「パオロ・マルディーニ」という伝説=ACミラン公式サイト・インタビュー
ミランの伝説、マルディーニは今シーズン限りでとうとうスパイクを脱ぐ 【Getty Images】
数々のタイトルに彩られたキャリア
その翌シーズンには、17歳という若さでミランのスタメンに名を連ね、背番号「3」をつけて左サイドバックに入った。セリエAでの初ゴールは87年1月4日のコモ戦(1−0)。一方、欧州の大会では92年10月21日、チャンピオンズリーグ(CL)のブラチスラバ戦(1−0)で初ゴールをマークした。
現在のパオロはミランのキャプテンで、クリスティアンとダニエルという2児のパパであり、また、ミランでのセリエA出場シーズン数で歴代1位という記録保持者でもある。ミランで連続25シーズンを戦い、出場試合数でも堂々の1位。カップ戦を含めて、これまで895試合の公式戦に出場している(4月18日現在)。
18日付の『ラ・スタンパ』紙上でパオロは次のように語っている。「リーグ戦終了まであと7試合、内転筋の不具合はクリアした。だから、900試合までいけたらいいね」
背番号「3」をつけたキャプテンは、現役最後のシーズンに際してこれまでを振り返った。「人間としても選手としても、30歳から40歳までの間になしえたこと、得たことが大きかった」。最も印象に残っている試合はという質問には、「ウディネでのデビュー戦。バッティスティーニが負傷して、ハーフタイムにリードホルムから出場を告げられた」
ミランのユニホームを着て、イタリア国内ではスクデット(セリエA優勝)獲得が7回(87−88、91−02、92−93、93−94、95−96、95−96、98−99、2003−04)。イタリア・スーパーカップ優勝が5回(88年、92年、93年、94年、04年)。そして、コッパ・イタリア優勝が1回(02−03)。
国際舞台では、CL(92−93シーズンまではチャンピオンズカップ)優勝が5回(88−89、89−90、93−94、02−03、06−07)。UEFAスーパーカップ優勝が5回(89年、90年、94年、03年、07年)、インターコンチネンタルカップ制覇が2回(89年、90年)、クラブワールドカップ(W杯)優勝が1回(07年)。
ミランでの最後の試合に向けて
02年のW杯後、彼は34歳で代表からの引退を決める。イタリア代表として通算126試合に出場し(歴代1位)、7得点をマーク。そのうちキャプテンマークをつけたのが74試合、これもまた歴代記録だ。
4月6日に起こったアブルッツォ地方地震への支援のために企画が進められているペスカーラでの親善試合で、代表のユニホームに身を包むマルディーニの姿が再び見られる可能性もなくはない。「実現できたら最高だね。光栄に思うだろう」と本人はコメントしている。
6月26日、マルディーニは41歳の誕生日を迎える。彼の栄光と勝利に彩られたミランでのキャリアは終わりを迎えつつあるが、すでに数カ月前から“新たな”DF、チアゴ・シウバが彼の隣で練習に励んでいる(今年フルミネンセから加入したが、正式契約は来シーズンから)。パオロは彼をこう評価する。
「高得点を挙げるよ。強さもあるし、反応もいい。ミランにふさわしい選手だ」
そんなキャプテン、マルディーニはミランの全ティフォージ(サポーター)にとってはもちろん、世界においても唯一無比の存在だ。5月24日に行われるサンシーロでの最後の試合、ローマとの一戦に思いをはせ、マルディーニは語る。
「サンシーロで(キャリアを)締めくくりたかったけど、最終戦はフィレンツェだ(フィオレンティーナ戦)。だからその前の週の日曜、5月24日のホームでのローマ戦で、ティフォージたちにあいさつをしたい」
<そのほかの情報は、acmilan.comで>
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