックベスト4)

<第6試合 1回戦 K−1甲子園ルール 2分1R(延長1R:1分30秒)>
●竹内皇貴(神奈川県立百合丘高等学校1年/龍道場/東日本Aブロック準優勝)
(1R判定3−0)
○樫村公治(神戸第一高等学校3年/正道会館姫路支部/西日本Aブロックベスト16)

<第5試合 1回戦 K−1甲子園ルール 2分1R(延長1R:1分30秒)>
○秋元晧貴(愛知県立三好高等学校3年/真樹ジム愛知/K−1甲子園2009ベスト8)
(1R 合わせ一本)
●栗原勇樹(栃木県立宇都宮高等学校2年/正道会館栃木支部/東日本Aブロックベスト4)

<第4試合 1回戦 K−1甲子園ルール 2分1R(延長1R:1分30秒)>
○松岡力(京都府立京都八幡高等学校2年/截空道総本部/西日本Aブロック準優勝)
(1R 合わせ一本)
●久保孝太(東京都立葛西南高等学校3年/龍道場/東日本Aブロックベスト16)

<第3試合 1回戦 K−1甲子園ルール 2分1R(延長1R:1分30秒)>
●藤鬥嘩裟(勇志国際高等学校3年/PHOENIX/K−1甲子園2009ベスト8)
(1R判定2−1)
○近藤大成(大阪府立大塚高等学校3年/国際キック空手道連盟大成会館/西日本Bブロックベスト8)

<第2試合 1回戦 K−1甲子園ルール 2分1R(延長1R:1分30秒)>
○石田圭吾(大阪商業大学堺高等学校2年/顕修塾/西日本Aブロック優勝)
(1R判定3−0)
●山田春樹(神奈川県立大楠高等学校1年/横須賀太賀/東日本Aブロックベスト8)

<第1試合 1回戦 K−1甲子園ルール 2分1R(延長1R:1分30秒)>
○野杁正明(至学館高等学校2年/OISHI/K−1甲子園2009優勝)
(1R判定3−0)
●武田直樹(新潟県立新潟高等学校3年/士衛塾/東日本Bブロックベスト4)
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