メッシ「バルサはまだ貪欲でいる」=日本テレビ 特別インタビュー 第3回
世界最高と言われてもなお、成長を続けるバルセロナのメッシ 【Photo:YUTAKA/アフロスポーツ】
そのチームの中心にいたのが、FWリオネル・メッシである。09年のバロンドール(世界年間最優秀選手賞)にも輝き、いまや世界最高のストライカーに成長した。栄光に彩られた1年の総決算として、バルセロナはいまだ獲得したことのないクラブ世界一のトロフィーを加えるべく、FIFAクラブワールドカップ(クラブW杯)に臨む。準優勝に終わった3年前には、負傷で大会に出場できなかったメッシ自身、タイトルへの思いは強い。
トロフィーを獲得したいと強く願っている
勝ち続けたいという強い思い、昨シーズンと同じような努力と犠牲。同じ結果を得ようとするには、それが必要だね。
――バルセロナは今季も昨シーズン同様に強いですか?
そう思うよ。何よりいいのは、タイトルを獲得し続けようとするメンタリティーと思いを、みんなが抱き続けていることだ。このチームはまだ貪欲(どんよく)でいる。それが大切なことだ。
――クラブW杯で優勝することは、あなたにとってどれぐらい重要でしょうか?
とても重要だ。チームとして何かを達成し続けるというためにね。クラブW杯はまだ獲得していないタイトルだし、このチームで歴史を作り続けるために重要だ。それに、06年はプレーできなかったから、それもあって大切だと言えるね。
――バルセロナほどの偉大なチームが、一度もクラブW杯(前身のトヨタカップも含め)を制していません。これについてはどう思いますか?
どうだろう……。だからこそ、今回は初めて(クラブW杯の)タイトルを手にするため、そして今年の(獲得し得る)すべてのタイトル達成に加えるための良い機会だと思っているんだ。
――もしこれを制覇したら、バルサは1年に6つのタイトルを獲ることになりますね。これはプレーへのさらなるモチベーションとなりますか?
そうだね。モチベーションの元となるものはいろいろある。1年間で6タイトル獲得という事実もそうだし、バルサがまだ持っていないタイトルだということも、とても重要なタイトルであるということも。だから、このトロフィーを獲得したいと強く願っているんだ。
イブラヒモビッチは僕らを助けてくれる
みんなが知っている通り、彼は偉大な選手だ。サミュエル(エトー)がいた時とは違って、彼とはまだ一緒にプレーし始めて間がないけど、この短い間にも、共により良いものを見つけられている。すごい選手だよ。彼は知識も豊富だし、クオリティーもすごく高い。それに加えて、どう使うべきかを熟知している素晴らしい身体能力もある。僕らを助けてもくれるんだ。
――イブラヒモビッチは将来、世界最高の選手になることができると思いますか?
そうだね。世界最高の選手になるすべての条件を兼ね備えているし、バルサの選手たちとプレーすることも、その助けになると思う。
――以前、あなた自身は持久力とスピードが課題だと言っていましたが、今はどうですか? 今のリオネル・メッシに改善の余地はありますか?
すべてだよ。いつでも改善すべき点はあるし、いつも改善しようと努力することが、プロとして成長し続けるための方法だ。
――才能と、練習における努力、どちらがより重要ですか?
努力だと思う。それが本当に必要なことだ。努力っていうのは犠牲を払うことでもあるし、何においても大切なことだと思うけど、サッカーでもそれは同じだね。
――将来に向けてのあなたの野望は?
いつもと同じだよ。成長し続けられるように、何かを獲得し続けられるように、そしてさらなるタイトルを獲得できるように努力を続けることだ。
――世界中のサッカー選手になりたいという子供たちにアドバイスをするとしたら?
特に、楽しむっていうことだ。子供の時はとにかく楽しまなきゃ。サッカーはそのためのものなんだから。サッカーというのは、プレーすると幸せになれるとても素敵なスポーツなんだよ。
<メッシのインタビュー動画は日本テレビサイトで公開中>
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