斎藤佑樹は“持っている”のか――価値を証明する大一番へ=東京六大学野球・優勝決定戦見どころ
50年ぶりの“早慶優勝決定戦”
優勝決定戦は神宮球場で3日の13時に試合開始。祝日に行われるこの大一番には、3万3000人の観衆を集めた31日以上に注目を集めるだろう。
早大・斎藤に残された最大のチャンス
それでも、大学野球でもっとも人気を集める東京六大学の優勝争いが、50年ぶりの早慶優勝決定戦となるドラマチックな展開となった。この試合に主将として臨んで、チームを勝利に導けば、斎藤が“持っている”投手であることを再び証明できるはずだ。重圧のかかる舞台でこそ、輝きを放ってきた斎藤のピッチングから目が離せない。
ドラフトで6球団の1位指名を受けた大石、広島に1位指名された福井も、優勝決定戦では登板の機会がありそうだ。勝てば優勝、負ければシーズン終了となるため、“ドラ1トリオ”は総動員されるだろう。4年生投手の意地を見せたい。打線では秋季リーグで首位打者に輝いた土生翔平(3年=広陵高)、打率リーグ2位の山田敏貴(4年=早稲田実高)の奮起に期待がかかる。
慶大を支える“斎藤の天敵”と“152キロ右腕”
右腕エースの福谷浩司(2年=横須賀高)は最速152キロを誇る。1日は1失点完投と早大打線を抑え、打席では大石から特大の本塁打を放った。
打線では7月の世界大学野球選手権で日本代表に選ばれた4番の伊藤隼太(3年=中京大中京高)が中心。秋季リーグでは14試合で3本塁打、11打点の成績を残した。打率でリーグ3位の好成績を残し、31日の試合で斎藤から先頭打者本塁打を放った渕上仁(4年=慶応高)、1日の試合で福井から3ランを放った山崎錬(2年=慶応高)も好調だ。
プロ野球で活躍した江藤省三監督の思い切りのいいさい配や、鍛え上げられた守備も慶大の魅力。春季リーグ最終戦では6対4と早大を破って優勝を決めた。50年ぶりとなる大一番でも、その再現を狙っている。
<了>
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