初優勝を狙うトヨタと2年連続2冠を目指すJOMOが激突!=Wリーグプレーオフ決勝 会見
Wリーグファイナルに向け、意気込みを語ったトヨタ自動車の池田麻美(左)とJOMOの田中利佳 【スポーツナビ】
13日から始まったセミファイナルでは、トヨタ自動車がリーグ4位の日本航空に2連勝(第1戦:62−44、第2戦:102―63)し、初のファイナル進出を決めた。
一方JOMOは、リーグ3位の富士通に対し1敗を喫したものの、接戦を制し(第1戦:68−59、第2戦:60―73、第3戦:77−73)、4年連続となるファイナル進出を果たした。
両チームは、1月に行われた全日本総合選手権(オールジャパン)決勝の舞台でも対戦している。同大会では、大舞台に慣れているJOMOが貫禄を見せ、トヨタ自動車を65−59で破り2連覇を飾った。
しかし、レギュラーシーズンでは3勝1敗とトヨタ自動車が勝ち越しているだけに、5戦3先勝方式のファイナルでは、実力が拮抗(きっこう)した熱戦になると目される。
大会日程は、25日の長野・松本市総合体育館で行われる第1戦を皮切りに、27日の第2戦を群馬・ぐんまアリーナ、第3戦以降(2月28日、3月2日、4日)を東京・代々木第二体育館で行う。
以下、会見に出席したJOMOの内海知秀HCと田中利佳主将、トヨタ自動車の丁海鎰(チョン・ヘイル)HCと池田麻美主将のコメント要旨
内海HC「2冠のチャンスを与えられうれしい」(JOMO)
富士通との接戦を制し、ファイナルへ勝ち上がったJOMO。内海ヘッドコーチには安堵(あんど)の表情が見られた 【スポーツナビ】
(富士通との)セミファイナルに勝利し、今日ここにいられることがうれしい。また、オールジャパンの優勝を含め、2冠のチャンスを与えられたことをうれしく思う。
――ファイナルに向けての対応は?
よくファイナルは先手を取った方が有利だと言われている。しかし、実際は何が起こるか分からないので、5戦の中でどうやって戦うか、そのときに応じて対応していかなければいけないと思っている。
トヨタはシーズン中から、われわれのウイークポイントを攻めてくることが多い。レギュラーシーズンでは80点以上取られている試合が3試合もあり、爆発的に得点能力が高い。ですので、そこを抑えられるように頑張り、皆さんにいいゲームを見せたい。
――注意したい選手は?
矢野(良子)にしても、櫻田(佳恵)にしても、トヨタの軸になる選手はスリーポイントをよく決めてくる。その距離も長いし、確立も非常に高い。洗練された選手が多いので、そのような選手たちをどうやって守るか注意したい。
田中主将「挑戦者のつもりで戦う」(JOMO)
チームの勝っている点について聞かれたJOMOの田中主将は「元気のよさ」と答え、場の笑いを誘った 【スポーツナビ】
気持ちで負けないように、みんなで話し合って臨んだ。(試合では)ディフェンスで先手を取ることができた。あと、追い上げられても気持ちで負けなかったことが、いい結果につながった。
――ファイナルのポイントは?
リーグでは1勝3敗と負け越しているので、挑戦者のつもりで戦いたい。個人的にはチームを引っ張って、声を出していきたい。
――JOMOがトヨタに勝っている点と劣っている点は?
勝っている点は、元気のよさ。(劣っている点は)トヨタはここぞという時のシュート力が強い。
チョンHC「トヨタらしいバスケを思い切りやって欲しい」(トヨタ自動車)
就任8年目にしてトヨタをプレーオフファイナルへと導いた丁ヘッドコーチ 【スポーツナビ】
試合は違うが、オールジャパンでも決勝に進出した。しかし、そのときと今では違い、(決勝の舞台を)2回以上経験することになるので、ファイナルは頑張ってやりたい。
――ファイナルで対戦するJOMOについて
JOMOの選手は一人一人の個人技とか運動能力が抜群。5人全員が簡単に抑えられるような選手ではないので、リーグ戦(で勝利したとき)の通りに、やれればと考えている。注意したい選手は、大神(雄子)選手と諏訪(裕美)選手。
――ファイナルへの抱負は?
私がトヨタに入って8年目で、シーズンを24勝4敗と一番いい成績で突破できた。今まで選手が頑張ってきて、セミファイナルも日本航空に勝てた。選手にはいつも、『来年(決勝に進出できる)チャンスはない。今年が最後だよ』と言い、(唯一のチャンスだという)気持ちで頑張ろうと伝えている。精いっぱいトヨタらしいバスケットを思い切りやってほしい。
池田主将「自信を持って決勝に臨む」(トヨタ自動車)
トヨタを引っ張る池田主将は「自信を持って決勝に臨む」と、意気込みを語った 【スポーツナビ】
試合前に選手だけのミーティングで私が話したことは、『プレーオフだと思うと、気分が重くなるので、リーグ戦があと2試合続くと考えればいい』と、伝えました。
――ファイナル初出場となるが、チームとして気を付けていることは?
私も(ファイナルに出場するのは)初めてなので、気を付けなければいけないことは思い浮かばない。しかし今までプレーオフで敗退してきた理由は、今ひとつ自分たちの力を信じ切れなかった部分があったから。練習はしてきたので、(今回は)その自信を持って、決勝に臨めればいいなと思う。
――JOMOに勝っている点と劣っている点は?
私たちのチームはオフェンスのチームというよりディフェンスのチーム。失点に関してはJOMOに勝っていると思う。
(劣っている点は)ガード、フォワード、センターと絶対的な柱がいるというところがJOMOの強みだと思う。
<了>
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