邪道&外道デビュー20周年記念インタビュー[後編]

スポーツナビ

デビュー20周年記念、邪道(左)&外道インタビュー後編 【スポーツナビ】

 30日に東京・後楽園ホールでデビュー20周年記念興行「GET OUT OF MY WAY 〜JG20FTW〜」を開催する邪道&外道。全対戦カードも決定し、興味深い試合が出そろった。前編のインタビューでは波乱に満ちたプロレスラー人生を振り返ってもらったが、後編では大会の見どころ、そして“世界一のタッグ”と呼ばれる2人のタッグワークの秘密を語ってもらった。

外道「(金丸は)ただの小僧っ子」

8.16新日本プロレス両国大会において、突如ノアの金丸(左)と平柳が乱入。外道を襲撃した 【t.SAKUMA】

――それでは30日の大会についてもお聞かせいただきたいのですが、まず外道選手の体調は問題ないんでしょうか?

外道 もう大丈夫。8月30日には確実に(戻ってくる)。そろそろリング上で受身とか始めようかという段階に入ってきてるんで。

――では20周年記念大会が復帰戦?

外道 これで復帰戦。

――今大会はマッチメーク含めすべてお二人が考えたものなんですか?

邪道 全部ですよ。僕らがプロデューサーですから。もうだいたい構想はありますよね。この8月30日というのは僕らが一番偉いですから。従ってもらいますよ。カラスも白いと言わせます、全員に。

――そこまでですか(笑)。さてプロレスリング・ノアの金丸義信選手が、お二人に対してコメントしていましたが(後日、邪道&外道組vs.金丸&平柳玄藩組が決定)

邪道 なんか言ってるらしいですね。

外道 あいつもリストに入ってますよ。生意気だからね。

――その昔、金丸選手はお二人から「甲州街道」という名を与えられ、行動を共にしていた時期もありますが

外道 あのころはまだ(金丸も)ぺーぺーでね。デビューして1、2年じゃないかな? それで後ろから手をすり合わせてくっついてきたんだけど、いつの間にか生意気になりやがった。あいつは(リベンジしたい)リストのトップに入ってる。トップリストの1人。

――金丸選手とは幾度か対戦されてますが、印象はいかがでしょうか

外道 FMWのときにね、2回やってるんですよ。金丸&井上雅央組と。で、2連敗してるんですよ。さらに新日本に来てIWGPジュニアタッグ王座戦やったんだ。金丸&菊池毅組と(邪道&外道組が挑戦)。それでも負けてるんで3連敗してる。で、生意気でしょ? そりゃトップリストですよ。

――相当ムカついているようですね

外道 俺が1回ノアに行って、杉浦(貴の持つGHCジュニアヘビー級王座)に挑戦したときも偉そうに解説席に座ってチョッカイ出してきてなぁ。生意気なんですよ、とにかく。小僧っ子のくせして生意気なんだ。

――レスラーとしてはどう見ていますか?

外道 言いたくないねぇ、生意気すぎて。ただの小僧っ子。身のほどを知らせなきゃいけないかなと思ってるんだけどね。

邪道 けじめは取りますよ。

外道 そういう場だから。

邪道「この半年間、寂しかった(笑)」

ノア勢の襲撃から一夜明け、全対戦カード発表会見で怒りをあらわにする邪道(右)と外道 【スポーツナビ】

――そうなると「めでたい20周年」という感じではなく、物騒なものものしい20周年になりそうですね

邪道 いや、めでたいといえばめでたいですよ(笑)。でも、やることはやらないとね、キッチリ。

外道 めでたくしますよ。俺たちにとってね。

邪道 俺たちがリベンジしたいヤツもたくさんいるし、俺たちにリベンジしたいヤツもたくさんいるということですよ。

外道 俺たちがめでたきゃいいんだから。俺たちがハッピーエンドだったらそれでいい。人なんか知らねぇから。

邪道 この大会では俺たちが一番偉いんだから(笑)。

外道 2人で「めでたいな!」って言えりゃそれだけでいい。「めでたかったな、兄弟!」となればそれでいいんだから。ほかのヤツが不幸になろうが知ったこっちゃない。

――では大会中にセレモニーや何か仕掛けは考えられてますか?

邪道 あるといえばあるね。

外道 まぁ興行全体として邪道&外道スタイルの興行にしたいよね。俺たちに関係のあるヤツらを呼ぼうかなと思ってるし、新日本のバリバリの精鋭のヤツらも出すし。棚橋(弘至)、後藤(洋央紀)、中邑(真輔)、真壁(刀義)、矢野(通)とか、もちろんガッチリ出てもらうし。ガッチリこき使ってやるからね。俺らの過去に関係ある選手、あとは今の新日本のバリバリのヤツらが混ざり合ったような。それでいて邪道&外道テイストというね、試合形式とか。今まだ考え中だけど。とにかく面白いと思いますよ。

邪道 満足はさせますよ、お客さんには。金払ってる分以上に。

――お二人はプロデュース興行は初めてかと思いますが、実際に携わってみていかがですか?

邪道 今までいろいろな人の(プロデュース興行)を見ていて、「大変だな」と思ってて、やっぱり大変でした。やることいっぱいありますよ。その分、僕ら中心ですけど。

――では今大会の大きなテーマは「リベンジ」となりますか?

邪道 それは大きいですね。

外道 俺らの試合に関してはね。それで他の試合も、さっき言ったようなヤツらを呼んで、俺ら風の試合をやってもらいたい……やらせたいなと思ってるよね。「言うこと聞けコノヤロー、拒否はさせねーぞ!」っていう。

――外道選手はケガからの復帰もあってうずうずしている感じですか?

外道 まぁ20年やってるからね。でも半年も休んだの初めてなんだよね。だからちょっと不安といえば不安だけど、だてに20年やってないからね。大丈夫。半年ぐらい休んでも、リングに上がればすぐに戻る。

邪道 大丈夫でしょ。20年のうちの半年だもん。この半年間、寂しかったけどねタッチしようとして後ろ向いたら兄弟いないから。後ろ向いたら石井(智宏)ちゃんだから(笑)。

外道 いいじゃん、たまには。フレッシュで(笑)。

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