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ジョゼ監督(アルアハリ) 5位決定戦後会見
TOYOTA プレゼンツ FIFA クラブワールドカップ ジャパン 2008
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勝つべき試合内容ではなかった

アデレードのクリスティアーノ(右下)にゴールを奪われ、うつむくアルアハリの選手たち
アデレードのクリスティアーノ(右下)にゴールを奪われ、うつむくアルアハリの選手たち【Getty Images】

 個人的に驚く結果ではない。(クラブワールドカップの)初戦への期待がものすごく大きかったので、初戦で負けた後はものすごく批判があった。その批判のせいで(選手たちの)精神的ダメージが大きくて、回復できないままに(5位決定戦の)試合に入った。

 最初からアデレードの方がペースがよくて、すぐに1点が入ってしまった。(向こうには)その後に2点目のチャンスもあった。われわれは試合を通して、あまり決定的なゴールチャンスはなかった。プレッシャーがとても大きかった。この試合がPK戦になっていたら、結果は違っていたかもしれない。だが、内容的に勝つ権利はなかった。PK戦になっていたら勝っていたかもしれないが、内容を考えると勝つべき試合ではなかった。


 3年前に日本に来た時も、同じようにものすごく大きな期待を抱えてきて、最初の試合(1回戦)も負けて、次の試合(5位決定戦)も負けて、試合の中でチャンスを決められなかった。そういう失敗があったので、今回は勝つ夢を見るように選手たちに言った。それが悪夢にならないように気をつけなければいけないとも言った。3年経ってチームは成長してチャレンジをした。今回はいいイメージを残すことができなかったが、それにめげずにエジプトに帰って、国内リーグで目標に向かって頑張りたい。


 自分はこのチームの監督であることを誇りに思っているし、アルアハリはエジプトで大きな歴史を変えてきた。この先50年、これほどタイトルを取るチームは現れないのではないかと思う。アフリカ・スーパーカップが(来年の)2月にあると思うので、できたら4回目の優勝を果たしたい。またエジプトリーグとエジプトカップも勝ち取りたい。そこに目的を設定してやっていきたい。


 これからは精神的なダメージを何とかしたい。選手たちはとても頑張ったが、本当に残念だった。もう少しいい内容のプレーをすべきだったと思うが、プレッシャーがあまりにも大きすぎて、選手たちはまだ未熟でそれに耐えるだけのハートがなかったのは事実だ。エジプト国内では、アルアハリは世界一のクラブだと思われているが、それは現実離れした考えだ。自分はそうではないと言っているのだが、メディアはそれを信じず、どうしてもアルアハリが世界一だと思っている。だからこそ批判が出てくる。だが、私は選手たちに感謝しているし、このチームの監督であることを誇りに思っている。


 チームが負ける時は監督の責任でもあるし、監督をしていれば成功したり失敗したりするのがサッカーだ。負けたときは、それが勉強になればいい。たまに失敗しなければ、謙虚さを失ってしまう。だから前向きに考えれば、今回の失敗でチームの基本に戻して、謙虚に成長していかなければいけないと思う。

チームの精神状態がずたずたになっていた

――アルアハリはこの3年間で6位に戻ってしまったが


(今回の結果に)もちろん喜んではいないし、もう少しいいサッカー、プロフェッショナルなサッカーをプレッシャーなしの状態でして、少し喜びを感じて帰りたいと思っていた。エジプトを出発した時、メディアは優勝候補だと言っていて、ものすごくマスコミは感情的だった。私はそんなことはないと何度も言ったが、彼らは聞く耳を持たなかった。本当にチームを愛しているのなら、しっかりと現実を見て、どれくらいチームに力があるかを見ることが必要だ。


 チームは3年前と選手はほとんど同じだが、(年を取れば)若さやスピードを失ったりする。その分、経験を積んで、精神的に強くなる。しかしエジプトを出て、もしくは大陸を出ていくと世界の壁にぶつかって、まだまだという印象だ。でも選手たちはとても頑張っていて成長しているのに、エジプトのメディアはすごく批判をして、ネガティブなダメージを与える悪のある批判だったため、それを悲しく思っている。私はこうした批判に慣れているからいいが、選手たちは慣れていないため、ダメージはとても大きい。あとは、アルアハリのサポーターたちには申し訳なく思う。みんな期待をしていたのでがっかりしていると思う。だが、チームがエジプトに戻った時には、これまでアルアハリがどのような歴史を作ってきたかを忘れないでほしい。いつも通り温かく希望を持ってほしい。


――チームに選手を補強する必要があると思うか?


 今はそういう話をするタイミングではないと思う。負けた後に補強が必要などと言うのは、今の選手だと十分ではないという話になる。私はそうは思わない。日本に来る前の試合内容や、このチームがどういう結果を出してきたかということを考えれば、今このタイミングで違う選手を連れてくるとか、お金をもっとかけなきゃいけないとか、そういう話をする時ではない。選手に対してフェアじゃない。私は今の選手たちを、チームを信頼している。負けた時こそ、チームと一緒にいなければいけない。こういう時こそ皆が1つになって、慰め合って、力になることが必要だ。


――選手たちにエジプトメディアについてどのような話をしているのか? グラウンドで混乱が見られたように思うが


 選手たちにエジプトのメディアの批判をどう思うかと聞けば、いろいろな答えが出てくると思うが、個人的にはメディアが何を書いても関係ないと思っている。今まで取れるタイトルは取っている。エジプトのメディアは批判して監督交代を求めるだろうが、私はまだ1年半の契約が残っているし、そんなに簡単にチームを離れるつもりはない。

 今日の試合の内容は少しスパイスが足りなかったと思う。味付けされていないご飯を出されたような気持ちだった。チームの精神状態がずたずたになっていた。だがメディアに負けるチームではないし、必要とあればメディアと戦って勝つつもりだし、誇りに思っている。


<了>

スポナビDo

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