ベンゲル監督「選手は3日あれば変わる」=アーセナル公式サイト・インタビュー
自分たちが望む形でプレーできていた
CLのポルト戦を振り返ったアーセナルのベンゲル監督 【Getty Images】
後半開始当初は彼らにチャンスを何度か与えてしまったし、ドレッシングルームからピッチへ戻った時の集中力が十分ではなかった。だが、われわれは素晴らしいゴールを決めた。自分たちが望む形でプレーできていたし、自分たちのスタイルで積極的に前へ出ることができていたと思う。
――ベントナーのパフォーマンスついて
フットボールでは3日あれば選手はどれだけ変われるかについて、わたしは話したことがある。わずかな時間で選手の調子は上がりも下がりもするものなんだよ。彼は自信を失っていなかったし、よく集中し、強い信念をもって名誉を挽回(ばんかい)したんだ。それが彼の強みの1つだし、彼の自信は変わらないよ。
――先週末にプレーしたばかりのベントナーだったが
彼には高さがあるし、われわれにはそれが必要だった。チームには比較的小さな選手が多いから、1人か2人は高さのある選手が重要なんだ。攻守問わずセットプレーには重要なんだ。
――最後のPKをベントナーが蹴ったが
彼は本来3番手なんだよ。1番手はナスリ、2番手がアルシャービン、そして彼が3番手となっていた。彼はラッキーだったね。アルシャービンもナスリも下がっていたからね。
――次はどのチームと当たりたいか?
マンチェスター・ユナイテッドやチェルシーを自ら選びたいとは思わないね。だが、イングランドのチームとは絶対に対戦したくないと言ってしまえば、自ら劣勢に追い込んでしまうものだ。もし彼らと当たるのなら、われわれの好調さを示す良い機会になるはずだ。
――ユナイテッドやチェルシーへのリベンジを望んでいるのか?
いや、わたしが考えているのは準々決勝を勝ち抜くことだけだ。第一、わたしが選ぶことはできないし、「イングランドのチームと当たりたくない」とは言いたくはない。選べるのならイエスと言うだろうが、残念ながらわたしに選択権はない。もし当たることになったとしても、リーグ戦のような悪い結果にはならないはずだ。もっと良い結果しかない。
話題が欲しいのかもしれないが、われわれは抽選結果を受け入れるまでだ。ユナイテッドやチェルシーと当たりたくないというネガティブな妄想だけは作り上げたくない。ただそれだけだ。
――第1戦(1−2で敗戦)からの巻き返しについて
歴史を振り返れば、統計的にわれわれは不利なはずだった。しかし、勝利を信じてプレーすればそんな数字は大した意味を持たないということをわれわれは示してみせたね。
――次のラウンドではバルセロナと当たる可能性もあるが
まずはベスト8に進んだことをうれしく思っているし、ここ5年間、われわれは何度もベスト8に勝ち進んできた。ヨーロッパのベスト8に残るのは簡単なことじゃない。ネガティブな面は強豪ばかりが残っていることだけだ。
つまり、バルセロナやマンチェスター・ユナイテッド、チェルシーといったチームばかりになる。どこと当たろうが非常に難しくなるだろう。だが、シーズン当初はわれわれがここまで勝ち進むとは誰も予想しなかったはずだ。
だが、われわれは精神的な強さと強い欲求を示してきた。クオリティーもある。重要なのは改善を繰り返していくことだ。今のわれわれには、まだ試合中で弱点を見せる瞬間があるし、そこはもっと良くすることができるだろう。バルセロナやユナイテッドについて語る前に重要なのはわれわれの改善だ。そうすればチャンスはあるだろう。
――ナスリについて
ナスリは非常に成長している。彼はトレーニングで見せている力をそのまま見せてくれたし、才能がある選手だということをあらためて示してくれた。土曜日のゲームでもそうだったが、今日も最初から効果的な働きをしていたよ。(6日の)バーンリー戦で見せたアシストも素晴らしかったし、今日の1点目やアルシャービンへのパスも素晴らしかった。アシストもゴールもできる選手は本当に素晴らしいと思っているし、彼に期待しているのはそういった部分だ。
――ファン・ペルシの復帰は?
少なくともあと1カ月はかかる。
――セスク・ファブレガスの故障については
彼は偉大な選手だし、彼がプレーしていればさらに素晴らしい結果となっていただろう。できるだけ早く復帰することが重要だね。
――(13日の)ハル・シティ戦にファブレガスが出場する可能性は?
50対50だ。
――アルシャービンのパフォーマンスは?
彼のエリア内での勝負強さが好きなんだ。彼は1対1に強い。特別な力を持っている。
――ポルトのディフェンスに関しては
われわれのスピードとテンポが彼らを苦しめたと思っている。効果的だったね。われわれが自分たちの持ち味である素早いプレー、素早いパス回しができれば誰にとっても難しくなるはずだ。
――ナスリが頻繁に真ん中でプレーしているが
心配しなくても、彼に聞けば彼はそこでプレーしたいと答えるはずだ。わたしが尋ねることはないが、彼はそこでプレーできる。だが、ファブレガスが戻ってくれば、ナスリはワイドにプレーすることになるだろうね。
――プレミアリーグとチャンピオンズリーグの優先順位は?
われわれは選べる立場にない。すべてのゲームが重要だということだけは分かっているし、昨夜の結果からも、プレミアリーグではすべての試合に集中して臨まなければならないことがよく分かった。それができなければどこで負けてもおかしくはない。つまりわれわれはすでにハル・シティのことを考えている。ビッグゲームになるからね。
<そのほかの情報は、JP-Arsenal.comで>
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