メイショウサムソン、ド根性Vで最強の座に 石橋守「馬の力を信じていた」=天皇賞・春

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二冠馬メイショウサムソンが伝統の一戦、天皇賞・春を制して古馬最強の座に就いた 【スポーツナビ】

 これが二冠馬の意地、ド根性Vだ! JRA春の古馬(4歳以上)日本一を決める伝統の一戦、第135回GI天皇賞・春(芝・3200メートル)が29日、京都競馬場で開催され、昨年の3歳牡馬クラシック二冠馬(皐月賞、日本ダービー)で2番人気に支持されたメイショウサムソン(牡4=高橋成厩舎)がハナ差で優勝した。
 昨年の日本ダービー以来、GI3勝目を飾るとともに春の日本一に輝いた。石橋守騎手、高橋成忠調教師ともに天皇賞・春は初制覇。騎手として天皇賞・春を2勝している高橋成調教師は、調教師開業30年目にしてこれがGI初勝利となった。
 2着には外から伸びた福永祐一騎乗の11番人気エリモエクスパイア(牡4=大久保龍厩舎)。1番人気に支持された安藤勝己騎乗のアイポッパー(牡7=清水出厩舎)は後方3番手からよく追い込んだものの4着が精一杯だった。

「折り合いは付いていたし、自信を持って乗った」

「馬の力を信じて乗った」と石橋守騎手 【スポーツナビ】

 ダービー馬として、そしてクラシック二冠馬としての誇りを守り抜いた。主役不在の天皇賞と言われ、GI未勝利のアイポッパーに人気で遅れを取ったことは、石橋守&メイショウサムソンにとっては屈辱だったに違いない。自らの脚で証明した実力日本一の座。石橋守は何度も同じ言葉を繰り返した。
「とにかくメイショウサムソンの力を信じて乗りました」

 レースは、予想通りユメノシルシが逃げる展開。前半やや速めで中盤スローというペースの中を、メイショウサムソンはちょうど真ん中のポジションにいた。「思ったよりも後ろだったけど」と石橋守が振り返ったように、これまでのレースぶりからすれば、やや後方。しかし、位置取りよりも折り合いに重点を置いていた石橋守には、確かな手ごたえが手綱を握る拳に宿っていた。
「折り合いはついていたし、1周目の(3コーナー)下りでも引っ掛からなかった。この位置でも大丈夫だって、自信を持って乗りましたね」

 勝負どころの2周目3コーナー下り。先行集団にいたデルタブルース、トウショウナイトらが一気にペースを上げていったところを、メイショウサムソンも積極的に仕掛けていく。
「いくらか早いかなとは思ったけど、3コーナーでは外から来られていたし、これも競馬ですからね。長くいい脚を使う馬だし、自信を持って仕掛けました」

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