第６試合では、ＫＵＳＨＩＤＡ＆都宮ちい＆みなみ飛香vs.木高イサミ＆真琴＆児玉ユースケの６人タッグマッチが行われた。
「ＷＷＥを目指す」と公言し、試合前の合同練習ではＴＡＪＩＲＩから「朱里と同じものを感じる」と素質の高さを評価された真琴が先発。真琴は「出て来い！」とライバル視しているＫＵＳＨＩＤＡとの１対１を指名した。これに応えたＫＵＳＨＩＤＡは、腕の取り合いから真琴をヘッドロックで絞め、真琴が悲鳴を上げるまで痛めつける。
　その後、都宮と児玉の軽快なスピードバトルとなり、イサミや飛香も登場して次々と技を繰り出す。６人がそれぞれ持ち味を出した一戦は、最後に真琴が都宮にダブルアームスープレックスホールドを決めて、３カウント奪取に成功した。

　試合後、真琴は「ＳＭＡＳＨのリングに立つことができて本当にうれしいです。時間はかかっても必ずＷＷＥへの道を上ります」と感激した様子で試合を振り返った。
　さらにイサミから、アイスリボンの１２．２６後楽園ホール大会のＴＡＪＩＲＩ戦について「勉強するだけなら誰にでもできる。ＷＷＥを目指すなら、勝って文句を言えないようにしないと」と激励を受けた真琴は「勉強だけではなくて、ＴＡＪＩＲＩさんに勝ちたいと思います」と力強く勝利への決意を語った。

　小路晃vs.倉垣翼の性別を超えた怪力対決では、小路が“男らしさ”を見せつけて勝利を飾った。
　ＪＷＰ女子プロレスの怪力レスラーとして、小路との対戦を熱望していた倉垣は、試合開始から力比べの真っ向勝負を仕掛ける。怪力では負けられない小路も正面で受けて立って倉垣の腕を締めるが、倉垣は軽やかな側転で切り返すと、豪快なラリアットを放つ。両者が自慢の力を振り絞って激しい張り手合戦、ラリアット合戦を展開。最後は小路が黒部の太陽で３カウントを奪った。

　激闘を制した小路は、試合後「あんな女、初めてです。男と女の真剣勝負ができたと思います。いろいろな女子選手を見ていますけど、あんな怪力は初めて。女子レスラーの可能性をすごく感じました。自分の弟子（エスイ）と一緒に練習させてみたいですね」と感心しながら倉垣の健闘を称えた。
　一方、敗れた倉垣は「小路さんとやって、男の中の男だと分かりました。もっとＪＷＰと倉垣翼をいろいろな人に知ってもらいたいです。これからもバチバチあたって、女子プロレスの素晴らしさを伝えたいと思います」と小路との一戦に大きな手応えを感じた様子。
　小路が弟子との合同練習を提案したことについては「ＪＷＰ道場に来てくれれば、いつでも一緒にやりたいです」と、乗り気の倉垣は「（今後も）誰とでも戦っていきたい。自分も強くなりたいし、一人でも多くのお客さんに来てほしい。ノアの森嶋（猛）選手に似ていると言われているので、いつか対戦が実現したらいい」とラブコールを送った。

■ＳＭＡＳＨ「ハプニングＥｖｅ’」
１２月２４日（金）東京・新宿ＦＡＣＥ　観衆：５７０人（満員）

＜メーンイベント　ＪＷＰ認定無差別級王座戦　６０分１本勝負＞
○[王者]米山香織（ＪＷＰ女子プロレス）
（１２分４７秒　ジャーマンスープレックスホールド）
●[挑戦者]朱里
※王者・米山香織が９度目の防衛に成功

＜セミファイナル　シングルマッチ　時間無制限１本勝負＞
○ＴＡＪＩＲＩ
（１１分３３秒　バズソーキック→片エビ固め）
●華名

＜第６試合　６人タッグマッチ　時間無制限１本勝負＞
ＫＵＳＨＩＤＡ、●都宮ちい（アイスリボン）、みなみ飛香（アイスリボン）
（１１分４９秒　ダブルアームスープレックスホールド）
木高イサミ（ユニオンプロレス）、○真琴（アイスリボン）、児玉ユースケ

＜第５試合　ハードコアマッチ　時間無制限１本勝負＞
●ＡＫＩＲＡ
（１０分４９秒　エビ固め）
○ＫＡＯＲＵ

＜第４試合　シングルマッチ　時間無制限１本勝負＞
○大原はじめ（ＦＣＦ）
（６分２３秒　片エビ固め）
●リン・バイロン

＜第３試合　シングルマッチ　時間無制限１本勝負＞
○小路晃
（６分００秒　黒部の太陽→片エビ固め）
●倉垣翼（ＪＷＰ女子プロレス）

＜第２試合　６人タッグマッチ　時間無制限１本勝負＞
植松寿絵、中川ともか、○チェリー（ユニオンプロレス）
（１０分５６秒　エビ固め）
志田光（アイスリボン）、藤本つかさ（アイスリボン）、●帯広さやか（１９時女子プロレス）

＜第１試合　シングルマッチ　時間無制限１本勝負＞
○ジェシカ・ラブ（ＦＣＦ）
（５分３５秒　スワントーンボム→片エビ固め）
●さくらえみ（アイスリボン）

＜第０試合　ダークマッチ　１５分１本勝負＞
○ＡＫＩＲＡ
（５分４４秒　ムチ固定式エビ固め）
●バンビ（ＫＡＩＥＮＴＡＩ−ＤＯＪＯ）