ベンゲル監督「素早く立ち直らなければならない」=アーセナル公式サイト・インタビュー
ベンゲルは「2試合を戦って彼らは勝利に値した」と、バルセロナに対し負けを認めた 【Getty Images】
以下は、試合後のアーセン・ベンゲル監督のコメント。
あらゆる場面でメッシの存在は際立っていた
まずは勝ったバルセロナを祝い、彼らの幸運を祈りたいと思う。2試合を戦って彼らは勝利に値したと思うし、本当に素晴らしいチームだった。そしてもちろん、あらゆる場面でメッシの存在は際立っていたし、彼はわれわれのミスをすべて逃さなかったね。
――アーセナルのパフォーマンスは?
われわれも良く戦ったと思う。力強いスタートを切ったし、追加点のチャンスもあった。2点目のチャンスは不運だったと感じている。ベントナーがオフサイドだと判定されしまったが、あれは絶好の場面だった。
悔やまれるのは守備面のミスが多かったことだ。相手は常にわれわれより先にボールに向かって走り込んでいたし、それがこの結果につながってしまったと言えるだろう。
――バルセロナはCLで優勝できるか?
準決勝へ進んだということは、そのチャンスがあるということだ。けがの選手も戻ってくるだろうし、わたしは今の彼らはヨーロッパで最強だと信じている。これはカップ戦だし、われわれが今夜のチャンスをすべて逃さなければ、彼らを厳しい状況に追い込むことができたはずだがね。
――プレミアシップのタイトルレースへの影響は?
もちろんその心配はある。この敗戦は大きなショックだし、われわれはすぐに立ち直らなければならない。もうこれ以上ポイントは落とせないからね。素早く立ち直ってプレミアリーグへ集中しなければならない。
――1−0とリードした後のバルセロナの素早い巻き返しが大きかったか?
彼らが追いつく前に、われわれには2点目の絶好のチャンスがあった。だが、最後の判断を誤ってしまったんだ。それが決まっていれば、勝負は分からなかっただろう。その後、彼らはすぐに1−1としたんだ。
――果たしてメッシは史上最高のフットボーラ―か?
分からない。彼は非常に若いし、多くの成功を手にできるだろう。例えば、4点目のゴールを決めれる選手が、世界に何人いる? 彼は不可能を可能にするんだ。彼には特別な何かがあり、今は絶頂期にいる。もう6、7年は最前線で活躍するだろうし、このまま何事もなく進めば、とんでもないレベルに達するだろう。
――2試合を通して見たアーセナルのチャンスについて
今日のチームは見ての通り、非常に若いチームだ。それでもわれわれは非常にポジティブな戦いを見せたと思っている。6、7人が23歳以下の選手(実際は5人)でありながら、多くのチャンスを手にすることができていた。明らかになったのは、ゴール前でのボールの扱いに、まだ未熟さがあるということだ。
バルセロナをリスペクトし過ぎたとは思っていない
受け入れるのは非常に難しい。CLから敗退した翌日は、何とも言えない空虚感に襲われてしまう。だが、われわれはそれを乗り越えて、次の戦いに確実に備えなければならない。
――CLをイングランド勢が支配した時代は終わったのか?
良い質問だ。明日、マンチェスター・ユナイテッドがそれに答えなければならない。イングランドのクラブと対等に戦えるチームはヨーロッパ中にいる。2、3年前はそうじゃなかった。より拮抗(きっこう)した争いになっている。
――試合後にグアルディオラに何と声をかけたのか?
彼を祝い、「今後の健闘を祈る」と伝えたんだよ。
――メッシ1人ではなく、バルセロナに負けたのか?
バルセロナ全体はメッシ以上だよ。彼らはほかにもトップレベルの選手がそろったチームだ。彼らは素晴らしい選手たちを抱える素晴らしいチームであり、その選手たちが、随所に違いを見せるプレーで、信じられないようなゲームを展開するチームなんだ。
――どれほどセスクが必要だったか?
それを計るのは難しい。今夜、われわれには 7、8人もの選手が(負傷や出場停止で)いなかったが、試合前に聞かれていても、わたしはセスクが欲しいと答えただろうね。
――バルセロナをリスペクトし過ぎていたのでは?
いや、今夜のわれわれが彼らをリスペクトし過ぎたとは思っていない。われわれは良いスタートを切って、バルセロナからポゼッションを奪うこともできたし、試合を支配した時間帯もあった。彼らは良いチームだし、第1戦では確かにそういった部分もあったかもしれない。だが、今夜の試合に関してはそれはなかったと思っている。
――夏の移籍市場で新たな獲得を試みる可能性は?
われわれの選手たちは進化する段階に来ている。今夜中盤に入ったウォルコットが21歳、前線のベントナーが22歳、ナスリ、ディアビ、デニウソンらも22か23歳だ。彼らは素晴らしいクオリティーを見せてくれているし、年々強さを増していくだろう。補強の必要性はあるかもしれないが、それはもう少し考える時間が必要だ。
<そのほかの情報は、JP-Arsenal.comで>
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