アラゴネス前監督は苦言、ファンは楽観視=スペイン代表のグループリーグを評価
内容はまだまだだが、スペインは2勝1敗でグループ首位通過を決めた 【ロイター】
アラゴネス前監督の苦言
ノルマの2点差勝利は果たしたものの、数々の決定機を逃すなど決定力不足を露呈した第2戦のホンジュラス戦後もアラゴネス節は冴えた。「勝った。それだけだ。スペインのプレーには全く安心することができない。われわれは良い流れに乗っていない。安心してチリ戦に挑むには改善が必要だ」と不満を口にしたアラゴネスは、さらに「重要な最終節を考慮したのは分かるが、選手交代はチームを修正するものではなかった」とデルボスケ監督の采配(さいはい)にも疑問を投げ掛けた。
ちなみに、アラゴネスは同テレビ局との契約を理由に、大会中の他メディアへのコメントを一切断っている。それだけに、これらの苦言はテレビ局から「面白いコメントを」と求められてのものだった可能性はある。ただ、アラゴネスの批判が、少ない国内報道の中でひと際異彩を放つ声色だったのは事実だ。それだけに、「スペインは大苦戦の末に勝利を手にした。後半は結果を重視すべく、ボールキープに走った」と話すにとどまったチリ戦後のコメントは少々期待外れではあった。