上原がメンバー入り―最終候補39名を発表=野球日本代表

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ミスターも会議に参加

 北京五輪で金メダルを目指す星野仙一監督率いる野球日本代表の最終候補選手39名が20日、都内で行われた日本代表編成委員会で承認された。2軍で調整中の上原浩治(巨人)、左足の負傷で登録を抹消されている井端弘和(中日)はメンバー入り。ケガから復帰したばかりの高橋由伸(巨人)やアテネ五輪経験者の岩隈久志、高卒2年目の田中将大(ともに東北楽天)も名を連ねた。昨年12月のアジア予選メンバーからは小林宏之(千葉ロッテ)、長谷部康平(東北楽天・当時愛工大)、森野将彦(中日)の3名が外れた。内訳は投手16名、捕手6名、内野手10名、外野手7名。このメンバーから7月中旬に投手11名、捕手3名、内野手、外野手合わせて10名の代表メンバー24名を発表する予定となっている。

 星野監督は「ケガ人が多くて苦労したが皆さんの予想と大きく外れていない。バラエティーに富んだメンバーを選んだつもり」と39名についてコメント。さらに、最終候補メンバーに、「ケガには気を付けてほしいが、代表当選という答を聞くまで競争してもらう。ジャパンの一員に選ばれるようにやってもらいたい」と闘将らしいメッセージを送った。
 いまだ1軍復帰のめどが立っていない上原については、前日のスタッフ会議で電話聴取。復帰を信じてメンバー入りさせた。この日も、「彼が戻ってくれれば藤川球児(阪神)、岩瀬仁紀(中日)ら3人で4イニングを投げさせられる。そうすれば先発も最初から飛ばせる」と抑えとしての起用を示唆し、その信頼感の高さをうかがわせた。15日に42日ぶりの1軍復帰をした高橋やひざの状態が思わしくない小笠原道大(巨人)らには、プロでの実績はもちろん、アテネ五輪での経験を高く評価。「見込みで入れている。彼らの経験というものを考えて、1カ月チャンスを与えようということ」とその意図を説明した。
 キャプテンにはアジア予選に引き続き、「彼のリーダーシップはだれもが認めている」という宮本慎也(東京ヤクルト)を指名。ここまで3割2分2厘と好成績を残している宮本に対し、「成績そのものも選ばれて当然。はつらつとした動きをしている」と感心していた。また、岩田稔(阪神)、吉見一起(中日)、田中ら若いメンバーについては、「意識して選んだわけではないが、新しいメンバーが出てきて、日本のプロ野球界にとってはいいこと」と新戦力の台頭に期待を寄せていた。

 日本代表強化本部長を務める長嶋茂雄氏も会議に出席した。昨年12月のアジア予選突破の報告会以来の対面という星野監督から「8月の合宿にハッパをかけに来てください」とお願いを受けて、ニコッと笑顔で応えたという。
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