田臥勇太の復帰は間近!=JBL2年目、リンク栃木の躍進
現在JBLで得点平均21.14と唯一20点台を越え、得点王を独走している川村卓也 【加藤よしお】
インサイドの外国人選手と層の厚い日本人選手が機能
リンク栃木は昨シーズン、司令塔の田臥勇太が繰り出すスピーディーな展開とエース川村卓也が得点王となる働きぶりで、JBL1年目ながら独特なアップテンポなバスケットボールを披露した。田臥自身、6年ぶりとなるJBL復帰に「日本のバスケットに慣れるのに予想外に時間がかかった」というが、リーグ終盤になるにつれて、アップテンポな田臥カラーはリンク栃木に定着していった。
今年はそのチームの顔である田臥がかかとを痛めて現在まで欠場していながらも、好調なスタートを切っている。新外国人選手のレジー・オコーサやスコット・メリットがインサイドで機能していることも一因であるが、何より日本人選手の層が厚くなった印象だ。
川村は今季も好調。得点王へ快走中
そして、忘れてはならないのが昨季の得点王・川村。「いくら動いてもまったく疲れない」という23歳のエースは、現在得点1位。リーグでただ一人、20点台に乗せた平均21・14点を叩き出している。また今季はシュートセレクションが良くなり、周りがよく見えているためかアシスト数も増えている。11月22日のトヨタ戦では8アシスト。川村の走りからアシストを受けた大宮宏正がダンクとアリウープのスカイプレーを披露し、観客を大いに沸かせていた。これまで、日本人同士のスカイプレーはJBLではあまり見たことがない。運動神経ある選手と仕事人が共存し、それぞれの持ち場で力を発揮しているのが今年のリンク栃木だ。