選抜準Vの花巻東は長崎日大と因縁対決=2009年夏の甲子園見どころ

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開幕カードは名将対決

 第91回全国高校野球選手権大会(8月8日から15日間・甲子園)の組み合わせ抽選会が5日に行われた。選抜準優勝校・花巻東高は選抜決勝で敗れた清峰高を破って長崎の代表となった長崎日大高と対戦。夏70年ぶりの甲子園で注目を集める関西学院高は大会3日目第1試合に登場する。以下は今大会の見どころ。

【大会1日目】

 今夏の甲子園は、名将対決で幕を開ける。春夏3回の全国優勝経験(取手二高時代も含む)がある木内監督率いる常総学院高(茨城)と東北高でダルビッシュ有らを育てた若生監督がさい配を振るう九州国際大付(福岡)が開幕カードとなった。小熊、長谷川ら豊富な常総投手陣が、国枝、榎本、河野ら強打者がそろい、7試合12本塁打の九州国際大付打線をどう抑えるか。第2試合は春夏連続甲子園出場同士の対戦。今春の選抜で1試合19奪三振を記録した興南高(沖縄)のトルネード左腕・島袋と予選で3打席連続本塁打を放った明豊高(大分)・今宮との対決は見もの。今宮は投げても140キロを超える速球を武器にする本格派で今大会注目の選手。第3試合はノーシードから千葉の頂点に立った初出場の八千代東高が大型右腕・秋山擁する西条高(愛媛)に挑む。

龍谷大平安と中京大中京は1回戦屈指の好カード

【大会2日目】

 第1試合は甲子園常連校同士の対戦。高知高(高知)は左腕・公文と大型捕手・木下のバッテリーが、3番・有木を中心としたしぶとい如水館高(広島)打線を抑えられるか。第2試合は、投げては140キロ後半、打っては5割・2本塁打とセンス抜群の常葉橘高(静岡)・庄司と旭川大高(北北海道)の1試合平均奪三振率13.60を誇る“北のドクターK”柿田との対決が楽しみ。第3試合は夏31年ぶりに復活した作新学院高(栃木)がくせものぞろいの長野日大高(長野)と対戦。第4試合はまったくのノーマークながら富山を勝ち上がってきた南砺総合高福野高が優勝候補の一角で打率8割1分の西浦が4番を務める天理高(奈良)に挑む。

【大会3日目】

 地元・兵庫から夏70年ぶりに出場する関西学院高が第1試合に登場。予選防御率0.00の左腕・安井擁する酒田南高(山形)と対戦する。新川−山崎裕の必勝リレーに持ち込みたい。第2試合は龍谷大平安高(京都)と中京大中京高(愛知)という強豪校同士が対戦する1回戦屈指の好カード。両チームとも全国レベルの強力打線が売りなだけに、投手陣の踏ん張りがカギ。第3試合は伊万里農林高(佐賀)と横浜隼人高(神奈川)という春夏通じて初出場同士の対戦。どちらが平常心で大舞台に臨めるか。第4試合は選抜準優勝の花巻東高(岩手)が登場。対戦相手は、選抜優勝校・清峰を予選で破り、甲子園に出場した長崎日大高(長崎)という因縁のカードとなった。150キロ左腕・菊池と清峰・今村に投げ勝った186センチ右腕・大瀬良の投手戦が予想される。

<大会4日目以降に続く>

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