ワイタケレ来日会見「昨年の借りを返しに来た」=クラブW杯

スポーツナビ

オセアニア代表として2年連続のクラブW杯出場となったワイタケレ 【スポーツナビ】

 11日に開幕を迎える「TOYOTA プレゼンツ FIFA クラブワールドカップ ジャパン 2008」(以下、クラブW杯)に出場するオセアニア代表のワイタケレ(ニュージーランド)が8日、東京都内で記者会見を行った。会見には、クリストファー・ミリシッチ監督をはじめ、ダニー・ヘイ、ニール・エンブレン、ジョナサン・ペリーが出席し、2回目の出場となるクラブW杯への意気込みを語った。
 ワイタケレは11日、アジア第2代表のアデレード・ユナイテッド(オーストラリア)と東京・国立競技場で開幕戦に臨む。この試合の勝者は、14日にアジア代表のガンバ大阪との準々決勝に進む。

昨年の借りを返しに来た

キャプテンとしてチームをまとめる経験豊富なDFヘイ 【スポーツナビ】

エンブレン 素晴らしい来日となった。(試合がある)木曜の夜を非常に楽しみにしている。昨年、われわれはこの大会に来ているが、昨年以上にいいゲームをするんだというモチベーションがある。そのために1年間努力してきた。それもすべて、再び東京に戻ってくるためだった。その甲斐あって、日本に戻って来られたことは、私たち自身も非常にうれしく思っているし、また木曜日の試合を大変楽しみにしている。この気持ちをぜひチームのプレーにつなげていきたいと思う。

ミリシッチ監督 われわれは12カ月前、この場にいた。そして1年が経って、再びこの場に座っていること自体が非常に驚きである。チームとして(OFCチャンピオンズリーグ連覇という)非常に素晴らしい偉業を成し遂げたからこそ、ここにまた座ることができたのだと思っている。そのために、非常に力強い形でチームを作ってきた。私たち全員にとって、この場に座ることが目標だったし、そのために努力してきた。ニール(エンブレン)が言っていたように、ここに戻って来られたことで、私たちとしては大きな目標を達成できた。本当に12カ月間頑張ってきた、そのすべてが、この場に結集されているのだと思う。また皆さんの前で、このように話ができることを誇りに思う。

ヘイ 先ほど2人が話したように、クラブにとって、ここに再び戻って来ることは(昨年の)借りを返しに来たということだ。昨年のわれわれのパフォーマンスに関しては、非常に残念に思っている。あれ(初戦で敗れたこと)でくじかれたところもあったし「こうすれば良かったのではないか」という後悔の念もいろいろあった。その意味で、今回のピッチでは最高の、これ以上ないパフォーマンスをしたいと思っている。これ以上変えることは何もないんだ、思い残すことはないという気持ちで、木曜日のゲームに臨みたいと思う。個人的には、おそらくこのような大きな舞台でゲームをするのは、これが最後になると思う。非常に自己中心的な言い方になるが、私にとっても今回のゲームは非常に重要な位置を占めている。だから、できるだけのことを、思い残すことは何もない、という気持ちで臨みたいと思う。

ペリー 選手を代表して、私としてもまた再びここに戻って来られたことを大変光栄に思う。選手全員が1年間、肉体的にもメンタル面でもかなり努力をしてきた。それは、このひとつの試合の勝利を考えてのことだ。結果を出さないことには、われわれが努力してきた意味がないので、結果を出すために今回は来た。われわれは、もう一度、クラブとして、そしてオセアニアの代表として、ここで出せる力を存分に発揮したいと思う。

ウイリアムソン団長 2年連続で来られて大変うれしいことだし、またオセアニアの代表になれたことも、われわれとしては非常に重要である。今回、日本に入る前に中国で準備期間を置いた。今回のクラブW杯に関しては、皆さまからの歓待を受けたことに対してお礼申し上げたい。ワイタケレを再び受け入れていただいたことに、あらためて感謝したい。木曜のゲームをとても楽しみにしているし、結果を出したいと思っている。

われわれが優勝することはあり得ない

――相手チームの研究は進んでいるか?

ミリシッチ監督 実際にアデレードと試合をしたことはないが、彼らがプレーしているAリーグは、毎週末(ニュージーランドでも)テレビ放映されているので、その意味では研究できている。それからAFCチャンピオンズリーグで彼らは2位になったわけだが、そこでの試合もわれわれは見たので、相手に対する情報は十分に持っている。またAリーグでは(ウェリントン)フェニックスという(ニュージーランドの)チームがあるが、彼らはフェニックスとも試合をしており、そちらからの情報も共有させてもらっている。その意味では、相手についての知識は十分にあると思っている。

――昨年、達成し得なかったことがいくつかあると思うが、今回はマンチェスター・ユナイテッドとの対戦を目指しているのか? それともアデレードとの対戦にまずは集中しているのか?

ミリシッチ監督 昨年はチームとしてできなかったことがいくつかあるが、それぞれの試合にフォーカスを定めていた。あまり先を見すぎると気を削がれてしまうことがある。今回のアデレードも、われわれにとっては不足のない相手。ワイタケレとしては、先に進むためには、最初のゲームに100パーセント集中すること。そしてそれが終わったら、次のゲームに集中していく、ということを考えていきたいと思う。トーナメント全体を見て、われわれが優勝することはあり得ないと思う。それは現実として受け止めている。重要なのは、われわれがここに戻って来られたということ。そして最初の相手が、アジア第2位のチームであるということ。こうした事実は、われわれにとっても光栄だと思うし、このゲームだけに集中していきたいと思う。それ以上のことを考えると、自分たちのベストを出すためにを気を削がれてしまう。

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