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チーム青森の相手はチーム長野に決定
カーリング、バンクーバー五輪代表決定戦

 バンクーバー五輪出場を懸けたカーリング女子日本代表決定戦は6日、青森市スポーツ会館で2日目が行われた。08年日本選手権2位のチーム長野と、09年日本選手権2位の常呂高によるチャレンジマッチ(2戦先勝方式)の第2戦は、一進一退の攻防の末、常呂高が勝って1勝1敗とし第3戦に持ち込んだ。そして第3戦は、チーム長野が第6エンド、7−3とリードしたものの、常呂高は粘り強い追い上げを見せ、第10エンドに追いついて延長戦となった。延長の第11エンドは高難度ショットの応酬で大接戦となったが、最後は後攻のチーム長野がショットを決めて勝利。2勝1敗で、7日から始まるチーム青森との代表決定戦(4戦先勝方式)に進出することになった。

 チーム青森はバンクーバー五輪出場チームを決める考慮の対象となった08年、09年の日本選手権で優勝しているため、2勝のアドバンテージが与えられており、代表決定戦で2勝すれば五輪代表となる。チーム長野は4勝で五輪代表に決まる。

◇第2戦◇

チーム長野 20110 00200|6

常 呂 高 02001 11022|9

 

(チーム長野)谷本文子−園部智子−園部淳子−土屋由加子

(常 呂 高)石垣真央−氏原梨沙−井田莉奈−吉村紗也香


◇第3戦◇

常 呂 高 00201 02021 0|8

チーム長野 11030 20100 2|10


(チーム長野)谷本文子−園部智子−園部淳子−土屋由加子

(常 呂 高)石垣真央−氏原梨沙−井田莉奈−吉村紗也香



 チーム青森への挑戦権を懸けた第3戦は、常呂高が難しいショットを決めれば、チーム長野はそれ以上の高難度ショットを決めるという、両チームがっぷり四つに組んだ圧巻の勝負となった。


 常呂高は、3点差を追う第9エンド、防御用にチーム長野が置いた2つのストーンの、ほんのわずかな間を通してハウス中央にストーンを到達させる高難度のショットを決め、これがものを言って2得点。後攻で得点したため、続く第10エンドは不利な先攻になったが、相手に難しいショットを要求するストーンの配置を正確に行い、チーム長野にベストショットをさせずに、1点を獲得して延長戦に持ち込んだ。


 チーム長野は追い上げられ、受け身になるかと思われたが、そこからベテランらしい本領を発揮した。


 延長の第11エンド、常呂高のスキップ吉村紗也香が、最後のショットで、ハウスの右サイド、約1m手前にあった自分たちのストーンに当て、それをハウスの中央に押し込む高難度の「レイズショット」を決め、NO.1ストーン(中央に一番近いストーン)を獲得。重圧のかかる場面でビッグショットを決めた高校3年生に会場は沸いたが、チーム長野のスキップ土屋由加子は、さらに難しい、ハウスより約2m手前にあった自分たちのストーンを叩いて中央へ押し込み、NO.1ストーンを取り返して決着をつけた。


 カーリングには、1チームあたりの持ち時間(プレータイム)が決められており、それを過ぎると自動的に負けになるルールがある。この日の第3戦は、両スキップとも、最後の1投を投げる時には残り時間が1分を切り、時間表示のデジタル時計が1秒ずつカウントダウンする中での、プレッシャーのかかるショットになった。その中で、2人とも冷静さを失わず、通常でも決めることの難しい高難度のショットを決めた。高校3年生の吉村、29歳の土屋、2人ともに圧巻だった。

■園部淳子(チーム長野サード)

 相手も100%、自分たちも100%のショットを決めた試合だった。チーム青森と戦うことを目標に練習をしてきた。今の気持ちはわくわくしている。


■土屋由加子(チーム長野スキップ)

 9エンドは、2点までは獲られていいと考え、あまり、自分たちでプレッシャーをかけないように、ゲームプランを立てていた。10エンドで決められればよかったんですけど、延長も、自分で1点を獲って勝つという気持ちだった。これでバンクーバーまで、あと4勝ということ。いいショットを決めて勝てたことは自信になる。明日(7日)からが本番だと思っている。


■吉村紗也香(常呂高スキップ)

 やり切ったので、悔いはありません。勉強になりました。今回の大会を生かして、みんな(大学に)進学するんですけど、また同じチームで、4年後のオリンピックを目指して頑張りたい。


<了>

小川勝

1959年、東京生まれ。青山学院大学理工学部卒。82年、スポーツニッポン新聞社に入社。アマ野球、プロ野球、北米4大スポーツ、長野五輪などを担当。01年5月に独立してスポーツライターに。著書に「幻の東京カッブス」(毎日新聞社)、「イチローは『天才』ではない」(角川書店)、「10秒の壁」(集英社)など。

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