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ファーディナンド「1999年の再現をしたいと思っている」
FIFAクラブワールドカップ ジャパン 2008

 高さと強さ、卓越した戦術眼でマンチェスター・ユナイテッド(マンU)のDF陣を統率するリオ・ファーディナンドは、世界最高のDFの一人と言われている。昨シーズン、イングランド・プレミアリーグ最小失点(22失点)のマンUで、DF陣の中心にいたファーディナンドがダブル(プレミアリーグ、チャンピオンズリーグ)に大きく貢献したことは間違いない。

 17歳のときにウェストハムでデビューしたファーディナンドは、リーズ時代の2000−01シーズンにチャンピオンズリーグ(CL)に初出場し、ベスト4に進出した。02年にマンUに移ってからもファーディナンドは、CLのタイトルに挑み続けた。04年にはドーピング検査拒否により8カ月の出場停止処分を受けたが、復帰後もマンUで存在感を示し続け、昨季ついに念願のビッグイヤー(優勝トロフィー)をかかげた。

 欧州王者となったマンUはこの冬、世界一の称号を懸けてクラブワールドカップ(W杯)を戦う。クラブチーム世界一を決めるビッグトーナメントを前に、ファーディナンドはどのような思いを抱いているのだろうか。

パチューカが一番のライバルになる

チェルシーを下して自身初のCL制覇を達成したマンUのファーディナンド
チェルシーを下して自身初のCL制覇を達成したマンUのファーディナンド【Getty Images/AFLO】

――君にとって、クラブW杯でプレーする意味とは?


 プロ選手としてのキャリアにおいても、マンUが世界のフットボールの頂点に立つためにも、僕にとっては大きな意味がある。世界中の人に、現在僕らが持っている力を証明するまたとない機会だからね。


――最近はチームを代表して話すことも多いけれど


 そんなに多くはないよ。僕は2002年にマンUに加入して以来、自分をクラブのファミリーの一員と考えている。今では自分がほかのクラブにいるなんて想像がつかないくらいだ。


――クラブW杯にはどのような印象を持っている? 参加チームのプレーは見たことがある?


 正直に言うと、今のところはまだ見ていない。シーズンが進むにつれて意識が高まってくるだろうし、対戦する可能性のあるチームについても知ることになると思う。ただ、南米代表はエクアドルのLDUキトが勝ち上がったことは知っている。メキシコのパチューカが再び出てきたのは驚いたね。一般的には、彼らが一番手ごわいライバルになりそうだけど、何が起こるかは分からないよ。


――マンUにとって、今シーズン一番重きを置いているタイトルは?


 どれか1つということはない。むしろ、すべてを狙っていく。マンUのようなクラブは、すべてのタイトルを獲りにいくべきなんだ。リーグ戦もCLもFAカップも、そしてもちろんクラブW杯もね。

誰もがクラブW杯に優勝したいと思っている

――とはいえ、12月に日本に来る直前には、少しメンバーを落として何試合か戦うことも必要では?


 それは“ケース・バイ・ケース”だね。そういう可能性もあるかもしれないけど、今ここでは断言できないな。


――クラブW杯はかつてのインターコンチネンタルカップ(トヨタカップ)から形を変えたけれど、大会のフォーマットは進化したと思う?


 そうだね。インターコンチネンタルカップから、すべての大陸チャンピオンが参加するクラブW杯に変わったことは正しいと思うよ。それによって、今までより大会の期間も長くなったし労力も増えたけど、それは悪いことではないしね。


――今大会の後、クラブW杯は日本開催ではなく、UAE(アラブ首長国連邦)に場所を移すことは知っている?(※2011年から2大会は日本開催)


 いや、それは知らなかった。でも、受け入れるべきだろうね。日本の人たちはCLやプレミアリーグをよく見ているというし、ほかの場所でもそうなるといいと思うよ。


――サー・アレックス・ファーガソン監督もクラブW杯のタイトル獲得に向けてモチベーションは高いだろうか?


 僕が知っているのは、ファーガソン監督は常にすべてを勝ち取りたいと思う人だということだ。だから、誰もが優勝したいと思っているクラブW杯のようなトーナメントを前にして、勝つチャンスを放棄するなんて考えられないよ。ほとんどあり得ないね。でも、監督がすべてのタイトルの中で、どのような優先順位をつけるかどうかは分からない。言えるのは、ここでは誰もが1999年(トヨタカップ)のパルメイラスとの一戦(1−0でマンUが勝利)のことを話していて、僕らは今回、クラブW杯でその再現をしたいと思っているということだ。


<了>

セルヒオ・レビンスキー/Sergio Levinsky
セルヒオ・レビンスキー/Sergio Levinsky

アルゼンチン出身。1982年より記者として活動を始め、89年にブエノス・アイレス大学社会科学学部を卒業。99年には、バルセロナ大学でスポーツ社会学の博士号を取得した。著作に“El Negocio Del Futbol(フットボールビジネス)”、“Maradona - Rebelde Con Causa(マラドーナ、理由ある反抗)”、“El Deporte de Informar(情報伝達としてのスポーツ)”がある。ワールドカップは86年のメキシコ大会を皮切りに、以後すべての大会を取材。現在は、フリーのジャーナリストとして『スポーツナビ』のほか、独誌『キッカー』、アルゼンチン紙『ジョルナーダ』、デンマークのサッカー専門誌『ティップスブラーデット』、スウェーデン紙『アフトンブラーデット』、マドリーDPA(ドイツ通信社)、日本の『ワールドサッカーダイジェスト』などに寄稿

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