東洋大が22年ぶり2回目の優勝!=全日本大学野球選手権決勝・東洋大vs.東海大

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 東洋大が22年ぶり2回目の優勝! 全日本大学野球選手権は15日、神宮球場で決勝を行い、東洋大(東都)が7−5で東海大(首都)に競り勝ち、初優勝した1986年以来22年ぶり2回目の優勝を果たした。東海大は昨年に続き準優勝。

 東洋大は4−4の同点で迎えた7回、瀧本のタイムリー三塁打で勝ち越しに成功すると、その後も3本のヒットを重ね2点を追加。東海大を突き放した。投げては先発の乾が再三走者を許すも、粘りの投球で8回途中まで2失点。2番手・上野も4三振を奪う好投で試合を締めた。

 7年ぶり4度目の優勝を狙った東海大は、先発・杉本の乱調と守備陣のミスで失点を重ねた。2度同点に追いつくも直後に勝ち越しを許し、2年連続決勝で涙を飲んだ。
 以下は試合詳細

■全日本大学野球選手権決勝 東洋大vs.東海大 (神宮球場)

東海大 002000210=5
東洋大 02110030X=7

東海大:杉本、城間、中西、菅野、小松崎
東洋大:乾、上野

【本塁打】 石谷(東海大)

■1回表
 東海大1回表の攻撃。東洋大は乾が先発のマウンドへ上がる。先頭の岩崎は空振り三振。伊志嶺が左中間を破る三塁打を放つ。水江のファーストゴロで三走が本塁へ突っ込むもタッチアウト。石谷はセカンドゴロに倒れ攻撃終了。

■1回裏
 東海大は杉本が先発のマウンドへ。東洋大・先頭の坂井は空振り三振。鈴木啓がセンター前ヒットで出塁する。松永のショートゴロで2死二塁となるも、4番・十九浦が空振り三振に倒れ攻撃終了。

■2回表
 東海大は近藤、横田が空振り三振。石井がレフト前ヒットで出塁するも、秋山がセカンドゴロに打ち取られる。

■2回裏
 東洋大は大野がセカンドゴロ。中倉がセンター前ヒットで出塁すると、続く小島の左中間を深々と破る当たりで、中倉が先制のホームイン。なおも外野からの三塁返球が乱れる間に、打った小島も本塁を踏んだ。1死走者なし。鈴木大が三塁線を破るヒットを放ち、一気に二塁を狙うがタッチアウト。林崎は空振り三振に倒れ攻撃終了。東洋大が2点を先制した。

■3回表
 先頭の三浦がショートゴロエラーで出塁。岩崎がピッチャーへの送りバントを決める。伊志嶺が四球を選び、1死一、二塁のチャンスをつくると、水江がセンター前へのタイムリーヒットを放ち1点を返す。1死一、三塁となり、石谷のセンター犠牲フライで同点に追いつく。2死一塁から一走・水江が盗塁を試みるも失敗しスリーアウト。東海大がすぐさま試合を振り出しに戻した。

■3回裏
 先頭の坂井はショートゴロ。鈴木啓がライト前ヒットで出塁。松永がセンター前ヒットで続き、1死一、二塁のチャンスをつくる。十九浦のセンターフライで二走が三塁へ進み、2死一、三塁に。続く大野がレフト前タイムリーを放ち1点を勝ち越す。中倉はレフトフライで攻撃終了。追いつかれた東洋大が再びリードした。

■4回表
 近藤がセンター前ヒットで出塁。横田がピッチャーへの送りバントを決める。石井はセカンドフライ。秋山が四球を選び、2死一、二塁とするも、三浦がフルカウントからのストレートに手が出ず、見逃し三振に切って取られる。

■4回裏
 先頭の小島がファーストへの内野安打で出塁すると、続く鈴木大の打席で盗塁。鈴木大がキャッチャー前に転がす送りバントを決め、1死三塁とする。林崎がフルカウントからセンター前にはじき返すタイムリーヒットを放ち、1点を追加。
 ここで東海大は先発・杉本が降板。2番手の左腕・城間がマウンドに上がる。
 1死一塁で一走の林崎が盗塁を試みるも失敗。坂井はセンターフライに倒れ、攻撃終了。東洋大がリードを2点に広げた。

■5回表
 2点を追う東海大は1番からの好打順も、岩崎は見逃し三振。伊志嶺はライトフライ。水江も見逃し三振に倒れ3者凡退。この試合、両チームを通じて初めて3人で攻撃を終えた。

■5回裏
 先頭の鈴木啓がファーストへの内野安打で出塁。
 続く松永に1球を投げたところで東海大は投手を交代。右腕・中西を3番手のマウンドへ送る。
 松永はショートゴロ併殺打。十九浦はセカンドゴロに打ち取られる。

■6回表
 石谷がレフト前ヒットで出塁する。近藤は空振り三振。1死一塁で、横田はフルカウントから見逃し三振。スタートを切っていた一走・石谷が二塁タッチアウトとなり攻撃終了。

■6回裏
 大野は空振り三振。中倉はキャッチャーファウルフライ。
 ここで東海大は中西に代え、菅野を4番手のマウンドに送る。
 小島がライトフライに倒れ、東洋大はこの試合初めて3者凡退に切って取られた。

■7回表
 先頭の石井がサードへの内野安打で出塁。秋山は送りバントの構えからヒッティングでショートゴロ。1死二塁となる。三浦のショートゴロをショートの鈴木啓がはじきエラー。1死一、三塁とチャンスを広げると、岩崎のショートゴロ併殺崩れの間に1点を返す。2死一塁で伊志嶺がライト前ヒットを放ち、ライト坂井が打球を後逸する間に、一塁から岩崎が一気にホームを駆け抜け同点に追いつく。打った伊志嶺も三塁へ。一打勝ち越しのチャンスが続くも、水江はライトフライに倒れる。東海大が再び試合を振り出しに戻した。

■7回裏
 東海大は、この回から5番手・小松崎がマウンドに上がる。
 鈴木大が四球で先頭出塁。林崎はレフトフライ。1死一塁で、途中出場の瀧本が右中間へのタイムリー三塁打を放ち、1点を勝ち越し。1死三塁の場面で、続く途中出場の柘植が前進守備のショート右を抜けるタイムリーヒット。松永はライトフライに倒れる。十九浦がレフト前ヒットを放ち、2死一、三塁とチャンスを広げると、続く大野のセンター前タイムリーヒットで1点を追加。中倉はセカンドフライに打ち取られる。東洋大は同点に追いつかれた直後に3点を勝ち越した。

■8回表
 3点のリードを奪われた東海大は、先頭の石谷が初球をレフトスタンドへ運ぶホームラン! 代打・高橋は空振り三振。
 ここで東洋大は先発の乾から、2番手・上野に投手交代。
 横田がセンター前ヒットで出塁。1死一塁で、石井は見逃し三振。秋山もフルカウントから外角いっぱいのストレートに手が出ず、見逃し三振。東海大の反撃は1点に終わった。

■8回裏
 小島はファーストゴロ。鈴木大は空振り三振、林崎も空振り三振に倒れ、3者凡退に切って取られた。

■9回表
 2点を追う東海大は、先頭の三浦がセンター前ヒットで出塁する。岩崎は空振り三振。伊志嶺はキャッチャーファウルフライ。水江が空振り三振に倒れて試合終了。
 東洋大が22年ぶり2回目の優勝を果たした!
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