日高が史上初の天下一Jr.連覇、伊藤とのプロレス戦希望 関本が初防衛に成功=ZERO1

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日高(中)が史上初の天下一Jr.連覇 【スポーツナビ】

 ZERO1恒例のジュニアの祭典「第8回 天下一ジュニア −決勝戦−」が19日、東京・後楽園ホールで開催された。天下一Jr.トーナメント決勝戦は、準決勝で“相棒”澤宗紀を破った日高郁人と、藤田ミノルに競り勝った怪人ハブ男が闘志剥き出しで激突。日高が野良犬ハイキックで史上初の連覇を達成した。
 セミファイナルでは、世界ヘビー級王者・関本大介が佐藤耕平と対戦。激しい打撃戦を制した王者・関本が初防衛に成功した。

日高、ハブ男が天下一Jr.決勝戦進出

日高(左)は“相棒”澤との激闘を制して決勝進出を決めた 【スポーツナビ】

 第2試合のトーナメント準決勝戦では、昨年に引き続き2度目の優勝を狙う日高が、タッグパートナーでもある澤と対戦。試合開始から攻勢に出る澤は、日高をコーナーに追い込んでパンチを連打、日高もキックで応戦する。両者ともに激しく打ち合う展開となり、張り手やハイキックを連発。最後は野良犬ハイキックで澤から10カウントを奪った日高が、足をふらつかせながらも決勝戦への切符を手にした。

 準決勝のもう1試合では藤田とハブ男が激しく火花を散らした。藤田はハブ男を場外に落とすと、客席に投げつけ、長い助走からラリアットを放つ。リングに戻ったハブ男はアンクルホールドで藤田を捕らえるが、逃れた藤田はパイルドライバー、ボディプレスで反撃。ハブ男は藤田にブレーンバスターを放ち、最後は猛毒波布空爆でとどめをさして決勝戦進出を決めた。

日高が親友・伊藤との対戦熱望

ハブ男を破って天下一Jr.連覇を達成した日高は伊藤との対戦を希望した 【スポーツナビ】

 決勝戦は試合開始から場外戦を繰り広げると、リングに戻った日高がレッグロック、ミドルキック連打でハブ男を痛めつける。ハブ男もブレーンバスター、ミサイルキックなどで反撃に出ると、猛毒波布空爆を投下する。カウント2で返した日高は十字固めで腕を狙うと、野良犬ハイキックを豪快に打ち込み、ハブ男を沈めて天下一ジュニア連覇を達成した。

 試合後、優勝賞金200万円とトロフィーを受け取った日高は、優勝者に叶えられる願い事として「親友のパンクラス・伊藤崇文とZERO1のリングで、プロレスで戦いたい」と希望を語った。
 両者の対戦が実現すると、伊藤にとって初のプロレスのリングでの試合となるが、日高は「ZERO1のリングに伊藤崇文が立つことに意味がある。気持ちをぶつけてほしい。2002年にDEEPで総合格闘技で対戦して、あれから8年が経ってもう一度あいつと戦いたいと思った」と、伊藤との対戦を熱望した。
 また、日高は史上初の連覇を達成した今大会について「昨年優勝したときは『過去最高のメンバーがそろった』と言ったんですけど、今年は最高に個性的なメンバーが集まって本当に最高の大会になったと思います。彼らとこれからもおもしろいリングを作っていきたいです」と総括した。

関本「どんな相手でもベルトは守り抜きたい」

関本(手前)が世界ヘビー級王座初防衛、次は大谷か、田中か 【スポーツナビ】

 9.9新宿大会でバンビ・キラーを破って世界ヘビー級王座を獲得した関本にとって、佐藤は所属団体こそ違えど互いに切磋琢磨してきた間柄だ。
 聖地・後楽園ホールでのタイトルを懸けた一戦。両者のチョップ合戦で始まった試合は、関本が佐藤を場外に落としてパイプ椅子で殴りかかる。さらに関本はブレーンバスターを狙うが、佐藤が体を入れ替えて投げ返し、ミドルキックを蹴り込む。リングに戻ると佐藤はローキックを連打、関本もエルボーで反撃する。佐藤はパワースラム、パイルドライバーを続けざまに決めるが、関本はカウント2で返す。
 足をふらつかせながらもベルト奪取へ気合を見せる佐藤に対し、関本は頭突きからラリアット、とどめのクロスアーム式ジャーマンスープレックスホールドを放って勝負に決着をつけた。

 試合後、初防衛に成功した関本は「きつかったけど、防衛できてすごくうれしい。自分の中ですごく思い入れのある相手なので、耕平とタイトルマッチができて本当に感謝しています。こういう舞台で戦えるのはすごくうれしいし、戦っている中で喜びがあった。パイルドライバーをくらったときは、首の骨が折れたかと思った。勝つことができて感無量です。また挑戦してきてほしい」と佐藤の健闘を讃え、いつか再びベルトを懸けて戦いたいと語った。

 防衛に成功したことで、次の対戦相手に注目が集まるが「誰になるか分からないですけど、自分はこの戦いに誇りを持って、どんな相手が来ても防衛し続けたいと思います。ZERO1のトップ選手。大谷(晋二郎)さんや田中(将斗)さん、崔領二ですかね。どうなるか分からないけど、ベルトは守り抜きたいと思います」と王者としてプライドを持って防衛を続けたいと意気込みを語った。

■ZERO1「第8回 天下一ジュニア −決勝戦−」
9月19日(日)東京・後楽園ホール

<第7試合 第8回天下一Jr.トーナメント決勝戦 時間無制限1本勝負>
○日高郁人(第2試合の勝者)
(18分17秒 野良犬ハイキック→体固め)
●怪人ハブ男(第3試合の勝者)
※日高郁人が天下一Jr.トーナメント優勝

<第6試合 世界ヘビー級選手権試合 60分1本勝負>
○[王者]関本大介(大日本プロレス)
(16分26秒 スープレックスホールド)
●[挑戦者]佐藤耕平
※関本大介が初防衛に成功

<第5試合 タッグマッチ 炎武連夢vs.Euro1 30分1本勝負>
大谷晋二郎、○田中将斗
(15分13秒 スライディングD→片エビ固め)
崔領二、●ジョー・レジェンド

<第4試合 天下一Jr.トーナメント スペシャル6人タッグマッチ 30分1本勝負>
○サンジェイ・ダット、円華、斎藤謙
(15分54秒 ムーンサルト式フットスタンプ→体固め)
菅原拓也、●タイソン・デュックス、佐藤光留

<第3試合 天下一Jr.トーナメント準決勝戦 30分1本勝負>
●藤田ミノル
(10分49秒 猛毒波布空爆→片エビ固め)
○怪人ハブ男(沖縄プロレス)
※怪人ハブ男が決勝戦進出

<第2試合 天下一Jr.トーナメント準決勝戦 30分1本勝負>
○日高郁人
(13分48秒 KO)
●澤 宗紀(バトラーツ)
※日高郁人が決勝戦進出

<第1試合 タッグマッチ 20分1本勝負>
●植田使徒、不動力也
(10分07秒 首固め)
KAMIKAZE、○高西翔太
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