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女子は久光製薬が連覇、男子はNECが8度目V
第56回黒鷲旗全日本男女選抜バレーボール大会

 バレーボールの第56回黒鷲旗全日本男女選抜大会最終日が6日、大阪府立体育会館で行われ、女子は久光製薬、男子はNECがそれぞれ優勝した。女子決勝は、プレミアリーグとの完全制覇を目指す久光製薬と、初優勝を狙うJTが、女王の座をかけて対戦。プレミアリーグ決勝同様に、フルセットの熱戦を久光製薬が制し、2年連続2回目の優勝を飾った。一方、男子決勝は初の決勝進出に意気上がる豊田合成と、4年ぶりの王座を目指すNECとの一戦。第1セットからサービスエースやブロックで、序盤からペースをつかんだNECが終始リードを保ち、3−0のストレート勝ちで8度目の王者に輝いた。


 プレミアリーグ同様に決勝で顔を合わせた女子のJT、久光製薬の勝敗を決したのは「ミスの差」(JT・竹下佳江)、「サーブでどちらが優勢に立ったかという差」(久光製薬・真鍋政義監督)。点数が物語っているように、きん差での頂上決戦では、最後の最後でブロック、レシーブが上回った久光製薬に勝利の女神は微笑んだ。プレミアリーグに続いて最高殊勲選手賞(黒鷲賞)に輝いた先野久美子は「勝ちたいという一心で戦った。あきらめなくてよかった」と涙を流した。


 なお、男子の最高殊勲選手賞は大村悟(NEC)、敢闘賞は盛重龍(豊田合成=男子)、竹下佳江(JT=女子)がそれぞれ受賞。新人選手に贈られる若鷲旗(最優秀新人賞)は金子隆行(NEC)が受賞した(※女子は該当者なし)。


<第56回黒鷲旗全日本男女選抜大会 最終日の結果>


■男子決勝トーナメント

決勝

NEC 3−0 豊田合成

(25−23、25−19、25−22)

※NECが4年ぶり8度目の優勝


3位決定戦

JTサンダーズ 3−1 東レアローズ

(25−21、25−22、23−25、28−26)


■女子決勝トーナメント

決勝

JT 2−3 久光製薬

(25−22、27−25、23−25、25−27、13−15)

※久光製薬が2年連続2回目の優勝


3位決定戦

パイオニア 3−2 東レ

(32−30、16−25、19−25、25−22、15−13)


<ベスト6、ベストリベロ>


・ベスト6(男子)

盛重、ビッタール・ファビアノ(以上、豊田合成)、大村、金子、ファイディ・ノルディン(以上、NEC)、直弘龍治(JT)

※金子以外は初受賞、金子は2年連続2度目


・ベスト6(女子)

狩野美雪、先野(以上、久光製薬)、竹下、モレーノ・ピーノ・ケニー(以上、JT)、栗原恵(パイオニア)、大山加奈(東レ)


・ベストリベロ(男子)

古賀幸一郎(NEC)


・ベストリベロ(女子)

佐野優子(久光製薬)

女子決勝はプレミアの再現に 男女決勝カード決まる=バレーボール黒鷲旗第4日

 バレーボールの第56回黒鷲旗全日本男女選抜大会第4日は5日、大阪府立体育会館で開催され、男女の準決勝が行われた。

 女子はプレミアリーグ2位のJTがパイオニアにストレート勝利を収めた。JTは、全日本セッター・竹下佳江の巧みなトス回しや、モレーノ・ピーノケニーの活躍が光った。

 リーグを制した久光製薬は、東レと対戦。序盤は、けがで戦列を離れていた大山加奈が復帰した東レに、主導権を握られる。しかし、リベロの佐野優子の手堅い守備から、久光製薬が徐々に本来のペースを取り戻し、鮮やかな逆転で東レに勝利した。この結果により、女子決勝はプレミアリーグ決勝と同じ、久光製薬とJTの組み合わせとなった。


 男子は、予選でリーグ王者のサントリーに勝利したNECが、勢いをそのまま持続し、序盤からJTを圧倒。16本のスパイクを決めたキャプテンの大村悟らが活躍し、ストレート勝ちで2年ぶりの決勝進出を決めた。

 プレミアリーグに続く決勝進出を狙った東レは、豊田合成のビッタール・ファビアノの強烈なサーブで出ばなをくじかれる。「サーブで攻めるはずが、逆に相手に攻められて硬くなり、ミスが多くなってしまった」(東レ・高杉洋平)という東レに対し、豊田合成は「サーブとサーブレシーブで相手を上回り、いい展開に持ち込めた」(豊田合成・甲斐祐之)。わずか1時間5分での完勝で、リーグ、黒鷲旗を通してチーム初の決勝進出を果たした。


 大会最終日の6日は、10時より男子3位決定戦(JT−東レ)、12時より女子3位決定戦(パイオニア−東レ)、14時より女子決勝戦(JT−久光製薬)、16時より男子決勝戦(NEC−豊田合成)が行われる。


<第56回黒鷲旗全日本男女選抜大会 第4日の結果>


■男子決勝トーナメント準決勝

NEC 3−0 JT

(25−23、25−17、25−18)

東レ 0−3 豊田合成

(17−25、10−25、20−25)


■女子決勝トーナメント準決勝

JT 3−0 パイオニア

(25−16、25−20、25−13)

久光製薬 3−1 東レ

(21−25、25−19、25−17、25−23)


※試合形式

各組4チームで構成された予選グループ4組でそれぞれリーグ戦を行い、各グループ上位1チームが決勝トーナメントへ進出。トーナメント方式で勝ち上がったチームが優勝となる。

リーグ優勝のサントリーが敗退 久光、東レなど4強入り=バレーボール黒鷲旗第3日

 バレーボールの第56回黒鷲旗全日本男女選抜大会第3日は3日、男女グループ戦最終戦16試合(男女各8試合)が行われた。

 準決勝進出を懸けたプレミア勢同士の戦いは熾烈(しれつ)を極め、逆転に次ぐ逆転や、フルセットの攻防など熱戦が繰り広げられた。女子はリーグ優勝の久光製薬、準優勝のJT、3位のパイオニアが順当に勝ち上がったが、リーグ4位の武富士は東レに勝利したものの、セット率で及ばず準決勝進出を果たせなかった。

 男子はリーグ優勝のサントリーがNECに敗れる波乱があったが、3連覇を狙う東レは大分三好に勝利し、準決勝へ駒を進めた。


 今季はリーグ7位でチャレンジリーグとの入れ替え戦に臨んだNEC。「相手はVリーグチャンピオンなので、負けてもともとのチャレンジャー精神で臨めた」と大村悟キャプテンが振り返ったように、攻めのプレーが随所で展開される。サーブで崩し、ブロックで仕留めるという作戦がピタリと当たり、最後も松本慶彦のブロックが決まった。今リーグでは一勝も挙げることができなかったサントリーをストレートで下し、2年ぶりの決勝トーナメント進出を果たした。


 準決勝は5日、10時より女子のJT−パイオニア、12時より男子のNEC−JT、14時より女子の久光製薬−東レ、16時より男子の東レ−豊田合成が行われる。(文:田中夕子)


<第56回黒鷲旗全日本男女選抜大会 第3日の結果>


■男子

A組

東海大学 3−1 つくばユナイテッド

(21−25、25−19、25−16、25−18)

NEC 3−0 サントリー

(26−24、25−22、25−23)


B組

FC東京 1−3 日本体育大学

(18−25、23−25、25−21、23−25)

東レ 3−0 大分三好

(25−18、25−19、25−18)


C組

東京ヴェルディ 3−2 早稲田大学

(26−24、25−20、22−25、20−25、15−12)

豊田合成 3−1 堺ブレイザーズ

(25−18、19−25、25−16、25−23)


D組

筑波大学 3−2 ジェイテクトSTINGS

(25−23、24−26、24−26、25−21、15−12)

JT 3−1 パナソニック

(25−21、25−19、18−25、27−25)


■女子

A組

PFU 3−0 青山学院大学

(25−18、25−21、25−14)

JT 3−1 岡山シーガルズ

(26−24、25−23、22−25、25−14)


B組

三洋電機大阪 3−1 大阪国際滝井高校

(23−25、25−12、25−21、25−21)

久光製薬 3−1 デンソー

(25−23、23−25、25−23、25−17)


C組

日立佐和 3−0 嘉悦大学

(25-18、25-15、25-14)

武富士 3−2 東レ

(25−27、25−22、25−19、22−25、15−12)


D組

トヨタ車体 3−0 日本体育大学

(25-15、25-14、25-18)

パイオニア 3−2 NEC

(26−24、25−20、30−32、22−25、15−13)


※試合形式

各組4チームで構成された予選グループ4組でそれぞれリーグ戦を行い、各グループ上位1チームが決勝トーナメントへ進出する。

プレミアの大分三好、大学生に敗れる波乱=バレーボール黒鷲旗第2日

 第56回黒鷲旗全日本男女選抜バレーボール大会第2日は2日、男女予選リーグの16試合(男女各8試合)が行われた。

 男子は、プレミアリーグの大分三好が日本体育大学にフルセットの末敗れる波乱があったが、ほかのプレミア勢は順当に勝ち進み、グループ戦2勝目を挙げた。

 女子のプレミア勢直接対決では、今季4位の武富士を、9位の日立佐和が3−1で下し、ともに成績を1勝1敗とした。


 順当に2セットを連取し、勝利まであと1セットと迫ったところから、“悪夢”を見たのが大分三好。主砲のフィリップ・マイヨの不調から、それまでのリードがうそのように、リズムが崩れ始める。大学生の「負けて当たり前、思い切りやるだけ」という勢いがジワジワと勝り始め、第4セット、4−8から一挙8連続得点で日本体育大学が逆転し、そのまま大分三好を押し切った。

 試合後、大分三好の増成一志選手兼任監督は「余裕があるのに押し切れない。経験不足とはいえ、プレミアのチームがこのような試合をして情けない」と23本のサーブミスや、精神的弱さを敗因に挙げた。


 第3日はプレミアリーグ勢の直接対決8試合を含む、予選リーグ16試合が午後12時より行われる。


<第56回黒鷲旗全日本男女選抜大会 第2日の結果>


■男子

A組

NEC 3−1 つくばユナイテッド

(25−19、25−27、25−19、25−20)

サントリー 3−0 東海大学

(25−14、25−14、25−20)


B組

日本体育大学 3−2 大分三好

(22−25、19−25、25−22、25−19、15−12)

東レ 3−1 FC東京

(25−19、26−24、24−26、25−17)


C組

堺 3−0 早稲田大学

(25−19、25−15、25−19)

豊田合成 3−0 東京ヴェルディ

(25−23、30−28、25−21)


D組

JT 3−0 ジェイテクトSTINGS

(25−15、25−20、25−17)

パナソニック 3−0 筑波大学

(25−17、25−21、25−20)


■女子

A組

岡山シーガルズ 3−1 PFU

(25−18、25−13、17−25、25−20)

JT 3−0 青山学院大学

(25−15、25−14、25−17)


B組

デンソー 3−0 大阪国際滝井高校

(25−11、25−17、25−18)

久光製薬3−0三洋電機大阪

(25−8、25−19、25−18)


C組

東レ 3−0 嘉悦大学

(25−16、25−18、25−21)

日立佐和3−1武富士

(25−19、23−25、25−20、25−21)


D組

NEC 3−0 日本体育大学

(25−17、25−12、25−16)

パイオニア 3−0 トヨタ車体

(25−22、25−23、25−19)


※試合形式

各組4チームで構成された予選グループ4組でそれぞれリーグ戦を行い、各グループ上位1チームが決勝トーナメントへ進出する。

“女王”対決は久光が勝利=バレーボール黒鷲旗第1日

 バレーボールの第56回黒鷲旗全日本男女選抜大会第1日が1日、大阪府立体育会館で開幕し、男女グループ戦16試合(男女各8試合)が行われた。

 今シーズンはブラジルリーグ・ウルブラでプレーした石島雄介が復帰した堺など、男子はプレミア勢8チームが順当に勝利し、格の違いを見せつけた。女子はプレミア勢同士の戦いを、東レ、NECがそれぞれ制し、グループ戦1勝を挙げた。


 プレミアリーグ、大学、高校の垣根を越えた対戦が繰り広げられる黒鷲旗。第1日は、3月に開催された全国高校選抜大会女子の覇者・大阪国際滝井高が、プレミアリーグの覇者・久光製薬に挑んだ。

 久光製薬はプレミアリーグと変わらぬメンバーで高校女王の大阪国際滝井高を迎え撃ち、リーグでMVPに輝いた先野久美子らの活躍で、2セットを先行する。しかし、高校女王も「3セット目になって、やっとレシーブ主体の自分たちのバレーができた」(大阪国際滝井高・熊谷桜子)とリズムをつかみ、一時は大阪国際滝井が7−6とリードを奪う。しかし終盤以降は久光製薬が女王の貫録を見せつけるかのように、連続得点で大阪国際滝井を突き放し、3−0のストレート勝ちを収めた。

 大阪国際滝井高・才崎(※)哲次監督は試合後、「こうした機会を与えてくれたことがとてもありがたい。高校生相手でも、手を抜かずに選手がプレーしてくれたことに感謝したい」と話した。


 第2日は、12時より男女グループ戦16試合が行われる。


※崎の大は立


<第56回黒鷲旗全日本男女選抜大会 第1日の結果>


■男子

A組

NEC 3−0 東海大学

(25−12、25−16、25−19)

サントリー 3−0 つくばユナイテッド

(25−16、25−20、25−16)


B組

大分三好 3−1 FC東京

(25−21、25−20、18−25、25−23)

東レ 3−0 日本体育大学

(25−12、25−20、25−23)


C組

堺 3−0 東京ヴェルディ

(25−16、25−18、25−19)

豊田合成 3−0 早稲田大学

(25−17、25−23、25−11)


D組

JT 3−1 筑波大学

(25−21、25−14、22−25、25−22)

パナソニック 3−0 ジェイテクトSTING

(25−19、26−24、25−15)


■女子

A組

岡山シーガルズ 3−0 青山学院大学

(27−25、25−17、25−17)

JT 3−0 PFU

(25−16、25−18、25−18)


B組

デンソー 3−0 三洋電機大阪

(25−12、25−18、25−22)

久光製薬 3−0 大阪国際滝井高校

(25−14、25−15、25−15)


C組

東レ 3−0 日立佐和

(25−20、25−17、25−17)

武富士 3−0 嘉悦大学

(25−7、25−17、25−20)


D組

NEC 3−0 トヨタ車体

(25−21、25−19、25−18)

パイオニア 3−0 日本体育大学

(25−15、25−18、25−14)


<了>

田中夕子
神奈川県生まれ。神奈川新聞運動部でのアルバイトを経て、『月刊トレーニングジャーナル』編集部勤務。2004年にフリーとなり、バレーボール、水泳、フェンシング、レスリングなど五輪競技を取材。共著に『海と、がれきと、ボールと、絆』(講談社)。『SAORI』(日本文化出版)、『夢を泳ぐ』(徳間書店)、『絆があれば何度でもやり直せる』(カンゼン)など、女子アスリートの著書や、前橋育英高校野球部・荒井直樹監督の『当たり前の積み重ねが本物になる』では構成を担当

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