“ちゃんと試合します”渡辺一久「山本篤はイージーな相手」=7.13K-1MAX
2度目のK−1MAXへ向け、元ボクシング日本王者・渡辺一久が公開練習 【スポーツナビ】
あらゆる意味で衝撃デビューを飾った2月国立代々木大会から5カ月。「今度はちゃんとします」と優等生への変身を宣言すると、「普通にやれば倒せますよ。1〜3ラウンドの中で絶対にオレが勝つ」と、対戦相手であるKIDの弟分・山本篤とは格が違うとばかりにKO勝利を堂々予告してみせた。
「後で自分の試合をビデオで見て、“アホだな”と」
“自爆”に終わったデビュー戦を猛反省した渡辺だったが…… 【スポーツナビ】
「後で自分の試合をビデオで見て、“アホだな”と(苦笑)。K−1の舞台に立つのが夢だったし、うれしかったし、舞い上がっちゃって何をやってもいいっていう感覚になってしまいました。それにオレがやってることがお客さんにウケてると思っちゃったんですよね。調子に乗ってしまいました」
舞い上がるのは1度だけでいい、とデビュー戦を猛反省。今はK−1での勝利だけをまっすぐに見据えている。
辰吉からの忠告に目が覚めた!
ミット打ちでは持ち前のパンチを存分に披露 【スポーツナビ】
いくら元ボクシング日本王者の肩書きがあり、キャラクターが強烈でも、今の60キロ級日本人ファイターにはキラ星のごとくスター候補生がズラリ。渡辺が“連敗”となれば、出番はなくなる。また、渡辺の目を完全に覚まさせた人物が、元ボクシング世界王者の辰吉丈一郎だった。
「辰吉さんから『2度目はないぞ』というようなことを言われて、あ、オレもう後がないんだって、怖くなりました。久しぶりに今度は絶対に勝たないと、って危機感持ちましたね」
この中間は“勝つための練習”に本腰を注入。さらに、K−1の実戦を経験してみて、「ナマ足で蹴られるのとか、思っていたよりも痛くなかった」と、このリングでもやれる手応えを十分につかんでいる。
「あとは自分次第。自分がどうすれば相手を倒せるか、そういうことを重点に考えてきました。辰吉さんからも『打つ時に迷っている』と言われましたし、今度は間違いなく倒せます」
「立ち技で総合格闘家に倒されるのは“死”を意味する」
1分間のインターバルも、延々としゃべり続ける渡辺だった…… 【スポーツナビ】
「向こう(山本篤)はしょせん、総合格闘家。オレは立ち技の選手だから、立ち技で総合格闘家に倒されるのは“死”を意味する。オレは倒すだけです。総合格闘家を倒せないようじゃ、K−1でやっていけない」
そして、山本篤とは1年ほど前から何度もスパーリングをしていたことを明かすと、トドメとばかりにこう言い放った。
「篤クンは自分で自分のこと打撃センスがあるとか言っているかもしれないけど、まあ、甘いですよ。逆に、オレとスパーやったことあるのに、何でそんなに自信あるのかな?って思います」
イージーな相手、普通にやれば間違いなく勝てる、とまで豪語する渡辺。ただ、そうは言いつつも「オレは篤クンを認めているし、ナメてるわけじゃない。試合が決まった後も、連絡とって『お互いに本気でやって、いい試合にしよう!』と誓い合ってるんで」と、当日は魂をぶつけ合う激闘が展開されそうだ。
パンチはもちろん、右ローも破壊力抜群
「右ロー!」と予告してから打ち込む右ローキックも破壊力抜群だ 【スポーツナビ】
さらに、普通、公開練習の最中は選手は無駄口を叩かないものだが、渡辺はインタバール1分の間も休まず報道陣に向けて延々としゃべり続ける破天荒ぶり。そして、「右ロー!」と大仰に宣言してからミットに叩き込む右ローキックは、山本篤の左足を破壊しかねない凶暴な破壊力だ。
また、「すごい必殺技を編み出したんで。これが決まれば、絶対に倒れます」と、これもインターバルの間に思い出したのか、不敵に予告する。
自ら約束したように、“ちゃんと”試合をした上でKO勝利を挙げる準備は万端整っているようだ。公約どおりのド派手勝利となれば、反則ボクサーのイメージを完全に払拭し、愛すべきキャラクターとして一躍人気K−1ファイターとなる可能性も大いに秘めている。渡辺一久、勝負の2戦目。今度は“ホンモノ”であることを証明してみせるか。
7月13日(月)東京・日本武道館 開場17:00 開始18:00
<スーパーファイト K−1ルール 3分3R・延長1R>
魔裟斗(日本/シルバーウルフ)
川尻達也(日本/T−BLOOD)
<FINAL8(1) K−1ルール 3分3R・延長1R>
ドラゴ(アルメニア/チームSHOW TIME)
山本優弥(日本/青春塾)
<FINAL8(2) K−1ルール 3分3R・延長1R>
ジョルジオ・ペトロシアン(イタリア/サトリ・グラディエートリウム・ネメシス)
アルバート・クラウス(オランダ/チーム・スーパープロ)
<FINAL8(3) K−1ルール 3分3R・延長1R>
アンディ・サワー(オランダ/シュートボクシング オランダ)
アルトゥール・キシェンコ(ウクライナ/キャプテン オデッサ)
<FINAL8(4) K−1ルール 3分3R・延長1R>
ニキー“ザ・ナチュラル”ホルツケン(オランダ/ゴールデングローリージム)
ブアカーオ・ポー.プラムック(タイ/ポー.プラムックジム)
<スーパーファイト K−1ルール 62キロ契約 3分3R・延長1R>
山本“KID”徳郁(日本/KRAZY BEE)
チョン・ジェヒ(韓国/Busan Taesan)
<スーパーファイト K−1ルール 62キロ契約 3分3R・延長1R>
山本篤(日本/KRAZY BEE)
渡辺一久(日本/フリー)
<リザーブファイト K−1ルール 3分3R・延長1R>
佐藤嘉洋(日本/フルキャスト/名古屋JKファクトリー)
ユーリー・メス(オランダ/イッツショータイム)
<リザーブファイト K−1ルール 3分3R・延長1R>
城戸康裕(日本/谷山ジム)
リーロイ・ケスナー(オランダ/チーム アファファ)
<スーパーファイト K−1ルール 3分3R・延長1R>
日菜太(日本/湘南格闘クラブ)
ジャバル“チンギスハン”アスケロフ(UAE/WMC キャンプ ラマイ)
<スーパーファイト K−1ルール 62キロ契約 3分3R・延長1R>
HIROYA(日本/フリー)
キコ・ロペス(米国/チームクエスト/ボブ・チャネイ ムエタイ)
<オープニングファイト K−1ルール 3分3R>
横山 剛(日本/CRAZY WOLF)
ノ・ジェギル(韓国/KHANジム)
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