メイショウサムソン、ド根性Vで最強の座に 石橋守「馬の力を信じていた」=天皇賞・春
二冠馬メイショウサムソンが伝統の一戦、天皇賞・春を制して古馬最強の座に就いた 【スポーツナビ】
昨年の日本ダービー以来、GI3勝目を飾るとともに春の日本一に輝いた。石橋守騎手、高橋成忠調教師ともに天皇賞・春は初制覇。騎手として天皇賞・春を2勝している高橋成調教師は、調教師開業30年目にしてこれがGI初勝利となった。
2着には外から伸びた福永祐一騎乗の11番人気エリモエクスパイア(牡4=大久保龍厩舎)。1番人気に支持された安藤勝己騎乗のアイポッパー(牡7=清水出厩舎)は後方3番手からよく追い込んだものの4着が精一杯だった。
「折り合いは付いていたし、自信を持って乗った」
「馬の力を信じて乗った」と石橋守騎手 【スポーツナビ】
「とにかくメイショウサムソンの力を信じて乗りました」
レースは、予想通りユメノシルシが逃げる展開。前半やや速めで中盤スローというペースの中を、メイショウサムソンはちょうど真ん中のポジションにいた。「思ったよりも後ろだったけど」と石橋守が振り返ったように、これまでのレースぶりからすれば、やや後方。しかし、位置取りよりも折り合いに重点を置いていた石橋守には、確かな手ごたえが手綱を握る拳に宿っていた。
「折り合いはついていたし、1周目の(3コーナー)下りでも引っ掛からなかった。この位置でも大丈夫だって、自信を持って乗りましたね」
勝負どころの2周目3コーナー下り。先行集団にいたデルタブルース、トウショウナイトらが一気にペースを上げていったところを、メイショウサムソンも積極的に仕掛けていく。
「いくらか早いかなとは思ったけど、3コーナーでは外から来られていたし、これも競馬ですからね。長くいい脚を使う馬だし、自信を持って仕掛けました」