“レスラー”崔領二、映画「レスラー」、故三沢さんを語る

ファーストオンステージ

【写真提供:ファーストオンステージ】

 『あいのり』出演した“レスラー”ZERO1の崔領二が24日、都内の映画館で6月13日に公開された映画『レスラー』を鑑賞。自分の職業であり映画のテーマとなったプロレス、13日に急逝した三沢光晴さんへの思いを語った。

「本物のレスラーのドキュメンタリーを見ているような感じで、すごく熱いものを感じました。アメリカと日本では180度違うものですけど、やっぱり海の向こうで生きているレスラーの生き様に共感するところがありました。
 レスラーを目指して同期で頑張っていた人間が亡くなったり、一緒に上を目指して頑張っていた先輩がプロレスできなくなったり。本当にこの『レスラー』という映画の中で描かれていたのと同様、過酷な世界だと思います。でも、レスラーというプロレスの中だけでなく、人生そのものがそれくらい過酷なものなのではないかとこの映画を通してとても思いました。
 いま29歳ですけれど、40年後、50年後。僕も含めて、一緒にやっているメンバーは確実に誰もリングに上がっていないと思います。そして、確実に一日一日僕らは老いていっていると思います。だから、本当に自分自身誇りを持って、今自分がどういうプロレスをして、どういうものを表現して、どういうものをお客さんに伝えて、自分がどうありたいかっていうものが一番大事なのではないか。お客さんの目、周りの目、ファンの支持がどうだとかではないと思いました。
 本当にいい映画。僕も現役の選手として、いちレスラーとして、考えられることがたくさんあった。
 いろんな人にぜひ見てもらいたい。この映画はこういうものだというのはないと思う。この映画の奥底にある人生に共通している奥深いものはあらゆる生き方に共通しているのではないかと思います」

三沢さんのためにもプロレスの価値をもっともっと高めていきたい

――7.1新宿FACE大会にて行われる世界ヘビー級選手権防衛戦に向けて

「確かに世界的な規模で言うと、大きい規模でないかもしれない。でも、映画の中のランディと一緒で僕がどうありたいか、どういうものを見せたいかというのは会場の規模ではないと思う。思いっきり、僕が思い描くものをその会場で来てくれたお客さんに見せていきたい。いい刺激になりました」

――「レスラー」主演のミッキー・ロークについて

「この映画の中で、プロレスのシーンにこだわる人はあまりいないと思う。すごい体を作ったとか、技ではなくて、見ているうちにどうでもよくなっていく。何か彼の表情だけですごい満足した。彼がどう生きているかは表情だけですごい表現出来ていた。観る前と後では求めていたものが全然違っていた」

――「レスラー」公開初日にあった三沢光晴さんの訃報について

「僕がどうこう言えることではないですけれど、心から尊敬している方。本当にプロレスに誇りを持たれていた方だと思っていました。命をかけてプロレスを守ろうとしてくださっていたことは絶対に忘れてはいけないこと。
 三沢さんだけでなく亡くなられた方、できなくなった方のためにもプロレスの価値をもっともっと高めていきたいです」

――プロレスファン以外の方に向けての映画「レスラー」のPR

「この映画で表現されていたもの、出ていたレスラー等も含めて、プロレスにはいろいろな形がある。日本、アメリカのプロレスは180度違う。本当によく亡くなられた橋本真也さんから頂いた言葉「プロレスって本当に奥深い。プロレスを見るだけでいい。どこか自分の人生で、つらいこと、悲しいことがあった時に何か重なるものがあるんだよ」という言葉を頂いた。
 その時は全然わからなかったけど、でもだんだんと30前にしてわかってきたことがたくさんある。プロレスって人生そのものだと多々感じる。
 この映画をきっかけにどんどんいろんな人にプロレスを見てもらいたい。
 この映画で語られているのは本当に一部。
 やっぱり命張って、リングに立っている選手。子どもの頃に憧れていた選手。将来どうなるか分からないけど、お客さんのために、自分の誇りのためにリングで自分を表現していた。そういう選手になりたい。そういうところから生きるヒントがもらえるんじゃないかと改めて思った。この世界が元気になってほしい。いろんな形があると思うので、答えは一つじゃない」

ZERO1「WRESTLER’S 4」

7月1日(水) 東京・新宿FACE 開場18:15 開始19:00

<世界ヘビー級選手権>
[王者]崔 領二
[挑戦者]田中将斗
※崔は2度目の防衛戦

<シングルマッチ>
大谷晋二郎
佐藤耕平

<シングルマッチ>
日高郁人
臼田勝美(BML)

<火祭り査定試合>
KAMIKAZE、澤 宗紀(バトラーツ)
マグニチュード岸和田、不動力也

<ZERO1vs.ソウルコネクション>
藤田ミノル、浪口 修
大鷲 透、菅原拓也(ともにソウルコネクション)

<シングルマッチ>
植田使徒
斎藤 謙
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