上原がメンバー入り―最終候補39名を発表=野球日本代表
ミスターも会議に参加
星野監督は「ケガ人が多くて苦労したが皆さんの予想と大きく外れていない。バラエティーに富んだメンバーを選んだつもり」と39名についてコメント。さらに、最終候補メンバーに、「ケガには気を付けてほしいが、代表当選という答を聞くまで競争してもらう。ジャパンの一員に選ばれるようにやってもらいたい」と闘将らしいメッセージを送った。
いまだ1軍復帰のめどが立っていない上原については、前日のスタッフ会議で電話聴取。復帰を信じてメンバー入りさせた。この日も、「彼が戻ってくれれば藤川球児(阪神)、岩瀬仁紀(中日)ら3人で4イニングを投げさせられる。そうすれば先発も最初から飛ばせる」と抑えとしての起用を示唆し、その信頼感の高さをうかがわせた。15日に42日ぶりの1軍復帰をした高橋やひざの状態が思わしくない小笠原道大(巨人)らには、プロでの実績はもちろん、アテネ五輪での経験を高く評価。「見込みで入れている。彼らの経験というものを考えて、1カ月チャンスを与えようということ」とその意図を説明した。
キャプテンにはアジア予選に引き続き、「彼のリーダーシップはだれもが認めている」という宮本慎也(東京ヤクルト)を指名。ここまで3割2分2厘と好成績を残している宮本に対し、「成績そのものも選ばれて当然。はつらつとした動きをしている」と感心していた。また、岩田稔(阪神)、吉見一起(中日)、田中ら若いメンバーについては、「意識して選んだわけではないが、新しいメンバーが出てきて、日本のプロ野球界にとってはいいこと」と新戦力の台頭に期待を寄せていた。
日本代表強化本部長を務める長嶋茂雄氏も会議に出席した。昨年12月のアジア予選突破の報告会以来の対面という星野監督から「8月の合宿にハッパをかけに来てください」とお願いを受けて、ニコッと笑顔で応えたという。
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