ベンゲル監督「バルセロナにスペースを与え過ぎた」 =アーセナル公式サイト・インタビュー
PKで同点ゴールを決めたセスクだが、第2戦は出場停止。試合終盤には再び負傷した 【Photo:ロイター/アフロ】
以下は、試合後のアーセン・ベンゲル監督のコメント。
チーム全体に信じられないような精神力があった
まず言わなければならないのは、われわれは偉大な相手に試合の序盤を支配させてしまったということだ。相手にはかなりのチャンスがあったし、われわれはラッキーだったと言える。彼らにスペースを与え過ぎてしまった。
だが、選手たちは賞賛に値するとも言わなければならない。彼らはバルセロナのようなチームを相手に、0−2から追いついたんだ。精神的な強さがなければ、0−5とされるようなゲームだ。それを2−2に戻した。
唯一悔やまれるのは、2つのアウエーゴールの許し方だ。ハーフタイムを0−0で迎えられたのはラッキーだっただけに、あの2点の献上の仕方はもったいなかった。あれがなければ勝っていただろう。
――内容で圧倒されたが
それは否定しない。バルセロナは本当に傑出したチームだよ。だが、彼らのシュートのほとんどは、試合序盤に集中していたはずだ。偉大な相手に0−2とされたわれわれは、すべてを捨てて攻めに出る必要があった。そこには別のゴールを許す危険性もあったはずだ。
――セスクをプレーさせて、再び負傷したことに後悔しているか?
分からない。結局は選手自身の感覚とメディカルスタッフを信頼するしかないんだ。医学的には何の誤りもないと聞いてるし、そして彼も朝のテストの後、プレーの準備はできていると話していた。
彼とはまだ話していない。X線検査を受け、われわれはその結果をチェックする。とにかく、彼はサスペンションで第2戦に出ることができなくなってしまったし、土曜日(プレミアリーグのウォルバーハンプトン戦)でプレーすることもないだろう。筋肉の損傷ならば、ピッチから出た方が良かった。しかし彼は残りたがった。おそらく、もう一度PKを獲れると考えたんだろう。
――44分にイエローカードを受け、第2戦の出場停止が決まった後のセスクのプレーについて
彼は素晴らしい。メンタルの強さだよ……。まったくあきらめる様子がなかった。わたしはチーム全体に今夜は信じられないような精神力があったと感じている。最高の能力を持つ相手に、われわれは何度も何度も食い下がっていった。第2戦で彼らを苦しめることができるはずだ。まだ勝ち上がれるチャンスはあると確信している。
――バルセロナはピケとプジョルが出場停止で出られない
今日見た限りでは、それだけでは十分じゃないね。
――負傷交代したギャラスについて
ウィリアムはふくらはぎだ。またしばらく外れることになるだろう。わたしはギャンブルに出て、失敗したと言わざるを得ない。悔やまれる起用だった。
――アルシャービンは?
同じだ。彼もふくらはぎを痛めてしまった。
素晴らしいフットボールの夜になった
簡単ではない。だが、キックしてくる相手よりもリスペクトはある。今夜のバルセロナのプレーをわたしはリスペクトするし、偉大な相手だったと認めざるを得ないだろう。
彼らが(昨季)ヨーロッパ(CL)のカップを獲り、スペインリーグを制し、スペイン国王杯をも獲った理由を見ることができたはずだ。試合開始早々に彼らの卓越した力に苦しめられた。われわれはあまりにもスペースを与え過ぎた。そう思っている。
――ウォルコットのパフォーマンスについて
今夜は否定できないね。彼はピッチに入ってすぐに大きなインパクトを残したし、それについては非常にハッピーだ。絶対的な存在だったし、彼にはカンプ・ノウ(バルセロナの本拠地)のような大きなピッチで生きるクオリティーがある。だが、それよりもまずは、土曜日のウルブス(ウォルバーハンプトン)戦に集中しなければ。
――セスクの警告について
簡単に出し過ぎだ。彼がイエローに値するとは思えない。
――プジョルの一発レッドカードについて
あれも厳しかったね。
――リオネル・メッシについて
彼が得点しなかったこと、それほど多くのチャンスを作り出せなかったことが、われわれにとっての明るい材料だ。
――アーセナルがカンプ・ノウで果たさなければならないタスクは?
大きな仕事だ。だがわれわれなら、それができると信じている。
――バルセロナは結果を不満に感じてるのでは?
そうだね。彼らはそう感じているだろう。序盤にわれわれをたたきつぶすチャンスがあったからね。だが、われわれにも多くのチャンスがあったことを忘れないでほしい。ベントナーには2、3度のチャンスがあったし、カウンターも効いていた。
――芸術的な試合だったか?
芸術だね。フットボールは芸術だよ。この両チームの試合を楽しみにしていた人々にとって、素晴らしいフットボールの夜になったと思う。特別なフットボールナイトだったね。
<そのほかの情報は、JP-Arsenal.comで>
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