中川新体制が始動「アジア1位を目指す」=バスケ女子日本代表 公開練習

スポーツナビ

公開練習の前に記者会見に出席した(左から)大神、中川監督、小磯、高橋 【スポーツナビ】

 バスケットボール女子の日本代表候補選手が24日、都内のナショナルトレーニングセンターで公開練習を行った。

 今回代表候補として選ばれたのは24人。昨年の北京五輪予選に参加したチームから若返りがはかられ、高橋礼華(日本航空)、森ムチャ(拓殖大)、間宮佑圭(東京成徳大高)らが初選出された。若手のうち、昨年末の高校選抜優勝大会でも活躍した191センチの渡嘉敷来夢(桜花学園)は、疲労骨折の治療のため、強化合宿には不参加となった。

 10年ぶりに代表を率いることになった中川文一ヘッドコーチは、「(6月21日から台湾で行われる)アジア選手権を目標にチーム作りをしていき、アジアで1位を取ることを目指す」とコメント。同大会3位以内に与えられる、来年の世界選手権(チェコ)の出場権獲得を狙う。

 日本代表は今後、国内での強化合宿と、5月にはオーストラリアで3週間の合宿を行う。そして、6月のアジア選手権に臨む予定。

<以下、監督、候補選手のコメント>

中川文一ヘッドコーチ「高い目標を持って練習をしていく」

10年ぶりに代表へと戻ってきた中川監督。「高い目標を持ってチームを作る」とコメント 【スポーツナビ】

 昨日より合宿がスタートし、まず選手全員との個別面談を行いました。選手たちからやる気と熱意を感じました。こういう選手たちが集まり非常にうれしい。
 熱のある選手同士でチームワーク、そして心の通い合いを重点的に行い、チームを作っていきたいです。
 内容的には、ディフェンスを頑張って、スピードで相手を圧倒すること。あとシュートの確率も上げていく。例えば、100点取られたら、101点取る。守るだけでは世界では勝てないと思っています。
(目標としては)アジアで1位をとるということを目指していく。高い目標をもって、選手にプレッシャーを掛けながら練習していきたい。また、本当の良いチームとはどういうチームというのかを考えて戦っていきたいです。

小磯典子(アイシンAW)「自分が輝けば、若い選手がついてくる」

今回、チーム最年長プレイヤーとなった小磯。「自分が輝いて、いい成績を出せば、若手もついてくる」と話す 【スポーツナビ】

 新体制になっても、選んでもらったからには、自分の持っている力を全部発揮したいです。この日の丸を背負って、アジア選手権で3位に入り、世界選手権に必ず出場したいと思います。
 わたしは、自分が(現役で)やれるとこまでやりたいという気持ちがあります。なので、目の前にチャレンジできる機会があったら、断る理由はありませんでした。もしあるとすれば、夫が「いい加減にしろ」と言う場合だったのですが、夫も「選ばれたのだから、日本のために頑張ってこい」と背中を押してくれました。
 このチームでの役目は、最年長だからチームを引っ張ることがあると思うのですが、そのためにも、とにかく自分の力を発揮したい。自分が輝いて、自分がいい成績を出せば、それを見て若い選手がついてくると思うので、それが仕事だと思っています。

大神雄子(JOMO)「自分らしさを追求していきたい」

今年もWNBAからのオファーを受けている大神。「まずはけがを治すことが一番」と話す 【スポーツナビ】

 今回けがをしているのに選ばれたのは、本当にうれしいです。少しでも早くけがを治して、思い切り自分らしさを追求してやっていければと思っています。

(練習後のコメント)
(昨年も所属したWNBAのフェニックス・マーキュリーから)正式にオファーがきていて、5月16日からのキャンプも決まっています。行くか行かないかは自分の判断となっています。昨年みたいに初めての挑戦ならまだしも、昨年の結果があっての今年のオファーなので、それはやっぱり大事にしたい。少なからず認めてもらえたから、オファーがあったのだと思うので。昨日集合したときに中川監督と面談したのですが、その気持ちは伝えました。

高橋礼華(日本航空)「日本代表が小さいころからの夢だった」

今回代表初選出となった高橋。「小さい頃からの夢だった」とコメント 【スポーツナビ】

 小さいころからの夢だった女子日本代表に選ばれてすごくうれしいです。まだ候補の段階ですが、しっかり自分の良いところをアピールして、最終の12人に残れるようにしたい。あとは、チームの勝利に貢献できるような選手になりたいです。

間宮佑圭(東京成徳大高)「何も怖がらないで、思いっ切りやりたい」

JOMOへの入団が決まっている間宮も初選出。「代表でもチャレンジが始まるので、思いっ切りやりたい」と意欲を見せる 【スポーツナビ】

(練習後コメント)
(高校生とは)レベルが違う。(昨年は)Uー18日本代表でも引っ張っていく立場だったので、それがガラっと変わって、すごく新鮮です。この場にいられることを感謝しています。
 春からJOMOに入団してチャレンジが始まると思っていたけれど、こういう機会をいただいて、一番年下ということで、何も怖がらないで、思いっきりやっていきたいです。
(練習は)高校生のレベルとは全然違います。高校生が相手だと、立って踏ん張っていれば良かったのですが、今は自分が頑張らないとチャンスがなくなってしまいます。
 代表の練習メニューをこなすだけで、相当(技術が)吸収できます。これから本当に勝負の世界に入るので、時間を無駄にせず、いいものは全部自分のものにしていきたいです。

<了>
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