“つなぎの4番”大暴れ! “代役先発”が好投=世界大学野球選手権・中国戦リポート
好調の秘けつは「センター返し」
世界大学野球選手権・中国戦で2試合連続本塁打など2安打3打点と活躍した4番・伊藤 【島尻譲】
17安打15得点の猛攻の中で、ひと際輝いたのは、4番に座る伊藤隼太(慶大3年)だった。初回、2死三塁と先制のチャンスで打席に立つと、相手先発・夏康男の7球目をコンパクトにたたき、センター前にタイムリー。3回の第2打席では無死三塁からきっちりと犠飛を打ち上げ、4回の第3打席では、バックスクリーンにライナーでソロを放り込んだ。6回の第4打席でも四球を選び、この日は2打数2安打3打点と大暴れだった。
前日の韓国戦での決勝2ランに続く大活躍に、伊藤は「ホームランより初回の先制打がうれしいです」と笑顔。そして、「基本を心がけてのセンター返しが結果につながっていると思います」と好調の秘けつを明かした。
次戦の相手は優勝候補の呼び声も高いキューバ。これまで世界選手権で3連敗中と苦戦が予想される相手だが、榎本保監督は「相手は(長打狙いの)空中戦。うちは(つないで攻める)地上戦。かき回して、慌てさせて、最後に(日本が)1点多いという野球をしたい」と必勝を誓う。強豪に勝つためには、中軸を打つ伊藤の活躍は不可欠だ。
「自分が4番だということは考えないようにしています。チーム全体がつなぐことを意識していて、自分も例外じゃありません」(伊藤)
“つなぎの4番”を自負する伊藤が“地上戦”の中心になれれば、打倒キューバが近づくはずだ。
澤村の代役が3回パーフェクト
澤村の負傷で先発が回ってきた野村。3回をパーフェクトピッチングの好投だった 【島尻譲】
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