V・プレミアリーグ、8日開幕
約1カ月間にわたり、W杯を戦った全日本の選手にとっては調整期間も十分なものではなく、酷な日程での開幕ではある。しかし、Vリーグの頂点という栄誉をつかむため、各選手たちもそれぞれの所属先へ戻り、5カ月に及ぶ戦いへと臨む。
久光優位は変わらず 高橋復帰のNECは!?
8日、V・プレミアリーグが開幕する。約5カ月にわたる大会を制するのは!? 【Photo:YUTAKA/アフロスポーツ】
久光製薬を追うのが、昨年準優勝のJT、3位のパイオニア。それぞれ全日本メンバーの竹下佳江(JT)、栗原恵、庄司夕起(ともにパイオニア)を擁し、昨年も上位進出を果たした力は今季も健在だ。さらにこの一角に食い込みそうなのがNEC。昨年は開幕の連敗が後を引き、4強入りを果たすことはできなかったが、今季からは高橋みゆき、成田らが古巣に復帰を果たした。主将の杉山祥子を含めた高速バレーで、今季こそは巻き返しを図りたい。
上記4チーム以外にも、木村沙織、荒木絵里香を擁する東レ、セルビアのポイントゲッター、ニコリッチ・イェレナが加入した武富士、W杯でも活躍したドミニカのロンドン・シンディを獲得したデンソーも虎視眈々(こしたんたん)と女王の座を狙う。各チームが外国人選手を補強するなか、日本人だけで戦うシーガルズ、日立佐和、トヨタ車体は爆発的な攻撃力では引けを取るが、守備からのコンビや、粘りのバレーで上位進出を目指す。
連覇狙うサントリー 東レは雪辱なるか
昨シーズンは決勝で敗れた東レは、柴田恭平、勝野裕士が海外移籍で抜けたものの、誰が出場しても変わらぬ力を発揮するという総合力の強化に努めてきた。昨シーズンはケガに泣いた越谷章の復帰も明るいニュースとして加わった。好不調の波を抑えることができれば、王座奪還もぐっと近づくはずだ。
パナソニックは、今シーズンから主将に就任した宇佐美大輔を軸に、全日本の主砲・山本隆弘らを中心にした攻撃力を誇る。前回リーグで初の4強進出を果たした豊田合成も今季は優勝を狙う戦力が整った。さらに、一昨年の優勝を飾る原動力であった石島雄介が復帰した堺、イタリア遠征やロシア遠征で着実に力をつけているJT、ユニバーシアード代表の金子隆行、古賀幸一郎ら若手の台頭が目覚ましいNECも昨シーズンのリベンジを果たそうと、今季に懸ける思いも強い。選手たちが病院で働くという異色のチームとして注目を集めた大分三好も2シーズン目を迎える。わずか2勝に終わった昨シーズンをいかに上回ることができるか。今季は真価が問われるシーズンとなりそうだ。
<了>
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