日本が快勝!斎藤は6回無失点=世界大学野球選手権・韓国戦速報

スポーツナビ
韓国 000 000 000=0
日本 000 002 02X=4

韓:尹明ジュン、羅成範、林治永
日:斎藤、乾
【本塁打】伊藤(日)、伊志嶺(日)

 第5回世界大学選手権が30日に開幕し、日本は予選リーグ初戦の韓国戦に4対0と勝利した。0対0と投手戦が続いた6回に4番・伊藤隼太(慶大3年)の2ランで先制。8回には主将・伊志嶺翔大(東海大4年)の2ランで加点した。
 投げては、先発・斎藤佑樹(早大4年)が6回無失点とゲームをつくった。毎回のように走者をためながらも、チェンジアップ、タテのスライダーを有効に使い、9三振を奪って、得点を許さなかった。その後、乾真大(東洋大4年)、大石達也(早大4年)の継投で韓国打線を封じた。
 日本の予選リーグ第2戦は、中国と31日・18時から神宮で対戦する。
■1回表
 大学日本代表の常連である斎藤(早大4年)が先発マウンドに上がる。
 高宗郁を2ストライクと追い込んでからのフォークで空振り三振に仕留めると、李太均を1ストライク1ボールからの3球目、チェンジアップでショートゴロに打ち取った。2死から徐祥祐に初球の144キロストレートをレフト前ヒットされると、金勇虎には1ストライクからの2球目、2シームをレフト前に運ばれる。2死一、二塁から盧珍赫を2ストライク1ボールからの4球目、フォークで空振り三振に打ち取り、先制点を許さなかった。

■1回裏
 韓国の先発は右腕・尹明ジュン。
 先頭の鈴木は初球の144キロストレートを打ってセカンドゴロ。阿部は1ストライク2ボールからの4球目、ストレートを引っ張って、痛烈な当たりもファーストゴロ。主将・伊志嶺は2ストライク1ボールからの4球目、外角148キロのストレートに見逃し三振。

■2回表
 斎藤が2イニング目のマウンドに上がる。
 先頭の辛本基に2ストライク1ボールからの4球目、フォークを打たせてサードゴロも、サードの悪送球で出塁させてしまう。朴正音の送りバントで1死二塁と得点圏に走者を背負った。しかし、鄭然太をフルカウントからの6球目、146キロのストレートでセカンドゴロに打ち取ると、尹ヨ耘をフルカウントからのスライダーで空振り三振。初回に続き、ピンチを脱した。

■2回裏
 伊藤は1ストライク2ボールから甘く入ったカーブを引っ張り痛烈な打球も、ファーストゴロに倒れた。多木が1ストライク2ボールからの4球目、145キロストレートを打ちあげてレフトフライ。小池は2ストライク2ボールからの6球目、内角の147キロストレートを打ちあげてファーストファウルフライ。日本は2イニング連続3者凡退。

■3回表
 斎藤、3イニング目のマウンドに上がる。
 高宗郁を1ストライク2ボールからの4球目、スライダーでピッチャーゴロに打ち取る。李太均には2ストライク2ボールからの6球目、内角のチェンジアップで空振り三振。徐祥祐にはフルカウントからの8球目、2シームでセカンドフライに仕留めた。
 1番からの好打順だった韓国打線を3者凡退に抑えた。

■3回裏
 ここまで1人の走者も出していない日本の攻撃。
 先頭の井上は1ストライクからの2球目、146キロストレートを打ってサードゴロ。長谷川は2ストライク1ボールからの4球目、スライダーを右中間にはじき返す二塁打。ゴロの打球だったが、長谷川は外野の守備が浅いとみると、一気にセカンドへ進んだ。
続く渡邊は4球連続ボールを見送って四球。1死一、二塁と走者をためたが、鈴木が1ストライク1ボールからの3球目、スライダーを打って4−6−3の併殺打に倒れた。

■4回表
 3回を投げて、50球・2安打・4奪三振・無四死球、無失点の斎藤。4イニング目のマウンドに上がる。
 4番・金勇虎を2ストライク1ボールからの6球目、タテのスライダーで空振り三振に打ち取る。盧珍赫は2ストライク2ボールからの5球目、144キロのストレートでショートゴロ。辛本基には初球のチェンジアップを引っ張られてレフト前ヒットを許す。2死一塁となるが、朴正音を2ストライク2ボールからチェンジアップで空振り三振に打ち取った。

■4回裏
 阿部が1ストライク1ボールからの3球目、ストレートを引っ張るもセカンドゴロ。伊志嶺はフルカウントから外角のストレートを見送り四球で出塁する。伊志嶺が二塁へ盗塁を決めると、伊藤は2ストライク1ボールからの4球目、ストレートを打ってセカンドゴロ。2死三塁から多木は2ストライク2ボールからの5球目、ストレートを打ってセカンドゴロ。
 日本、得点圏に走者を進めるも、先制点につなげることはできなかった。

■5回表
 4回無失点と好投を続ける斎藤。
 先頭の鄭然太に1ストライクからの2球目、142キロストレートを打たれてライト前ヒットを許す。尹ヨ耘は2ストライク2ボールからの6球目、送りバント失敗。高宗郁は2ストライク1ボールからの4球目、チェンジアップを打たせてセンターフライ。李太均には2ストライク1ボールと追い込んでからの4球目が暴投ととなり、走者を二塁へ進めてしまう。李太均にはフルカウントからの6球目、チェンジアップが外角に外れて四球。続く徐祥祐の打席では、パスボールで走者を三塁へ進めてしまうも、2ストライク2ボールからの5球目、チェンジアップでファーストゴロに打ち取ってピンチを脱した。

■5回裏
 小池は2ストライク1ボールからの4球目、ストレートに手が出ず見逃し三振。井上は1ストライク3ボールからの5球目、低めのストレートを見送って四球。ここで日本ベンチは井上の代走に荒木を送る。長谷川は1ストライク2ボールからの4球目、ストレートをたたきつけてピッチャー内野安打。続く渡邊は初球、内野安打となるセーフティーバントを決める。
 1死満塁と絶好のチャンスだったが、1番・鈴木はストレートを打ってセカンドゴロ併殺打。またも得点を挙げることができなかった。

■6回表
 5回まで7三振を奪っている斎藤。
 先頭打者の4番・金勇虎に2ストライク2ボールからの6球目、チェンジアップを打たれてショート内野安打を許す。高永愚には2ストライク1ボールからの4球目、外角のフォークで見逃し三振。辛本基は2ストライク2ボールからの7球目、144キロストレートでライトフライ。朴正音を2ストライク1ボールからの4球目、フォークで空振り三振。
 先頭打者を出した斎藤だが、後続を打ち取り、得点を許さず。

■6回裏
 先頭の阿部は1ストライクからの2球目、スライダーを引っ掛けてセカンドゴロ。1死走者なしから、伊志嶺が初球を打ってセンター前ヒット。
 ここで韓国は尹明ジュンから150キロ左腕・羅成範に投手交代。
 伊藤は2ストライクからの3球目、ストレートを引っ張ると、打球はライトスタンドへ飛び込む先制2ランを放った!
 その後、多木は初球のストレートを打ち上げてサードフライ。小池は1ストライク2ボールからの4球目、ストレートを打ち返すもライトライナー。

■7回表
 日本代表はここで斎藤から左腕・乾に投手交代。斎藤は6回を投げて、111球・5安打・9奪三振・1四球・無失点としっかり試合をつくった。
 鄭然太は2ストライク2ボールからの5球目、カーブで空振り三振、尹ヨ耘はフルカウントからカーブで見送り三振。高宗郁は初球、セーフティーバントを決めて出塁するも、李太均は2ストライク2ボールからの5球目、外角カーブに見逃し三振。

■7回裏
 先頭の荒木が死球で出塁。
 ここで韓国は羅成範から右横手・林治永に投手交代。
 長谷川の打席で荒木がけん制死。その後、長谷川は1ストライク3ボールからの5球目、ストレートを打ってセンターフライに倒れた。渡邊はフルカウントからストレートを打ち上げてレフトフライ。先頭打者を出した日本代表だが、得点には結びつかなかった。

■8回表
 乾が続投。2イニング目のマウンドに上がる。
 徐祥祐は2ストライク2ボールからスライダーを打ってピッチャーゴロ。金勇虎はフルカウントからスライダーを引っ張りレフト前ヒット。高永愚は2ストライク2ボールから外角スライダーに空振り三振。辛本基も2ストライク2ボールからスライダーに空振り三振。

■8回裏
 鈴木の代打・松本は2ストライク2ボールからのストレートを打ってセンターフライに倒れた。阿部は1ストライク3ボールからの5球目、ストレートを見送り四球。主将・伊志嶺は1ボールからの2球目、スライダーに体勢を崩されながらもレフトスタンドへ2ランを放った。
 伊藤はフルカウントからの8球目、外角スライダーに空振り三振。多木は2ストライク1ボールからの4球目、外角に沈むボールに空振り三振に倒れた。

■9回表
 日本、4点リードの場面で9回のマウンドに上がるのは150キロ右腕・大石。
 朴正音は2ストライク1ボールからの4球目、148キロストレートに空振り三振。鄭然太はフルカウントからの6球目、外角のチェンジアップに見逃し三振。代打・趙允ジュンには2ストライク1ボールからの4球目、153キロのストレートで空振り三振で試合終了。

日本スタメン

 第5回世界大学選手権が30日に開幕し、日本は初戦で韓国と対戦する。日本の先発投手は、大学日本代表の常連である斎藤。4番には26日のプロ野球フレッシュ選抜との壮行試合で2安打を放った伊藤が務める。

1.鈴木(三)
2.阿部(遊)
3.伊志嶺(中)
4.伊藤(右)
5.多木(一)
6.小池(捕)
7.井上(指)
8.長谷川(左)
9.渡邉(二)
投手:斎藤
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