岡田監督「犬飼会長に尋ねたら『やれ』と」=韓国戦後 会見

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犬飼会長に尋ねたら「やれ」ということだった

 前半、相手が非常にいいプレッシャーを掛けている中で、なかなか中盤でパスが回らずそこからカウンターを受けると。そこは何とか防げたんですが、サイドバックがボールを持ったときになかなか前に出せずに横パス、バックパスが多くて、なかなか(相手の守備)ゾーンの中に起点が作れませんでした。うちは前半0−0というのが目標だったんですが、なかなか先制点を取られると厳しい、(相手に)守りを固められると。その中でヘディングのこぼれ球から(ゴールを)入れられました。後半になって(スペースが)空いてきたときに(パスを)回すなら可能なんですが、これからは前半ある程度、守備的な選手でやって、後半に攻撃的な選手を使うとかも考えないといけない。そういう戦い方も視野に入れないといけないかなと今日の試合では感じていました。1年に2回も韓国に負けて申し訳ないと思っていますし、当然、責任問題を言われるのも感じていたので(犬飼会長に)尋ねてみましたが「やれ」ということだったので、前へ進むしかないと思っております。

――攻撃の連動性が見られなかったが、限られた時間の中で打開策は? また進退伺いは自信がなくなったということか

 こういうインターナショナルマッチで、きれいに後ろからビルドアップして崩していけるというのは、本当に限られたことだと思います。韓国のように、トップに(ボールを)入れてそこからこぼれ球を拾っていくということができればいいんですが、うちの場合なかなかそういう攻撃ができないということで、中盤のところでひとつ相手の組織の中に入っていく、それはプレッシャーが緩くなったときに入っていけたら連動性ができるというふうに思います。それから自信をなくしたとかそういうのではなくて「続けていいんですか? 会長もいろいろ言われますよ」という感じで聞いたんです。

――対戦相手を考えたときにカメルーンはそんなにプレスを掛けてこないのではないか? また中に入るのが難しいときには、カウンターが攻撃の中心になるのか(田村修一/フリーランス)

 カメルーンの試合を見たら3チームの中では一番前から追いかけてくるかなと思っています。オランダとデンマークは、ある程度ブロックを作って待っているという感じだと思っています。そういうときに前半の立ち上がりから(相手の組織の)中に入っていくのは、今日のようにまだまだ中盤でインターセプトされる可能性が高いと。いろんな方法があると思います。前半の戦いを徹底して(中へ)入ってからそういう戦い方をするか。そういう(守備的な)メンバーで前半やるとか、それをこれから、いろいろな可能性を考えていきたいと思います。

俊輔、本田、遠藤はコンディション的な問題で代えた

――闘莉王が外れた理由は? 大久保は右ひざを痛めたのか? また中村俊の交代について

 闘莉王は、2週間前から右もも裏の張りをずっと感じていて、取れるだろう取れるだろうと思ったら取れなかったということで、昨日MRIを撮りに行かせて炎症があるというので今日は外しました。それから大久保は、今のところ打撲だと聞いています。それから交代した、俊輔、本田、遠藤はみんなコンディション的な問題で代えました。まだ万全のコンディションではないので、途中でかなり落ちてきたので代えました。

――この試合で攻守ともにチェックしたいと言っていたが、どれくらい達成できたのか

 昨日の会見で話しましたように、うちはカウンターとロングボールからの失点が大半を占めるということで、カウンターに関しては今までは両サイドバックを上げていたのを今日は1人だけ逆サイドに残そうということでやっていました。それに関してカウンターを受けたときに最後、何とかカバーリングはできていたかなと思っています。ロングボールに関しては、今まで高いラインで駆け引きして、裏へ落とされて走り負けるということが結構多かったので、後ろのしぼりとボランチの(セカンドボールの)拾いを言っていましたが、今日はロングボールに対してボランチが競るところがあって、ボランチが下がりすぎていたので反省をしています。攻撃に関しては、クロスの狙い目、2列目の飛び出しというところだったんですけど、先ほども言いましたように、中に起点ができずに外からというのもなかなか難しくて、いいクロスも2本だけしか上がらなかったかなと。そういう意味では、クロスを狙いにいく前のところ、サイドバックが持ったところから、一度前で起点を作るというのが、クロスの狙い目自体よりも問題だったかなと思っています。

<了>

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