C・ロナウド「クラブW杯で優勝できたら最高」=インタビュー

日本開催の大会で優勝できたら素晴らしい

昨季リーグ戦で31ゴールを挙げゴールデンブーツ賞を獲得したC・ロナウド 【Photo:ロイター/アフロ】

――まだ全部の出場チームは決まっていないけれど、間違いなくユナイテッドがすべてのチームの中で資金力も伝統も抜きん出ている。これで優勝できなかったら、失敗と言えると思うけれど……

 僕にはそれが失敗なのかは分からない。でも、みんながユナイテッドを本命だと思っていることはよく分かっている。だからこそ、僕らには優勝への責任やプレッシャーもかかってくるんだ。ただ、いつもの自分たちのレベルを発揮すれば、“失敗”なんてことは起こらないんじゃないかな。

――今大会で日本でのクラブW杯開催はひと段落して、次はUAE(アラブ首長国連邦)で行われる。そのことで何か思い入れはある?(※2011年から2大会は日本開催)

 日本にはユナイテッドファンがたくさんいて、プレミアリーグも毎週見てくれていることは知っている。だから、日本開催の大会で優勝チームに名を連ねられたら素晴らしいと思うし、ファンの前でプレーできることを楽しみにしているんだ。

ユナイテッドで素晴らしい成果を再び成し遂げたい

――今シーズン開幕前、君のレアル・マドリーへの移籍のうわさが取りざたされた時は、日本でも大きな話題になっていたようだよ

 そのことについては話したくないんだ。僕はもう、ユナイテッドでプレーを続けることに決めたからね。少なくとも今思っているのは、昨シーズンのように、ユナイテッドで素晴らしい成果を再び成し遂げたいっていうことなんだ……。

――ユナイテッドのチームとしての強さはどこにあると思う?

 チームとしてのまとまりだね。ユナイテッドにはハイクオリティーの選手たちが集まっているから、誰もが常にプレーできるわけではない。それでも、ピッチの外でもグループとして素晴らしい雰囲気を保っている。だから、僕らはよりよいプレーをするために、いつでも全力を尽くすだけだ。日本でもいいプレーができるといいね。

――クラブW杯を戦い終えて1月になれば、FIFA(国際サッカー連盟)の年間最優秀選手の授賞式がチューリヒで行われる

 賞がもらえることを祈るよ。そうすれば、世界一の選手だと認められることになるからね。(クラブW杯と)2つのタイトルが取れたら素晴らしいだろうな。そうなったら夢のようだよ!

<了>

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著者プロフィール

アルゼンチン出身。1982年より記者として活動を始め、89年にブエノス・アイレス大学社会科学学部を卒業。99年には、バルセロナ大学でスポーツ社会学の博士号を取得した。著作に“El Negocio Del Futbol(フットボールビジネス)”、“Maradona - Rebelde Con Causa(マラドーナ、理由ある反抗)”、“El Deporte de Informar(情報伝達としてのスポーツ)”がある。ワールドカップは86年のメキシコ大会を皮切りに、以後すべての大会を取材。現在は、フリーのジャーナリストとして『スポーツナビ』のほか、独誌『キッカー』、アルゼンチン紙『ジョルナーダ』、デンマークのサッカー専門誌『ティップスブラーデット』、スウェーデン紙『アフトンブラーデット』、マドリーDPA(ドイツ通信社)、日本の『ワールドサッカーダイジェスト』などに寄稿

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