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みのるが武藤に勝利! 全戦メーン乗っ取りへ=全日本プロレス
雷陣に緊急アクシデント……硬膜下血腫の疑い
みのる(左)率いるGURENTAIが武藤(中)に勝利! 全戦メーン乗っ取りへ
みのる(左)率いるGURENTAIが武藤(中)に勝利! 全戦メーン乗っ取りへ【t.SAKUMA】

 全日本プロレス「FLASHING TOUR 2008」開幕戦となる13日の後楽園ホール大会では1800人を動員した。

メーンイベントでは全日本正規軍の武藤敬司(C)、西村修、ジョー・ドーリング、カズ・ハヤシ、真田聖也組と、GURENTAIの太陽ケア、鈴木みのる(C)、NOSAWA論外、MAZADA、TAKEMURA組が5対5のキャプテンフォールマッチ(武藤、みのるがキャプテン)で激突した。


 みのるは以前から諏訪魔の持つ三冠ヘビー級王座への挑戦をアピールしていたが、武藤の化身グレート・ムタが挑戦権を横取り。9.28横浜文化体育館でのタイトル戦が正式発表された。

 これに不満を爆発させたみのるはこの試合を前に「オレたちが勝ったら全戦メーンイベントにしろ」と要求。社長の権限を振りかざす武藤へ真っ向から噛み付いていった。

みのるが三冠戦を前座に格下げ要求

みのる(左から2人目)は三冠戦を前座扱いすると「オレたちが全日本の主役だ!」とアピール
みのる(左から2人目)は三冠戦を前座扱いすると「オレたちが全日本の主役だ!」とアピール【t.SAKUMA】

 キャプテンがフォールされれば即試合終了となるこの形式の中、みのるは逃げも隠れもせずに先発を買って出ると武藤を挑発するが、武藤は拒否。ならばと西村をわずか3分足らずで秒殺して宣戦布告すると、その後も試合の権利に関係なく、ロープを使って武藤の腕を締め上げるなどやりたい放題。武藤もシャイニングウィザードや足4の字固めでみのるを追い込むが、パートナーたちによるカットに阻まれトドメはさせず。残り2人対2人になったところで、みのるとケアが武藤に標的を絞っての合体パイルドライバーからみのるがゴッチ式パイルドライバーで直接勝利を奪った。


 この結果を受け、約束通りGURENTAIを全戦メーンに出場させるようゴリ押ししたみのるは「オレたちが全日本の主役だ!」と、三冠ヘビー級王者の諏訪魔、IWGPヘビー級王者の武藤を差し置いての主役取りをアピール。バックステージでもますます舌好調で、「諏訪魔対グレート・ムタなんて前座行きだ。これは決定事項だ! オレたちより弱いヤツがメインなんか張るな」と、メーンイベントとして発表されている三冠戦を前座に格下げ要求するなど言いたい放題だった。

雷陣が意識を失い病院に直行

諏訪魔の攻撃で意識を失った雷陣は救急車で病院へ……
諏訪魔の攻撃で意識を失った雷陣は救急車で病院へ……【t.SAKUMA】

 セミファイナルで行われた雷陣明壮行試合では思わぬ緊急アクシデントが発生。同期入門の三冠王者・諏訪魔との一騎打ちに臨んだ雷陣が試合中に意識を失い、救急車で病院に緊急搬送された。


 雷陣は昨年5月から約1年間の海外武者修行を行い、心身ともにたくましくなって帰国。帰国前に受けていたアメリカTNAのトライアウトに合格し、TNAと2年契約を締結。9.28横浜文化体育館を最後に渡米する予定であった。

 アマレスでの輝かしい実績を携え、「ネクストジャンボ」と呼ばれて入門当時から期待されていた諏訪魔に対し、雷陣は同期入門でありながら雑草扱い。海外修行から帰国後も、三冠王者となった諏訪魔とは差が広がるばかりで「いつか諏訪魔を超えたい」との思いを胸にこの一戦に臨んでいた。


 雷陣はゴングと同時にラリアットを放つなど闘志全開で向かっていくが、諏訪魔も一歩も退かず。雷陣は場外へ落とした諏訪魔にマットをはいだ床の上でのDDTを見舞うなどなりふり構わぬ攻勢をかけ、リングに戻して頭突きを見舞うと、諏訪魔は会場中に「ゴン」という音が響き渡るほどの頭突きでお返し。さらに強烈な張り手を見舞うと、雷陣は白目をむいてダウンするが、諏訪魔はなおも攻撃の手を休めず、顔面キック、ストンピングを立て続けに食らわせた。

 しかし、ここで雷陣の異常に気づいたレフェリーがゴングを要請。わずか5分45秒、レフェリーストップ負けが告げられると、客席からは「えー」という声も起きたが、やがて尋常ではないこの状況に気づくと、水を打ったように静まりかえった。


 すぐに林リングドクターが駆けつけて診断した結果、「硬膜下血腫の疑いがある」とのことで、救急隊が到着するまで担架などで動かさずにリング上で待機。到着までの約20分の間、林ドクターや選手たちが呼びかけたり、観客が「雷陣」コールを送るも、雷陣は意識を失った状態のまま救急車で搬送された。


 林ドクターによると、原因は頭部への蹴りである疑いが高く、ただの脳震とうにしては症状が重いため、生命の危険もある非常に高い危険レベルとのこと。出血している場合は緊急手術が必要となるが、パワーボムなどの受身とは違い、出血が広範囲に渡っていないと思われるため、出血を吸い取れば意識が回復する可能性は高いという。また、手術などを行った場合は、リング復帰までは半年はかかる見込みで、出血箇所によっては後遺症が残ることもあるという。

 正確な診断結果や症状などは病院での検査結果が出てからとなるが、まだまだ予断を許さない状況と言えそうだ。

小島が新ユニット「F4」を結成

小島(中)がKAI(右)、大和と新ユニット「F4」を結成
小島(中)がKAI(右)、大和と新ユニット「F4」を結成【t.SAKUMA】

 小島聡が若手のKAI、大和ヒロシと共に新ユニット「F4」を結成。どこかで聞いたことのある名前という観客の突っ込みも吹き飛ばして、3人で決めポーズを披露した。


 8.22後楽園で行われた小島対TARUの一戦で、ブードゥーマーダーズ(VM)のセコンドたちに襲われている小島を救出したのが小島の盟友である天山広吉、そしてKAIと大和だった。

 試合後、共闘を誓った3人はこの日初めてユニット名をお披露目。小島のイメージカラーであるオレンジのコスチュームに統一し、「Friend」「Fight」「Fan」「Future」の4つのFを基本理念とした「F4」の始動をアピールした。


 初陣となるこの日は宿敵のVMと6人タッグで対戦したが、大和の応援に駆けつけた大応援団の後押しもあり、KAIと大和が同時トペ・スイシーダでVMを分断する間に小島がラリアットで“brother”YASSHIを粉砕。見事初勝利を飾った小島は「ブレイクするかどうかはオレたちの努力次第。はじめの一歩を踏み出す勇気を持ち続けたい」と熱く意気込みを語った。

全日本プロレス「FLASHING TOUR 2008」開幕戦

9月13日(土)東京・後楽園ホール 観衆:1800人


<第6試合 メインイベント キャプテンフォールマッチ>

●武藤敬司、西村修、ジョー・ドーリング、カズ・ハヤシ、真田聖也

(22分7秒 ゴッチ式パイルドライバー→エビ固め)

太陽ケア、○鈴木みのる、NOSAWA論外、MAZADA、TAKEMURA


○みのる−西村● 2分26秒 逆さ押さえ込み

●MAZADA−武藤○ 10分55秒 シャイニングウィザード→体固め

○NOSAWA−カズ● 13分56秒 超高校級ラ・マヒストラル

○ケア−ドーリング● 15分58秒 TKO→片エビ固め

●NOSAWA−真田○ 18分11秒 飛龍原爆固め

●TAKEMURA−真田○ 18分35秒 足折り回転固め

○みのる−武藤● 22分7秒 ゴッチ式パイルドライバー→エビ固め

※GURENTAIが勝利


<第5試合 セミファイナル 雷陣明壮行試合>

○諏訪魔 

(5分45秒 レフェリーストップ)

●雷陣明


<第4試合 6人タッグマッチ>

○小島聡、KAI、大和ヒロシ

(15分6秒 ラリアット→体固め)

TARU、ゾディアック、●“brother”YASSHI


<第3試合 シングルマッチ>

○土方隆司

(7分18秒 逆片エビ固め→レフェリーストップ)

●T28


<第2試合 シングルマッチ>

●征矢学 

(8分52秒 キングコングラリアット→エビ固め)

○近藤修司


<第1試合 タッグマッチ>

○渕正信、フィル・アトラス

(8分22秒 首固め)

●荒谷望誉、平井伸和

高木裕美
静岡県沼津市出身。埼玉大学教養学部卒業後、新聞社に勤務し、プロレス&格闘技を担当。退社後、フリーライターとなる。スポーツナビではメジャーからインディー、デスマッチからお笑いまで幅広くプロレス団体を取材し、 年間で約100大会を観戦している 。最も深く影響を受けたのは、 1990年代の全日本プロレスの四天王プロレス。

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