田淵コーチ、山本コーチ、大野コーチ、松田会長談話=北京五輪・野球日本代表メンバー発表会見
打撃を担当する田淵コーチ(右)と投手を担当する大野コーチ 【坂本清】
(会見あいさつ)
最近、監督に毎日会うたびに、「点を取れ、点を取れ」ということを言われまして、夢までに出てくるようになりました。でも、どうしたら点を取れるかを考えますと、先日もオランダに行ってアンパイアを見たり、昨年の台湾でのアジア予選でアンパイアを見たりしたら、大変ストライクゾーンが広いということで、一発よりも広角に打てる、つなげる、右に打てるバッターというものを最優先しました。去年の12月の台湾予選のように、「つなげる」を合言葉に、星野野球とは何ぞやと言ったら、やはりきっちりとしたバントであり、バスターであり、エンドランです。そういうサイン通りのきっちりとした野球をすれば勝てる自信がありますので、それをこれからの練習できっちりやって、本番ではいい結果を出したいと思います。
(質疑応答)
――つなぐ野球と言うが、ホームランを打つ村田にそのイメージはないが?
村田はホームランを打っているけど、ホームランは右方向に飛んでいることが多い。あのアジア予選の台湾戦で、先頭の村田が死球でガッツポーズをして喜んで一塁に行くのは滅多にない光景だったし、われわれは「何とかせい」と言われれば、デッドボールでも出るという精神で、つなげていこうという気持ちで、点を取りに行くということが合言葉でした。私はいろいろ野球をやっていて、韓国、台湾戦で、選手の技量も大事だけど、チーム一丸がいかに大事か、ということを経験した試合ですから。村田に心配はいりません。
守備走塁コーチを担当する山本コーチ(右) 【坂本清】
(会見あいさつ)
こうして決まりまして、われわれも緊張感が増しております。一番、もめたのがピッチャーを10人にするか、11人にするか。10人で行けるだろうという大野コーチの考えで、野手を14人に決めました。3分の2以上がアジア予選メンバーですので、あの緊張感、あのムードというのが分かっている選手が多いので、短い合宿の中で何とか一つのチームになれるのかな、という気がしています。
■大野豊・投手コーチ
(会見あいさつ)
投手担当コーチとして、10人、11人といろいろ検討した結果、10人になりました。メンバーを見ますと、年齢的なものや左右のバランスは取れた人選ができたと思います。先発候補が多いということで、中継ぎ専門のセットアッパーやサイドの投手が入っていませんが、担当コーチとして、選手の役割をどういうふうに見抜いてやっていくか。
この素晴らしい投手たちを集めましたが、やはり力だけじゃなく、短期決戦ではチームが一つになり、相手の気持ちに負けない気迫が一番大事になってくると思います。そういう意味で、非常に厳しい戦いが多くなってくると思います。この中で、担当コーチとしては負けない野球、無駄な点を与えない野球をしていきたいという気持ちで、投手陣には力を発揮してもらいたいと考えています。
(会見あいさつ)
北京で野球は公式にはなくなるわけですが、私どもは2016年の野球の復活のため今、懸命に活動しています。その皮切りとして野球はこんなに楽しいものだ、野球というのは観客も含めてこれほど素晴らしい団体競技なんだということを、ぜひ五輪を通じて世界中の方に知らせることができれば幸いだと思っています。星野監督に、フェアで楽しい野球を世界中に見せてくれることを願っています。
<了>
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