新生フランス代表にエールを送るため、ローラン・ブランに招かれたジネディーヌ・ジダンがクレール・フォンテーヌ（フランス代表合宿所）に現れた。ユーロ（欧州選手権）２０１２予選初戦、ホームでのベラルーシ戦を２日後に控えた選手たちに、１９９８年フランス代表の“香り”を漂わせ、ジダンが繰り返したのは「勝利」という言葉だった。

――ジネディーヌ、代表選手たちと数日間過ごしてみてどうだったか？

　彼らとよい時を過ごすことが重要だった。それができたと思うよ。今はただ、まもなく始まる試合で彼らにチャンスがあることを望むだけ。彼らに、一番大切なのは再び勝利することだと言い聞かせた。勝利を通してしか人々はチームを見ないから。

――何かアドバイスをしたのか？

　アドバイスはしなかった。彼らは才能ある選手たちだ。彼らがここにいるのは、ここにいるべき人間だから。彼らはフランスの代表チームに選ばれた選手であり、フランスの代表でもある。それを彼らに話すのは監督の役目。わたしはただ彼らとともにひと時を過ごすために来た。そしてわたしがフランス代表での経験をどう感じているかを伝えるために。勝利してこそ、何かを築き上げることができるのだと話した。１９９８年（フランス代表がワールドカップで優勝）と２０００年（フランス代表がユーロで優勝）の映像を皆で見たよ。ただそれだけだ。それ以外に話すことはあまりなかった。彼らに与えるアドバイスというものはない。

――現時点でのフランス代表チームについてのイメージをどう思うか？

　今日、“再生”についての話をした。フランス代表のイメージは、勝つことにより改善されるだろうと。スポーツ的な健全な視点を取り戻す必要がある。金曜日からさっそく始まる。もう一度、“勝つフランス代表”が見られることを祈っている。

――今回のプログラムはどういったものだったのか？

　わたしは練習中に到着し、わたし自身もスタッフとともにトレーニングを行った。まず小さなテニスボールを使って練習した。それから昼食をとり、短時間のミーティングを行った。楽しいミーティングだった。このミーティングの詳細な内容はお話しすることはできないが。しかし言えることは、彼らに幸運を祈るのみだということ。自分が代表時代に経験したチームを、彼らにも味わってほしい。いや、それよりもっといい時代を。しかし、すべては勝利あってのこと。チームにとって勝利以上に大きな影響を与えるものはない。

――今回の選手たちとの話し合いは必要だったと思うか？

　わたしが来たのは、ローラン・ブランから選手たちとともに過ごしてほしいという要請があったから。それができてとてもうれしい。いずれにせよ、わたしが来たことが悪く作用することはないだろう。それが良い結果につながるかどうかは、間もなく分かること。とにかく選手たちはわたしとともに過ごした。不満に思う者はいなかった。何も変わらないかもしれない。だが、そもそもそれが目的ではない。一番大事なのは、彼ら自身だ。それはこれから見せてくれるだろう。金曜日からがスタートだ。彼らが何かをやってくれることを期待している。

　彼らには、激励してくれる新しい監督がついている。彼は話す内容をしっかり理解した上で話している。それはサッカーを語る上でとても大事なことだ。彼には経験がある。選手たちにアドバイスしなかったと話したが、それは経験があるのは選手たち自身で、素晴らしいクラブでプレーしているのは彼ら自身だから。わたしはただ、彼らとともにひと時を過ごしただけだが、わたしに続く人が出てくるだろう。わたしは最初だったが、彼らに何か伝えるために、ここを訪れたいと思う元選手がたくさんいるはずだ。

＜了＞

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　ＴＶ５ＭＯＮＤＥ　Ｊａｐｏｎ（フランス語国際放送）では、ユーロ（欧州選手権）２０１２予選のフランス代表のホームで行われる全試合を生中継で放送します。

試合放送日程：

フランス対ベラルーシ
９月４日（土）午前４時００分

フランス対ルーマニア
１０月１０日（日）午前４時００分

フランス対ルクセンブルク
１０月１３日（水）午前４時００分

フランス対アルバニア
２０１１年１０月８日（土）　

フランス対ボスニア・ヘルツェゴビナ
２０１１年１０月１２日（水）　

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