7.20札幌で棚橋vs.杉浦のIWGP戦か=新日本プロレス
棚橋がIWGP王座返り咲きを果たす 【スポーツナビ】
メーンイベントのIWGPヘビー級選手権試合では、前王者の棚橋弘至が王者・中西学を倒し、5.6後楽園ホール大会以来、約1カ月半ぶりに4度目の王座返り咲き。試合後は、この日の第8試合で後藤洋央紀から勝利したノアの杉浦貴が王座挑戦に名乗りを上げ、7.20札幌・月寒アルファコートドーム大会でIWGP王座戦が行われることが決定的となった。
中西と棚橋は5.6後楽園ホール大会でベルトをかけて対戦。21分40秒、ジャーマンスープレックスホールドで中西が勝利し、デビュー17年目にして悲願の王座初戴冠を果たした。
しかし、前王者の棚橋の要求を受けさっそくのリマッチが決定。6.14後楽園の試合前に行われたタイトルマッチ調印式では、IWGPベルトのことを“元彼女”に例えた棚橋に対し、中西も“女房”と称するなど、それぞれが熱い思いを激白していた。
棚橋、“元彼女”との略奪愛を成就
中西(下)の超絶パワーに苦戦する棚橋 【スポーツナビ】
しかし、30分以上に及ぶ激闘を勝ち抜いたのは「愛」の力で勝る棚橋。うつ伏せ&仰向け状態へのハイフライフロー2連発で激勝し、見事“元彼女”との略奪愛を成就させてみせた。
試合後には早くも杉浦がリング上から挑戦表明。「負けん気の強い選手でテクニックもある」と杉浦の実力を評価する棚橋も「ノアとの対抗戦で悔しい経験があったから今のオレがある。このままじゃ終われないんで、やるんだったら腹をくくってきてください」と呼びかけたことから、次のビッグマッチである7.20札幌での杉浦との初防衛戦が浮上した。
杉浦がG1&NJC制覇の後藤を撃破
ノア杉浦(下)が後藤を破りIWGP王座挑戦へ 【スポーツナビ】
後藤の雪崩式ブレーンバスターが決まった直後に杉浦も同じ技でやり返すなど、敵意ムキ出しでぶつかり合う2人だが、勝敗を分けたのは、やはり執念の差。杉浦の技を何度も食らいながらも、あえてカウント1で返すという意地を見せ付けていた後藤だが、杉浦はオリンピック予選スラム2連発で強引に振り切った。
昨年夏の「G1クライマックス」&今年春の「NEW JAPAN CUP」両制覇を果たしたトップレスラーを倒したことで、「ヘビー級全員とシングルで戦う」という野望のスタートをベストな形で切った杉浦は「チャンピオンに挑戦するのが一番てっとり早い。人気があるレスラーほどやりがいがある」とメーンイベントを遠くから視察すると、王座返り咲きを果たしたばかりの棚橋にさっそく王座挑戦を表明した。
13日にノア代表取締役社長・三沢光晴さんが急逝。しかし、「どんな状況でも、どんなリングでも、どんな相手でも組まれたらやるだけ」という杉浦は、「ノアにも熱を持っていく」と悲しみにくれる方舟にも新たな刺激を投下していくことを誓った。