卓球の福原、水谷らがメダル獲得へ意欲

スポーツナビ

新ユニホームをまとった(左から)石川、水谷、福原、平野ら日本代表 【スポーツナビ】

 4月28日から5月5日まで行われる卓球の世界選手権(神奈川・横浜アリーナ)に参加する日本代表選手が1日、都内で行われた記者会見に出席し、それぞれが意気込みを語った。

 会見には、ドイツ・ブンデスリーガに参戦している松平健太(青森山田高)を除く、全20選手が参加。男子のキャプテンを務める田勢邦史(協和発酵キリン)は、「男子も女子もメダル獲得を目指して、精いっぱい頑張っています。日本の卓球ファンの皆様にいい報告ができるように、チーム一丸となって試合に臨む」とコメントした。また、今大会、妻の美貴江(十六銀行)とミックスダブルスで出場する田勢だが、この“夫婦参戦”は世界選手権史上初めてとなる。「(世界卓球の)歴史に名を刻むことは記念になるのでうれしく思っています」と、最高のパートナーと臨む大会に意欲を示した。

 また男子では、2007年ザグレブ大会の男子ダブルスで中国人ペアを破り、ベスト8入りを果たした水谷隼(明治大)、岸川聖也(スヴェンソン)組が、もっともメダルに近いと目されている。会見では「中国を倒して、メダルを獲得できるように頑張りたい。(メダルを取る)自信はあります」と水谷がコメントすると、岸川も「自分の持っている力を出し切ってメダル獲得を目指します」と、01年大阪大会の女子ダブルスで武田明子、川越真由組以来遠ざかっているメダル獲得を誓った。

 女子では、1月の日本選手権でシングルス3連覇を成し遂げた平野早矢香(ミキハウス)が、3月下旬に行われたプロツアー・ドイツオープンでも女子シングルス優勝を飾るなど調子は上向き。「世界選手権前の最後のプロツアーで優勝したのは大きな自信になりました。勢いもついたので、頑張りたい」と、“国内最強の女王”が今度は世界の頂点を目指す。

 この日は今大会で着用するナショナルチームの新ユニホームが初披露された。ストレッチ性、吸汗速乾性に優れた素材を使用しており、選手からも好印象。女子は、“アクアブルー”を基調としており、大会開催地・横浜の国際港湾都市をイメージしたデザインとなっている。

 日本代表はこの後、都内のナショナルトレーニングセンターで合宿を行い、最終調整を行っていく。


<以下、福原、水谷、丹羽のコメント>

福原愛(ANA)「世界選手権に向けて照準を当て、しっかりやっていく」

大会への抱負を述べる福原愛 【スポーツナビ】

 前回のザグレブ大会ではあまり納得のいくプレーができませんでした。今回の横浜大会では皆さんの声援を力に変えて、自分の納得がいくプレーをしていきたいと思います。
(卓球のプロツアーである2月の)カタールと(3月の)ドイツの大会では、あまり結果がよくありませんでした。世界選手権に向けてしっかり照準を当てて、自分ができることをしっかりやっていきたい。(平野と組む)ダブルスも(松平健と組む)ミックスも、頑張りたいと思います。

水谷隼(明大)「メダル獲得の自信はあります」

日本男子のエース水谷隼。全日本選手権では、男子の単複で3連覇を達成している 【スポーツナビ】

 世界卓球では中国を倒して、メダルを獲得できるように頑張りたいです。
 今回で(世界選手権の)個人戦は3回目です。前回は(ダブルスで)ベスト8だったので、今回は最低でもメダル獲得はしたい。岸川さんも同じ気持ちだと思います。自信はあります。
(今の状態は)ドイツオープンでシングルス3位、ダブルス2位ということで、満足のいくプレーができたので、仕上がりは順調です。ドイツオープンの前は、ナショナルトレーニングセンターで強い相手と試合をし、練習がしっかりできました。また、ドイツオープン前にデュッセルドルフで1週間合宿をして、世界のトップの選手と試合をしました。
 世界選手権は最高の大会。これで引退してもいいぐらいの気持ちで臨んでいかないといけないと思います。五輪と同じぐらい大切な大会なので、そこで自分がやってきたことを全部出さないといけないと思っています。

丹羽孝希(青森山田中)「一番年下なので、思い切りプレーしたい」

14歳6カ月と、男子の史上最年少で代表に選出された丹羽孝希 【スポーツナビ】

 自分の力を全部出し切り、一試合でも多く勝てるように頑張りたいと思います。
(世界選手権での)秘策は特にないです。自分が一番年下なので、いつも通り思い切りプレーしたいと思います。そして、日本代表として恥ずかしくない試合をしたいです。
 自分はバックハンドが得意で、バックハンドの方が、打ったときの威力が出る。(プロツアーのドイツオープンなどを戦って)格上の選手が相手だと、得意なバックハンドでも取られてしまうので、もっと安定性をつけないといけないと思っています。

<了>
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