ファーガソン監督「負けるのが嫌いだから優勝したい」=日本テレビ 特別インタビュー

日本テレビ

1999年以来2度目の世界一を目指す欧州王者マンUのファーガソン監督 【Getty Images】

 アレックス・ファーガソンは、これまでマンチェスター・ユナイテッド(マンU)の監督として、イングランド・プレミアリーグ優勝10回、FA(イングランドサッカー協会)カップ優勝5回など、数々のタイトルを獲得してきた。そして、マンUの監督就任22年目となる今年、このスコットランド人監督は、自身2度目の欧州制覇を成し遂げた。
 12月、さらなるタイトル獲得を意欲を見せるファーガソン監督が、最強チームを引き連れて日本にやってくる。“赤い悪魔”(マンUの愛称)を率いる白髪の名将は、日本で自身の監督としてのキャリアに新たな1ページを加えることができるだろうか。

クラブW杯に勝って、いい年納めにしたい

――クラブワールドカップについての思いは?

 この大会に出ることはヨーロッパチャンピオンの勲章であり、世界一のクラブという称号を得るためのチャンスでもある。私たちは1999年のトヨタカップで世界一に輝いたとき、大きなことを達成した実感があった。あのときの感動をまた味わいたいと思う。

――1999年のトヨタカップで来日したときの思い出は?

 いい試合だったし、苦戦したのを覚えている。パルメイラスはとても強いチームで、特に後半はいいプレーをしていた。勝てたのは、うちの方がついていたからだろう。それと、大観衆の声援がすごかったのを覚えている。

――優勝の可能性は?

 南米の最強チームやアフリカの最強チームと戦うわけだから、簡単な試合ではない。強敵と戦うのを覚悟している。しかし、うちも戦力がそろっているし、選手も成長している。チームは私とともに経験を積んでいるし、勝てるチャンスはあると思う。

――クラブをトップレベルに維持する秘訣は?

 クラブの幹部やマスコミとサポーターから、常にトップを目指すよう求められている。試合があればとにかく勝利を目指す、それがサッカーチームを指導する上でのエッセンスだ。また選手を勝てると信じ込ませ、勝とうという欲求を持たせることが大切だ。
 選手たちに共通していることは、毎週土曜には試合に出たいという気持ちだ。試合に出たら勝ちたいという気持ちがあるし、何かを達成したいという欲求もある。国内カップ戦のタイトルとか、母国の代表になるとか、チャンピオンズリーグ(CL)決勝に出るとか。すべての選手は目標を持った上でこのチームを選んだわけで、あとは個々の性格をどう見極めるかだ。

――大会にかける意気込みは?

 もちろん、優勝したいね。クラブのためにも勝ちたいし、何より負けるのが嫌いだからね。今のトップチームは比較的年齢層が若いチームだ。この2、3年で随分成長した。この大会に勝って、いい年納めにしたい。今年はCLも制覇した、素晴らしい年だからね。

<了>
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