ビーチバレー朝日健太郎インタビュー

市川忍

日本ビーチバレー界のトップを走る朝日健太郎選手(左)。インドアバレーから転向して感じたランニングの重要性とは 【Photo:築田純/アフロスポーツ】

 インドア時代は全日本で活躍。2002年、競技者として伸び盛りの27歳でインドアからビーチバレーに転向した朝日健太郎選手(CHINTAI)。2008年には白鳥勝浩選手(湘南ベルマーレ)とともに北京五輪に出場し、現在、日本のビーチバレー界で最も実力のあるペアとして認知されている。転向当初は同じバレーボールとはいえ、インドア時代と全く違う競技性に戸惑い、トレーニングの重要性に目覚めたと話す。そんな朝日選手にランニングトレーニングについてお話を聞いた。

ランニングでリフレッシュと体調管理

――まずは朝日選手が練習に取り入れているランニングメニューについて教えてください。

 僕は冬場の3カ月、オフシーズンにランニングをします。ランニングコースやスポーツジムのマシンを使って走ることが多いですね。オフシーズンに体作りの一環として走っています。
 疲労を感じたり、気分転換をしたいときには長い距離を走ったりします。競技のために走るのであれば、インターバル走のほうがいいんでしょうけど、僕の場合はリフレッシュ効果を期待することが多いかな。音楽を聞きながら走るとか、天気のいい日に外を走るとか、そうすることで練習にメリハリがつくんですよね。ランニングは、試合期に備え、たっぷり汗をかいて、体調管理をする役目を果たしてくれるメニューだと思っています。
――具体的にどれくらいの距離をどのペースで?

 週に2〜3回で一度に5キロくらいですね。マシンと外、半々くらいの割合です。ただ、外を走る時は極力、コンクリートの道を避けています。ビーチに転向したばかりのころ、フィジカルをアップしたくて、ランニングメニューを多く取り入れたら足を痛めたことがあったんですよ。それ以来、なるべく土の上を走るように心掛けています。

ランナーたちの生き生きした姿に刺激を受けると話す朝日選手 【スポーツナビ】

――ランニングというのは単調なトレーニングだと思うのですが、何か工夫していることはありますか?

 僕は走るのが好きなんです。引退したら市民ランナーになりたいくらい(笑)。奥さんのお義父さんが市民ランナーで、「記録がどうだった」とか、よく楽しそうに話をしています。走っている人たちって、生き生きしていて楽しそうですよね。それがうらやましいんです。それに(走ることは)自分との戦いというイメージがあって、それがビーチバレーのような対戦競技とは違って新鮮に感じます。
 ビーチに転向してからはランニングすることを体が欲するようになりました。

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著者プロフィール

フリーランスライター/「Number」(文藝春秋)、「Sportiva」(集英社)などで執筆。プロ野球、男子バレーボールを中心に活動中。

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