直接対決で優勝決まる法明戦=東京六大学見どころ
状況は法大優位も相性の良さは圧倒的に明大
法大が優位とは言え、気になるのは明大との相性だ。最後の勝ち点は、優勝した3年前の春までさかのぼらなければならない。以降の対戦成績は1勝10敗1引き分け。そのうち完封負けが5回を数える。
■過去3年の法明戦の結果
08年秋:●0対3、●0対7
08年春:●2対7、△2対2、●0対6(明大優勝)
07年秋:○9対1、●0対3、●3対5
07年春:●3対7、●6対7
06年秋:●0対6、●5対6
06年春:○7対4、○5対1(法大優勝)
二神、野村のエース対決
両投手に付け入るすきがあるとすれば初回。二神投手は東大戦、早大戦で各1失点、野村投手は早大戦で4失点と課題を露呈した。「気持ちがふわふわっとしてしまう」(ニ神)、「なぜかいつもうまくいかない」(野村)と、自他ともに認める不安定な立ち上がり。大量得点が難しいだけに、初回の攻防で試合が決まる可能性も高い。
上位打線当たっている法大と二遊間堅い明大
対する明大は守りを徹底させたい。守備力のあるチームだが、早大3回戦は2失策に泣いた。遠山裕太内野手(4年=松商学園高)、上本崇司内野手(1年=広陵高)の二遊間は堅い。昨年の早大の主将である上本博紀内野手(現・阪神)の弟である上本内野手の守備は1年生とは思えない野球センスが光る。また、早大2回戦から1番に起用された山内慎之介内野手(4年=沖縄尚学)が結果を残した。このままチームの起爆剤に、ラッキーボーイになれるか。
法大は2戦目の先発に2カード連続で異なる投手を立てた。4年生左腕・上野悠史投手(平塚学園高)と、190センチ右腕・三上朋也投手(2年=県岐阜商高)。タイプが異なるため、相手も作戦を立てにくいだろう。今季からローテ入りした明大・難波剛太投手(2年=春日部共栄高)は無傷の3連勝中。約40キロある緩急を武器に打者を翻ろうする。
明大が法大の前で優勝を決めて、ちょうど1年。ことしはどちらが宙を舞うだろうか。
<了>
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