斎藤、過去の経験と責任感で勝利投手に=日米大学野球・第2戦リポート

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斎藤「真っすぐのキレは通用したかな」

榎本監督が「重要」と位置付ける第2戦に先発、5回2失点と役割を果たした斎藤 【島尻譲】

【米国 5−7 日本】

 第37回日米大学野球選手権大会第2戦が13日、東京ドームで行われ、日本が米国に7対5と勝利し、通算戦績を1勝1敗のタイとした。日本は2点を追いかける3回に中原恵司(亜大)、加藤政義(九州国際大)らのタイムリーで6点を奪うと、6回にも相手投手の暴投で1点を加点した。投げては斎藤佑樹(早大)、大石達也(早大)、乾真大(東洋大)、菅野智之(東海大)の継投で追い上げる米国打線の反撃を断ち切った。

「短期決戦で僕は2戦目が重要やと考えている」と語っていた榎本保・日本代表監督(近大)。2戦目の先発マウンドに送り出しのは、1年時に日米大学野球、2年次に世界大学野球選手権の日本代表に選出されている斎藤だった。
 初回にいきなり2安打2四死球で2点を失ったが、斎藤には「昨日負けているし、ピッチャーの中では国際大会経験があるので抑えないといけない」という責任感があり、榎本監督も「彼は抑えるすべを知っているから。5回までは斎藤君で行こうと思った」と心配はしていなかった。2回以降は、「ツーシーム主体で行こうと思ったけど不調だったので、スライダー主体に切り替えた」(斎藤)と冷静なピッチングで、米国打線を2安打無失点に抑えた。

 結果、5回を投げて4安打、5奪三振、3四死球、2失点で勝利投手に。球数84球の中で変化球が多かったものの、真っすぐには手ごたえを感じた様子。「1年の日米では真っすぐが見せ球だったが、今日は真っすぐでも詰まらせることができた。コントロールはまだだけど、今日の試合に関してはキレという部分では通用するようになったかな」と振り返った。今後の登板予定は未定だが、「常に準備はしておきたい」と2大会連続優勝に向けて気合が入っていた。

(取材協力=島尻譲)
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