7.20札幌で棚橋vs.杉浦のIWGP戦か=新日本プロレス

高木裕美

新GHC王者・潮崎が他団体初参戦

GHC王者・潮崎(左)が新日本マット上陸 【スポーツナビ】

 ノアのGHCヘビー級新王者となった潮崎豪が、王座戴冠後、初めて他団体のリングに出陣した。13日のノア・広島大会の試合中に倒れ、急逝した三沢さんの最後のパートナーであり、今後のノアの未来を背負っていく役割を任されている潮崎は、ガンガンと前へ出てくる新鋭・岡田かずちかの攻撃を「来い」とばかりに全身で受けきった上で、得意のチョップや垂直落下式ブレーンバスターを繰り出していくと、さらにはローリング式の張り手も飛び出し、最後は溜めのあるゴーフラッシャーで勝利した。

 試合後、握手を求めて逆に張り手を食らわされ、とっさに張り返した潮崎は、岡田を「負けん気の強い選手。まだまだこれから」と高く評価。今後の対抗戦について「機会があればぜひやりたい」と絡んでいく意気込みを明かした潮崎は、「まだまだ認知度が薄いので、盛り上げていければ」とチャンピオンとしてノア、そしてプロレス界全体を背負って戦っていく覚悟を語った。

チーム3DがIWGPタッグ王座V3に成功

チーム3DがまたもIWGPタッグ防衛。強すぎる 【スポーツナビ】

 IWGPタッグ選手権試合では、王者組のチーム3D(ブラザー・レイ、ブラザー・ディーボン)が、バッド・インテンションズ(ジャイアント・バーナード、カール・アンダーソン)の挑戦を退け、3度目の防衛に成功した。

 世界各国のタッグベルトを手中に収める“世界一のタッグ屋”である3Dは、IWGPタッグのベルトに加え、TNAタッグ王座のベルトも持って登場。試合ではバーナードのパワーにやや苦しめられる場面もあったものの、ハードコアマッチという王者組に絶対的有利なルールを生かし、イスやチーズグレーター(チーズ用のおろし金)、ラダーなどの凶器をフル活用。バーナードを3Dで戦闘不能に追いやる間に、ディーボンが机上へのスーパーパワーボムでアンダーソンを撃墜した。

 ダッドリー・ボーイズ時代からこれまで約15年間、日本ではタッグで負け知らずのレイは「オレたちは日本じゃ絶対負けないぜ」と“世界一”の自信をアピール。今後もベルトを防衛し続けることを誓った。

真壁が大流血…矢野制裁ならず

真壁(右)が血祭りに上げられ矢野に敗れる 【スポーツナビ】

 真壁刀義vs.矢野通による因縁対決は、矢野率いるCHAOSのメンバーが次々とリングに乱入する大荒れの展開となった。
 矢野は4.5両国国技館で、GBHのリーダーであった真壁を裏切り、中邑真輔と結託。元GBHのメンバーほとんどを引き連れて新ユニットCHAOSを結成した。

 この日もCHAOSは乱入、反則などやりたい放題。場外戦でのイス攻撃で顔面から流血した真壁に試練が襲い掛かるも、石井智宏には本間朋晃が、飯塚高史には天山広吉が張り付き、試合への介入を阻む。真壁もチェーンラリアットで勝機を見出すも、必殺技のキングコングニードロップを狙おうとしたところを中邑にコーナーから突き落とされた上に、顔面へのヒザ蹴りでダウンさせられ、矢野の鬼殺しというフルコースを食らった真壁が3カウントを献上した。

 敗れた真壁はセコンドの肩を借りて退場。しかし、流血で真っ赤に染め上げられた瞳の奥には怒りの炎を宿らせていた。

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著者プロフィール

静岡県沼津市出身。埼玉大学教養学部卒業後、新聞社に勤務し、プロレス&格闘技を担当。退社後、フリーライターとなる。スポーツナビではメジャーからインディー、デスマッチからお笑いまで幅広くプロレス団体を取材し、 年間で約100大会を観戦している 。最も深く影響を受けたのは、 1990年代の全日本プロレスの四天王プロレス。

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