車いすマラソンで上与那原と笹原が銀、高田は銅メダル=北京パラリンピック最終日

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男子車椅子マラソン(T52)で、銀メダルを獲得した上与那原寛和(右)と銅メダルを獲得した高田稔浩=国家スタジアム 【Photo:越智貴雄/カンパラプレス】

 北京パラリンピック最終日は17日、北京市内の国家体育場などで行われ、陸上のマラソンでは車いすT52クラスの上与那原寛和が1時間40分10秒で銀、前回優勝の高田稔浩が1時間40分20秒で銅メダルを獲得した。
 また、車いすT54クラスでは笹原広喜が優勝者と同タイムの1時間23分17秒で銀メダルを獲得した。

 視覚障害のT12クラスでは、高橋勇市が2時間43分38秒の16位に終わり、アテネに続く2連覇は果たせなかった。
 全日程を終えての日本人選手のメダル獲得数は、金5、銀14、銅8の計27個で、アテネの52個を大きく下回った。

“チームJAPAN”で勝ち取ったメダル

「もう絶対にメダル行くんだぞと上与那原さんを励まして、自分もメダルを取れるようにアシストする。そして、自分もメダルに絡みたい。そうやって、日本人で何とか上位に食い込むようにそれぞれが助け合い、協力し合って上位に食い込むようにと、スタート前に誓い合いました」
 男子マラソンの車いすT52クラスで銅メダルを獲得した高田は、レースをこう振り返った。

 今大会のマラソンコースは、男女5つのクラスが同時に天安門広場からスタートし、北京市内を回って国家体育場(通称:鳥の巣)にゴールする42.195キロで行われた。複数の障害クラスの選手たちが一斉に走るため、コース取りを含め、非常に難しいレース展開となる。
「上与那原さんと自分とで、2番手、3番手を繰り返していた。うしろにいることで(力を)温存しながら行った」(高田)
“チームJAPAN”として互いに協力し合うことで、見事に銀と銅の二つのメダルを獲得した。

「T52のマラソンではなかなかメダルに届かなかったが、ようやく届いた。日本チームとして、T52のグループがすべてメダルを獲得できたのは、本当に喜ばしいこと」
 出場した3種目すべてでメダルを獲得し、T52クラスの“チームJAPAN”を引っ張った43歳の高田は、北京最後のレースを笑顔で終えた。

<了>
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