有罪判決の三崎和雄が謝罪会見、公務執行妨害で

スポーツナビ

公務執行妨害で有罪判決を受けた三崎和雄が謝罪会見 【スポーツナビ】

 戦極ミドル級の日本人エースとして活躍していた三崎和雄が公務執行妨害で有罪判決を受けたことに関して26日、東京都内で謝罪会見を開いた。

 三崎は「このたびはたくさんの方々にご迷惑をおかけしましたことを深くお詫び申し上げたいと思います。私自身、この件に関して反省しております。申し訳ございませんでした」と謝罪。続けて、「今後の試合に関しましては自分自身で決められる立場ではございませんので、戦極さんの方で判断していただきたいと思っております。しかし、私は今後選手として、人として、失ってしまった信頼を取り戻すためにも、努力し、責任を果たしていきたいと思っております」と語った。

携帯電話を使用しながらの運転「身勝手でした」

一連の事件に関して「身勝手でした」と三崎 【スポーツナビ】

 会見に同席した、戦極を主催するワールドビクトリーロードの國保尊弘取締役によると、三崎は3月19日に携帯電話を使用しながら東京都荒川区内を自家用車で走行していたところ、警視庁尾久署員に見つかり、停止命令を受けた。だが、三崎は「身勝手な理由でした。練習に早く行きたかったのと、携帯電話ぐらいという安易な考えがあった」と、これを無視しそのまま走行。その後5月18日に、三崎が逃走する際に署員の左手首にドアミラーが当たったということで出頭命令が下り、逮捕、起訴。今月25日に東京地方裁判所で初公判が開かれ、懲役1年、執行猶予3年の判決が下された。

 この事実関係を國保取締役が知ったのは「きのうでした」。出頭命令から1カ月以上も公表されなかったこと、また主催者側にも知らされていなかったことに関して、三崎が所属するGRABAKAの大迫元喜マネジャーは「私自身の認識として、そこまで大きなことではないと思ってしまいました。申し訳ありません」と語った。
 國保取締役は三崎の今回の事件と連絡が遅れたことに関して、GRABAKAの代表を務める菊田早苗を通して厳重注意をしたといい、「早く教えてほしかったですね」と苦渋の表情を浮かべた。

國保取締役「ファンの前で試合をすることが一番の反省」

三崎(左)の8月2日の試合、また今後に関して國保取締役は「試合に出るべき」と語った 【スポーツナビ】

 また、三崎が1月4日のジョルジ・サンチアゴ戦以降、体調不良により向こう2〜3カ月は完全休養したいと申し入れていたことを明かした國保取締役。その上で、三崎が警察に出頭した後の5月22日に開かれた中村戦の発表会見、また、石井慧、吉田秀彦、菊田ら戦極オールスターメンバーが集結して6月4日に新宿駅前で開催された公開イベントなどいずれも欠席したことについても、「こちらとしては三崎選手が出席するものと思って会見のリリースを出しています。でも、三崎選手の体調が良くないことを聞いていましたし、どうしても会見を開くと決まるのが直前になってしまうので、こちらとしても無理に出てほしいとも言えなった。このときも体調の問題かなと思っていた」と説明。「出頭しているのを知っていたら、5月の会見は開かなかった」とも語っている。

 國保取締役は「非常に軽率だった。絶対にやってはいけない行為」としながらも、公務執行妨害に関しては「左手にドアミラーが当たったという認識は三崎選手自身なかったようですし、ドアミラーに傷も破損もなかった。警察官もそれでケガをしたわけではないし、殴ったとかではありませんから」と擁護。
 直近の大会である8月2日の「戦極〜第九陣〜」、また今後の選手活動については、13名からなるコミッショナー会議を来週早々にも開き結論を出す意向。一番重い処分として戦極との契約解除もあり得るが、國保取締役は「出頭してからこの1カ月、本人も十分に反省したと思う。個人的な考えですが、僕はリングに上がるべきだと思っています。自分自身を取り戻して一生懸命練習して、ファンの前で三崎和雄のファイトを見せることが一番の反省として受け止められることであり、償いでもある」と語った。
  • 前へ
  • 1
  • 次へ

1/1ページ

著者プロフィール

スポーツナビ編集部による執筆・編集・構成の記事。コラムやインタビューなどの深い読み物や、“今知りたい”スポーツの最新情報をお届けします。

新着記事

スポーツナビからのお知らせ

編集部ピックアップ

コラムランキング

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着公式情報

公式情報一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント