遠藤「世界に驚きを与えられると思う」=日本テレビ特別インタビュー

日本テレビ

クラブW杯準決勝のマンU戦に向けて決意を語ったガンバ大阪の遠藤 【Photo:北村大樹/アフロスポーツ】

 クラブワールドカップ(W杯)準々決勝でアデレード・ユナイテッド(オーストラリア)を下し、念願のマンチェスター・ユナイテッド(イングランド)との準決勝に駒を進めたガンバ大阪。チームを引っ張るのは、アデレード戦で決勝ゴールを決めたMFの遠藤保仁だ。持ち前のパスセンスに加え、最近ではゴールゲッターとして新境地を開拓しつつある希代のゲームメーカーは、クリスティアーノ・ロナウドらを擁する世界の強豪との大一番を前に何を思うのだろうか。

チームのみんなと喜びを分かち合いながら戦ってきた

――ずっとアジアチャンピオンを目指してやっていくんだと言っていましたが、実際にチャンピオンになった実感は?

 表彰式の時に一番。最初にやっぱりぐっとくるというか、うれしさというのはにじみ出てきましたね。

――どのあたりに達成感というものを感じましたか?

 一年ではないですけど、長い間いろいろな国に行って、いろいろなチームと対戦しながら、みんなと喜びを分かち合いながら決勝まで来たので、決勝はちょっと楽な展開でしたけど、最後の方は日本に残ってくれてるメンバー、スタッフの人たちと一緒に喜びたいなと思ってプレーしていました。できればクラブ全員でアデレードの地で喜びたかったというのが正直な気持ちです。達成感なり、そういうものは非常に強いので、良い大会だったと思います。

――クラブ全員で喜ぶという点では、今度はホームでクラブW杯があるということで、すごく楽しみにしていると思うのですが?

 去年、浦和(レッズ)が出て、プレッシャーになっている気持ちが2、3年前に比べて強くなりました。日本の方々がいっぱい見に来てくれると思うので、そこでまたガンバらしいサッカーを見せて、めったに出られるものでもないので、心から楽しんでプレーしたいなと思います。

真剣勝負の場で欧州王者と対戦する機会は本当にない

――去年、浦和がミランと真剣勝負で戦って、1−0(でミランが勝利)という点差以上に力の差があったという見方をする人がかなりいましたが、遠藤さんの目から見て、率直に何か感じるものはありましたか?

 やっぱりプレーしたいという気持ちがほとんどでした。結果は1−0で、それ以上の差があったと言われても結果は1−0なので。どういう展開であれ、強いチームを倒すところにサッカーの面白さがあると思います。99%マンチェスターが勝つと思っているところで自分たちが良い結果を出せば、世界に驚きを与えられると思うので、そういう画を描きながらプレーしたいなと思います。

――マンチェスターという言葉が遠藤さんの口から出ましたが、準決勝でヨーロッパチャンピオンと戦えるという、サッカー人生の中でもまたとない経験になると思いますが?

 代表レベルでは、今までもいろいろな国とやってきましたし、これからも経験できるかもしれないですけど、クラブレベルで真剣勝負の場でヨーロッパチャンピオンとできるのは本当にないかもしれない。やっぱり真剣勝負の場でヨーロッパナンバーワンのチーム、というか世界ナンバーワンのチームだと思うので、そういうチームとやれるのは非常に楽しみかなと思っています。

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