C・ロナウド「クラブW杯で優勝できたら最高」=インタビュー
C・ロナウド(右)はクラブW杯でマンUを世界一に導くことができるか 【Getty Images】
ポルトガルの首都リスボンの南西約1000キロの沖合いに浮かぶマデイラ島。1年を通して温暖な気候で、ヨーロッパでも屈指のリゾート地として知られるこの島で、C・ロナウドは生まれた。地元のCDナシオナルに所属していたC・ロナウドは、11歳でポルトガルの強豪スポルティング・リスボンに引き抜かれると、2002年にトップチームでデビュー。03年に18歳でマンUに移籍し、デイビッド・ベッカムの後を引き継ぐ形で“赤い悪魔”の背番号7を背負った。
いまや誰もが認める世界最高の選手の1人として、まさにキャリアの絶頂を迎えようとしているC・ロナウドが、クラブワールドカップ(W杯)でマンUに新たな歴史を刻むために、世界一への熱い思いを語った。
世界一になるチャンスを生かしたい
興味深い大会だ。とても権威があるし、6大陸のベストチームが集まるこうしたトーナメントに参加する機会を、選手の誰もが得られるわけではないからね。こんなチャンスを逃す手はない。チームメートの中にはすでに1999年にプレーした人もいて(当時は欧州王者と南米チャンピオンによる1試合の対戦)、ほかでは得られない経験だって、当時のことを話してくれた。だから、クラブW杯で優勝できたら最高だろうね。
――君はまだ23歳と若いけれど、チームでも個人でも、すでに数々の勝利や勲章を手にしてきたよね。そんな君でもクラブW杯は特別なんだろうか?
そうだね、世界チャンピオンになることは日常的ではないよ。昨シーズン、僕らユナイテッドはリーグとCLの2冠を達成した。だから今度は、世界一になるチャンスを生かしたいんだ。
すべてのチームが高いレベルにある
正直に言うと、まだ知らないんだ。でも大会が行われる12月が近づいたら、僕らの監督、サー・アレックス・ファーガソンがコメントしてくれると思う。選手たちの間では、もうクラブW杯のことが話題に上り始めているけどね。それに、テクニカルスタッフは、すでにカレンダーをにらんで分析を行っているはずだ。この大会に参加するために、いくつか試合を延期する必要もあるだろうしね。ひとつ確かなのは、クラブW杯にたどり着いたチームは、それに値するということだ。だから、すべてのチームが高いレベルにあるに違いない。
――今年は、南米代表としてエクアドルのLDUキトが出場するけれど、決して偉大な伝統や数々のタイトルに彩られたクラブではない。でも、彼らはコパ・リベルタドーレスを勝ち抜いてきた。普通に考えれば、決勝はユナイテッドとLDUキトの対戦になると思うけれど、モチベーションに違いはあるだろうか? つまり、相手が南米の伝統的な強豪チームではないという意味で
心から言うけれど、僕自身はそんなふうに考えたこともない。メディアや一般の人たちの中には、そうした考え方もあるのかもしれないけど……。僕にとって大切なのは、立ち向かってくるライバルに打ち勝って、大会で優勝することだ。仲間たちも同じように考えていると思う。もちろん一般論として、偉大なチームを倒して勝つことができればもっといいだろうけど、それは僕らにはどうすることもできないことだからね。