寒川が完勝、高瀬とマイク合戦=Krush
寒川(右)が判定で勝利すると、来場していた高瀬もリングイン。マイク合戦となった 【スポーツナビ】
セミファイナルでは寒川直喜vs.鷹文が行われ、試合後には鷹文のセコンドとして来場した高瀬大樹と寒川がリング上でマイク合戦を展開した。寒川と高瀬は互いのブログ上で舌戦を繰り広げ、9.22「Krush.4」ではニアミスを起こし一触即発の状態に陥っていた。
新日本プロレス・蝶野正洋の入場テーマ曲に乗って鷹文が現れると、すぐ後ろには高瀬の姿も。ブログでは「彼女とデート」のため来場しないと書き込んでいたが、弟子の一戦を見守るべく、そのままリングサイド最前列に陣取った。
メーンは壮絶ダウンの応酬に
メーンの森井(左)vs.岩切はダウンの応酬に 【スポーツナビ】
“大人”の試合運びで終始圧倒した寒川が3−0の判定で勝利。その後、マイクを握り「ブログでは(高瀬は)来ないと言っていましたが来ました。ぜひリング上で対戦を要求したい」と語ると、高瀬もリングイン。高瀬は「寒川選手とリングで対戦したく……あります。でも、なんでキックルールでやらなきゃいけないの?」と問いかけたところ、寒川は「タックルを切れるように練習中です」と応戦。「じゃあ総合で」(高瀬)、「一発ぶちかませるようにがんばります」(寒川)とプロレスさながらのマイク合戦が展開されたが、高瀬は「体重が合わない。実現する可能性は低いです。申し訳ない」と言い残し、会場をあとにした。
観客からは高瀬に対して「絞れ!」の声も上がったが、高瀬の言うとおり両者の間には階級の壁が存在するため、この先どうなるかは不透明だ。
メーンイベントでは岩切博史vs.森井洋介の一戦が行われ、壮絶なダウンの応酬となった。序盤は森井が巧みなフットワークとともにローキック中心に攻め立て、第2ラウンドには右フックでダウンを奪取。このラウンドもう1度ダウンを奪い、最終ラウンドでKO決着かと思われたが、ここで岩切が執念を見せる。歯を食いしばって反撃に転じると、なんとパンチでダウンを取り返してみせたのだ。ここから両者はスタミナが尽きるまで打ち合いを演じ、判定にもつれ込む熱戦となった。
試合は2度のダウンを奪った森井が勝利。マイクを手にすると「初のメーンイベントでした。倒しきれなかったんで、もっと練習して強くなってきます」と慢心することなく、今後の飛躍を会場のファンに誓った。
■Krush−EX 〜Innocent Fighter〜
10月12日(月・祝)東京・新宿FACE
<メーンイベント 60kg Fight/K−1ルール/3分3R・延長1R>
●岩切博史(月心会)
(3R判定3−0)
○森井洋介(藤原ジム)
<セミファイナル 75kg Fight/K−1ルール/3分3R・延長1R>
○寒川直喜(バンゲリングベイ・スピリット)
(3R判定3−0)
●鷹文(マルプロジム)
<第5試合 70kg FIGHT/K−1ルール/3分3R・延長1R>
○小室武稔(チームドラゴン)
(3R判定2−0)
●池田賢司(小比類巻道場)
<第4試合 70kg FIGHT/K−1ルール/3分3R>
△小笠原克樹(青春塾)
(3R判定ドロー)
△平尾大智(シルバーアックス)
<第3試合 70kg FIGHT/K−1ルール/3分3R>
○小西拓槙(M−BLOW)
(1R2分31秒 KO)
●小西陵太(NSG)
<第2試合 60kg Fight/K−1ルール/3分3R>
○佐々木大蔵(チームドラゴン)
(3R判定3−0)
●黒川拓哉(WEEDジム)
<第1試合 60kg Fight/K−1ルール/3分3R>
●小澤量哉(士心館)
(3R判定3−0)
○ソルジャー明戸(ドラゴンジム)