卓球界を担う未来のエース 丹羽孝希独占インタビュー「世界の強豪を倒していきたい」

スポーツナビ

卓球男子のホープ、16歳丹羽孝希。今大会、アジアの強豪相手に、堂々とした戦いぶりを見せてくれた 【スポーツナビ】

 中国・広州で行われている第16回アジア大会で、合計8つの銅メダルを獲得した卓球日本代表。男子ダブルスでは、19歳の松平健太(早大)、16歳の丹羽孝希(青森山田高)という若い2人が、アジアの強敵を破り銅メダルを獲得した。

 スポーツナビでは、アジア大会開催中の広州で丹羽選手に独占インタビューを行った。

アジア大会出場は「すごく良い経験になった」

速い攻撃を武器に、団体戦でも日本の勝利に大きく貢献 【写真は共同】

――今回のアジア大会では男子団体と、松平選手と組んだ男子ダブルスでともに銅メダルを獲得しました。今日で卓球競技が終わりますが、大会を振り返っていかがですか?

 メダル獲得を狙っていたので、それが達成できてうれしかったです。また、団体戦でも1試合に出場し、勝つことができてすごく良い経験ができました※。
 アジア大会は(自分にとって)五輪と同じようなもの。今回は監督推薦で選ばれて参加できたので、宮崎(義仁)監督に感謝しています。

※グループ予選第3戦のイラン戦に出場。ゲームカウント3−2でイラン選手を下し、日本の勝利に貢献した

――宮崎監督は丹羽選手の打点の速さを賞賛し、成長を期待しているようです。

 速い攻撃が僕の取りえなので、そこの部分を伸ばさないと世界で勝てないと思っています。 

結果を残した1年

男子ダブルスでは松平健太(右)とペアを組み、銅メダルを手にした 【写真:北村大樹/アフロスポーツ】

――丹羽選手の今年を振り返ってみたいと思います。まず1月の日本選手権では、男子ジュニアシングルスで初優勝を果たしました。

 ジュニアでは、僕が第1シードでした。優勝候補だったので、もちろん優勝を狙っていましたが、本当に勝つことができてうれしかったです。

――7月のジャパンオープンでは、松平選手とコンビでプロツアーダブルス初優勝を飾りました。松平選手とのペアはどうですか?

 健太さんと組めて、世界のトップクラスの選手と戦える機会が増えました。それで試合にも勝っているので、自信が付いてきました。

――同大会では昨年の世界選手権(横浜)で3位に入った水谷隼(明大)岸川聖也(スヴェンソン)組よりも上位になりました、この2人を超えたという印象はありますか?

 全然ないです。向こう(水谷・岸川組)は日本選手権を4連覇しているので。まずは全日本で優勝しないと、ぼくらがエースダブルスになったとは言えませんね。

――今回、監督推薦という形でアジア大会代表になりました。

(7月の)代表選考会で2位になって(1位は松平選手)、もしかしたら選ばれるかなと思っていたけど、実際に選ばれてうれしかったです。ただ出るだけじゃ駄目なので、メダルを取りたいという気持ちになっていました。

――そして今回、実際にダブルスで銅メダルを獲得しました。

 メダルを取れてうれしかったですけど、もう少し準決勝はいい試合をしたかったです。※
 やっぱり中国人のボールは独特で、ほかの選手とは違うので、それに慣れないといけないと思っています。そのためにもプロツアーで勝ち上がり、中国の選手と試合をする機会を増やしたいです。

※中国のマ・リン、シュ・シン組に0−4のストレート負け

まずは代表入りが目標 そしてロンドン五輪へ

「iPad」の手書きメモに書いてくれた丹羽選手の目標は「世界一」! 【スポーツナビ】

――アジア大会を終え、今後の目標は?

 来年1月の日本選手権シングルスで、昨年よりもいい成績を残したいです。そして、5月の世界選手権(オランダ)に出場したいと思っています。日本選手権は2年連続ベスト16なので、ベスト8が目標です。

――世界選手権を終えると、ロンドン五輪も近づいてきます。

 今はまず代表に入ることが目標です。今、僕の世界ランクは91位なので、そこをもっと上げたいです。強い選手と戦って勝たないといけないので、もっと練習を頑張っていきたいと思います。

<了> 
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