ベロン「バルセロナはメッシだけではない」=日本テレビ 特別インタビュー 第2回

日本テレビ

ベロン(右)は父ラモン(左)の成し遂げた世界一の偉業を達成するため、クラブW杯に臨む 【Photo:アフロ】

“ブルヒータ”(小さな魔法使い)と呼ばれるファン・セバスティアン・ベロンは、父がたどった道を歩もうとしている。南米代表エストゥディアンテスの中心選手として、FIFA(国際サッカー連盟)クラブワールドカップ(W杯)に出場するベロンは、エストゥディアンテスが育てたサラブレッドでもある。父ラモンは同チームの中心選手として南米を制し、インターコンチネンタルカップ(現クラブW杯)も手にした名選手。その偉大な父が成し遂げた世界一の偉業を達成するために、ベロンは中東での戦いに挑む。

バルセロナはメッシだけではない

――あなたはお父さんがリベルタドーレスカップ(リベルタ杯)やインターコンチネンタルカップでも優勝しています。リベルタ杯決勝の前に、お父さんはあなたに何かアドバイスしましたか?

 いや。でも、父はアウエーゲームにはなかなか来られないけど、ホームでは必ずスタジアムに来てスタンドからサポートしてくれるんだ。(父は)自分たちがやったことを再体験しているようだよ。

――何度も聞かれたと思いますが、ヨーロッパでのプレーをやめて帰国したのはなぜですか?

 まず、家族の問題。あとは自分の気持ちの問題だった。ヨーロッパではやることはやったと思ったし、十分に満足もした。そこで懐かしい人にもう一度会いたくなったんだ。アルゼンチン代表メンバー選出のことも関係あるけれど、気持ちの問題だね。自分が育ったクラブでもう一度プレーしてみたくなったんだ。そういったことすべてから、帰国を決めた。

――アルゼンチンへの社会貢献ということもありますか?

 そうだね。というより、この国が置かれている今日の経済的な状況を考えて、貢献したいと思ったんだ。それは、してもらったことに対してお返しをするという、自分が小さいころから(親に)教えられてきたことをやっているんだ。自分にはそういう力があるし、楽しく、心を込めてやれているよ。

――勝ち進んだ場合、決勝でバルセロナとの対戦が注目されていますが、勝つためのキーポイントは何ですか?

 どうだろうね。その前にも試合があるから。まだやったことのない相手との試合を想像するのは説明が難しいね。でも、(バルセロナは)トーナメントの中で一番好きなチームだよ。

――メッシのことはよくご存知ですよね。エストゥディアンテスのディフェンスはメッシをどうやって止めるつもりですか?

 バルセロナはメッシだけではないよ。イブラヒモビッチ、アンリ、イニエスタ、シャビといい選手がたくさんいる。彼らはヨーロッパでも、世界的にも重要な選手たちだ。もちろんメッシのことは(ほかの選手よりは)少し分かっている。でも、彼の周りにいるほかの選手も重要だ。

日本のことはあまりよく覚えていない

――来年にはW杯を控えていますが、マラドーナ監督のことは信頼していますか?

 監督への信頼はすごく重要だ。ピッチでは監督の信頼に報いなくてはならない。(W杯では)うまくいくことを祈っているよ。まだW杯メンバーは決まっていないけど、自分にはまだチャンスがある。夢がかなうよう頑張るだけだ。

――南アフリカでの本大会で、アルゼンチンはどうなるでしょう?

 努力して(チームを)よりよくする必要があるけれど、アルゼンチン代表はいいプレーができると思う。自信を持って、歴史ある代表としての責務を果たすつもりだよ。

――あなたは日本代表と何度か対戦していますが、記憶に残っていることや覚えている選手はいますか?

 あまりよく覚えていないな。(日本の選手や監督のフリップを見て)中田英寿は覚えているよ。

<ベロンのインタビュー動画は日本テレビサイトで公開中>
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